大恩人の形見
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「このコロシアムでこいつが参加するなんて誰が予想できただろうか」
恋歌の歩く道を遮る者はおらず、闘技場への道のりは一直線だった。
「数々の伝説を残し、その正体は誰も知らず、神出鬼没で歴代最高の懸賞金額!!
こいつがBグループで参加する!」
実況が盛り上げている中出て行くのは嫌だったが、出て行くしかない。
恋歌が出ることを知らなかった観客たちは歓声ではなく戸惑いでざわつき、恋歌が姿を現すとしん、と静まり返った。
『(なんかやだなー)』
「懸賞金100億の首!
世界最強の女桜姫ぇえ!!」
実況が声を張り上げるが、それとは対照的に観客はまだ静かなまま。
「え、本物?」
「た、確かめようがないだろ…」
「なんでこんなところに…」
「まさか…この国を滅ぼしに…!?」
ほとんどの視線が恋歌へ向けられる。
ロ「(恋歌…)」
ベ「恋歌…大丈夫かな…」
客席にいるローたちが心配そうな視線を向けてくれていることに気づき軽く手を振っておく。
それに気づいたベポが手を振り返そうとしたが、シャチとペンギンに押さえつけられていた。
「誰に手振ってんだ?」
「仲間がいるのか…?」
「いや、桜姫は単独でしか動かないはずじゃ…」
『(まだ始まらないのかな…)』
始まるまで特にすることもないので先ほどの戦いで壊れた闘技場の石を蹴って時間が経つのを待つ。
「それではBグループ全員が揃いましたので始めさせてもらいます!」
やっと始まるのかと蹴っていた石を場外に出して顔を上げると恋歌の周りには誰もおらず、恋歌以外のBグループ全員がかたまっていた。
『(そういうことね…)』
「さぁ!ではBグループ試合開始!!」
またかぁん、というゴングが鳴り響き試合が始まる。
「お前を倒して海軍に渡せば悪魔の実よりも金が手に入る!」
「大人しく殺されてくれや!」
ロ「これは…恋歌に依頼したのは間違いだったかも知れねぇな…」
ベ「どうして?」
ロ「恋歌は悪魔の実よりも価値のある首だ
こうなることは予想できたはずだったが…」
恋歌はBグループで最初に全員から狙われ、倒せた場合海軍に引き渡せばその見返りは優勝できなかったとしても大きい。
ナギナギの実が賞品になっているということを気にかけすぎて、恋歌の知名度や懸賞金のことまで頭が回っていなかった。
『……この予選はわたし1人だけの通過でもいいんですか?』
「え?あ!もちろんです!」
「余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ!」
Bグループには巨人族がおり、恋歌の頭上目掛けて拳を振り下ろしてきた。
その風圧で会場が揺れ砂埃が舞う。
「つ、潰れたのか…?」
観客がごくりと唾を飲み込み砂埃が晴れるのを待つ。
「いや…」
『わたしと力比べでもしますか?』
「生きています!
しかも片手で巨人族の拳を受け止めています!」
「ぐっ…
その身体のどこからそんな力が…!」
明らかに普通の女よりも小柄な見た目で巨人族の拳を軽々と受け止めている。
恋歌を潰そうと巨人族が力を入れるがぴくりとも動かない。
「今なら動けないはずだ!」
「全員でかかれ!」
巨人族に上から押さえつけられていると思い、残っていた選手たちが一斉に向かってくる。
『【散れ 千本桜】』
解号を口にした直後恋歌の周りに桜の花弁が舞う。
「こ、これが!!
桜姫という名の語源!!」
『全員を場外へ』
千本桜に指示を出せば場外へと押し出して行く。
「とった!!」
人数が多く始解の千本桜では数が足りず、何人かが抜けてきた。
容赦なく振り下ろしてくる刀を避けるために巨人族の拳の下から離脱。
恋歌がいなくなり巨人族の拳はリングに直撃した。
恋歌の歩く道を遮る者はおらず、闘技場への道のりは一直線だった。
「数々の伝説を残し、その正体は誰も知らず、神出鬼没で歴代最高の懸賞金額!!
こいつがBグループで参加する!」
実況が盛り上げている中出て行くのは嫌だったが、出て行くしかない。
恋歌が出ることを知らなかった観客たちは歓声ではなく戸惑いでざわつき、恋歌が姿を現すとしん、と静まり返った。
『(なんかやだなー)』
「懸賞金100億の首!
世界最強の女桜姫ぇえ!!」
実況が声を張り上げるが、それとは対照的に観客はまだ静かなまま。
「え、本物?」
「た、確かめようがないだろ…」
「なんでこんなところに…」
「まさか…この国を滅ぼしに…!?」
ほとんどの視線が恋歌へ向けられる。
ロ「(恋歌…)」
ベ「恋歌…大丈夫かな…」
客席にいるローたちが心配そうな視線を向けてくれていることに気づき軽く手を振っておく。
それに気づいたベポが手を振り返そうとしたが、シャチとペンギンに押さえつけられていた。
「誰に手振ってんだ?」
「仲間がいるのか…?」
「いや、桜姫は単独でしか動かないはずじゃ…」
『(まだ始まらないのかな…)』
始まるまで特にすることもないので先ほどの戦いで壊れた闘技場の石を蹴って時間が経つのを待つ。
「それではBグループ全員が揃いましたので始めさせてもらいます!」
やっと始まるのかと蹴っていた石を場外に出して顔を上げると恋歌の周りには誰もおらず、恋歌以外のBグループ全員がかたまっていた。
『(そういうことね…)』
「さぁ!ではBグループ試合開始!!」
またかぁん、というゴングが鳴り響き試合が始まる。
「お前を倒して海軍に渡せば悪魔の実よりも金が手に入る!」
「大人しく殺されてくれや!」
ロ「これは…恋歌に依頼したのは間違いだったかも知れねぇな…」
ベ「どうして?」
ロ「恋歌は悪魔の実よりも価値のある首だ
こうなることは予想できたはずだったが…」
恋歌はBグループで最初に全員から狙われ、倒せた場合海軍に引き渡せばその見返りは優勝できなかったとしても大きい。
ナギナギの実が賞品になっているということを気にかけすぎて、恋歌の知名度や懸賞金のことまで頭が回っていなかった。
『……この予選はわたし1人だけの通過でもいいんですか?』
「え?あ!もちろんです!」
「余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ!」
Bグループには巨人族がおり、恋歌の頭上目掛けて拳を振り下ろしてきた。
その風圧で会場が揺れ砂埃が舞う。
「つ、潰れたのか…?」
観客がごくりと唾を飲み込み砂埃が晴れるのを待つ。
「いや…」
『わたしと力比べでもしますか?』
「生きています!
しかも片手で巨人族の拳を受け止めています!」
「ぐっ…
その身体のどこからそんな力が…!」
明らかに普通の女よりも小柄な見た目で巨人族の拳を軽々と受け止めている。
恋歌を潰そうと巨人族が力を入れるがぴくりとも動かない。
「今なら動けないはずだ!」
「全員でかかれ!」
巨人族に上から押さえつけられていると思い、残っていた選手たちが一斉に向かってくる。
『【散れ 千本桜】』
解号を口にした直後恋歌の周りに桜の花弁が舞う。
「こ、これが!!
桜姫という名の語源!!」
『全員を場外へ』
千本桜に指示を出せば場外へと押し出して行く。
「とった!!」
人数が多く始解の千本桜では数が足りず、何人かが抜けてきた。
容赦なく振り下ろしてくる刀を避けるために巨人族の拳の下から離脱。
恋歌がいなくなり巨人族の拳はリングに直撃した。