大恩人の形見
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ゴングが鳴った直後戦闘が始まり、砂埃が舞い、強者に飛ばされた選手たちも宙に舞っている。
血飛沫が上がる度に
『……すごい乱闘』
ジェシカの婚約者は大丈夫かと探してみると、さっきジェシカが逃げ足は速いと言っていた意味がわかった。
広い闘技場を走り回り、攻撃を避けまくっている。
このままいけば50人の中には残れるだろう。
一応場外もあるようで、リングの外に出た者は失格になっている。
『場外の人はどうなるの?』
ジ「場外は戦士の恥とされていてこのコロシアムが終われば…殺される」
『そう…』
全員場外に落とせばいいかと安易な考えに至っていたが、それは無理だということがわかった。
この王国はどうあっても逃してはくれないらしい。
「ここまで!みなさん止まってください!
ここに残っている50人を予選突破とします!!」
実況の声に戦うのをやめた者たちで自力で歩ける者は控室に戻り、負傷した者たちは救護班が回収をしている。
「ジェシー!!」
ジ「レオ!!」
ほぼ同時に走り出した2人はひしっ、と抱きしめ合いお互いの無事を喜んでいる。
レ「俺のせいでこんなことになってごめん…」
ジ「いいのよ
あなたが悪いわけじゃない
それよりね!紹介したい人がいるの!」
レ「紹介したい人?」
こんなところで誰を紹介されるのかとジェシカの後ろを見ると、そこには世界で1番有名と言っても過言ではない女がいた。
レ「え、っと、あの人は桜姫じゃ…」
ジ「そうよ
事情を説明したら手助けしてくれるって!」
全く話の見えていないレオは恋歌とジェシカを交互に見て、最後には顔が真っ青になった。
レ「ジェ、ジェシー…俺のためにしてくれたのはわかるけどこの人とどんな取引をして…」
いったいどんな話をしたら桜姫がここから逃げる手伝いをしてくれるのか。
震える手でジェシカを押し除け、恋歌と対峙する。
ジ「レオ?」
レ「彼女がなにを差し出してあなたに協力を依頼したのかわかりませんがどうか…どうか彼女にはなにもしないでください!
俺が代わりに…なんでもします!!」
がばっ、と頭を下げたレオに恋歌とジェシカはぽかんとして目線を交わす。
レオの肩を叩こうとしたジェシカを手を振って止め、恋歌がレオに歩み寄る。
『では、あなたがわたしがジェシカに対価にお願いしたことをしてくれると?』
レ「俺にできることならなんでも!!
彼女だけは…彼女にはなにもしないでください
俺のためで…巻き込まれただけなんです!!」
『……そうですか
残念ながらもうジェシカからは対価を受け取っています』
レ「い、一体なにを…
お金ですか!?」
ジ「ふっ…あはは!!
もうだめ!」
ずっとレオの後ろでぷるぷると震えていたジェシカだったが、とうとう耐えきれなくなり大声で笑い出した。
その声に顔を上げたレオは状況が全くわからず首を傾げている。
その直後にBグループは闘技場へ集合するようにとのアナウンスが入った。
『じゃあ行ってくるよ
説明しといて』
ジ「うん
頑張って」
ぽかんとするレオに恋歌から説明することはせずに手を振って闘技場へ向かった。
血飛沫が上がる度に
『……すごい乱闘』
ジェシカの婚約者は大丈夫かと探してみると、さっきジェシカが逃げ足は速いと言っていた意味がわかった。
広い闘技場を走り回り、攻撃を避けまくっている。
このままいけば50人の中には残れるだろう。
一応場外もあるようで、リングの外に出た者は失格になっている。
『場外の人はどうなるの?』
ジ「場外は戦士の恥とされていてこのコロシアムが終われば…殺される」
『そう…』
全員場外に落とせばいいかと安易な考えに至っていたが、それは無理だということがわかった。
この王国はどうあっても逃してはくれないらしい。
「ここまで!みなさん止まってください!
ここに残っている50人を予選突破とします!!」
実況の声に戦うのをやめた者たちで自力で歩ける者は控室に戻り、負傷した者たちは救護班が回収をしている。
「ジェシー!!」
ジ「レオ!!」
ほぼ同時に走り出した2人はひしっ、と抱きしめ合いお互いの無事を喜んでいる。
レ「俺のせいでこんなことになってごめん…」
ジ「いいのよ
あなたが悪いわけじゃない
それよりね!紹介したい人がいるの!」
レ「紹介したい人?」
こんなところで誰を紹介されるのかとジェシカの後ろを見ると、そこには世界で1番有名と言っても過言ではない女がいた。
レ「え、っと、あの人は桜姫じゃ…」
ジ「そうよ
事情を説明したら手助けしてくれるって!」
全く話の見えていないレオは恋歌とジェシカを交互に見て、最後には顔が真っ青になった。
レ「ジェ、ジェシー…俺のためにしてくれたのはわかるけどこの人とどんな取引をして…」
いったいどんな話をしたら桜姫がここから逃げる手伝いをしてくれるのか。
震える手でジェシカを押し除け、恋歌と対峙する。
ジ「レオ?」
レ「彼女がなにを差し出してあなたに協力を依頼したのかわかりませんがどうか…どうか彼女にはなにもしないでください!
俺が代わりに…なんでもします!!」
がばっ、と頭を下げたレオに恋歌とジェシカはぽかんとして目線を交わす。
レオの肩を叩こうとしたジェシカを手を振って止め、恋歌がレオに歩み寄る。
『では、あなたがわたしがジェシカに対価にお願いしたことをしてくれると?』
レ「俺にできることならなんでも!!
彼女だけは…彼女にはなにもしないでください
俺のためで…巻き込まれただけなんです!!」
『……そうですか
残念ながらもうジェシカからは対価を受け取っています』
レ「い、一体なにを…
お金ですか!?」
ジ「ふっ…あはは!!
もうだめ!」
ずっとレオの後ろでぷるぷると震えていたジェシカだったが、とうとう耐えきれなくなり大声で笑い出した。
その声に顔を上げたレオは状況が全くわからず首を傾げている。
その直後にBグループは闘技場へ集合するようにとのアナウンスが入った。
『じゃあ行ってくるよ
説明しといて』
ジ「うん
頑張って」
ぽかんとするレオに恋歌から説明することはせずに手を振って闘技場へ向かった。