ナ「また会えて嬉しいわ！」

ロ「本当に

元気そうでなにより」

『ありがと

私も二人にまた会えて嬉しいよ』

抱きついてきたナミの背中に恋歌も手を回して抱きつく。

ナ「なんか痩せたわね」

『そう？

ナミたちはなんか目のやり場に困るね』

露出の多い服(？)を着ている二人はスタイルは抜群に良いためおかしくはないが、女の恋歌でも目のやり場に困る格好だ。

ナ「いいのよ

このぐらいはね」

『二人とも髪伸びたね

似合ってる』

ロ「ありがと

恋歌は少し大人っぽくなった？」

『それはわからないけどこれからはみんなと同じ"時"を過ごせるようになったからね

歳は重ねられるようになった』

恋歌が異世界から来たということや、歳をとらないということの意味を知らない二人は首を傾げたが、幸せそうに笑う恋歌にまぁいいかと思った。

ロ「そろそろルフィの相手してあげないとほんとに拗ねちゃうわよ」

くすくすと笑いながらロビンが指差した方を見るとルフィが暗いオーラを纏いながら隅っこの方で縮こまっていた。

ル「俺だって久しぶりに母ちゃんと話したいのによぉ…」

ナ「ったく…」

ナミはそんなルフィの姿を見てため息をついたあとに恋歌を離した。

『ルフィ、こっち来て？

私ルフィとお話ししたいな』

その言葉にぱっと顔を上げたルフィは恋歌に嬉しそうに駆け寄ってくる。

それを見ていたクルーたちは苦笑い。

ブ「何かあの人といるルフィさんは小さな子どものようですね」

ゾ「だからあいつの母親なんだよ」

サ「嬉しそうにしやがって」

フ「しょうがねぇよ

なんせ二年半ぶりの再会だからな」

ブ「私にはその辺がよく理解できないのですが…

その二年半とは一体なんなのです？」

ウ「それは恋歌に直接聞けよ」

チ「俺、恋歌が生きててほんとによかった」

ナ「何泣いてんの

ルフィは一度だって諦めたことはなかったわよ

ずっと信じて待ってた」

ロ「そうね

恐らく私たちの中で誰よりも恋歌の生存を願って信じてたわ」

ブ「親子愛とは素晴らしいものですね」

今までの冒険話を恋歌に嬉々として話すルフィをクルーたちは優しい眼差しで見守っていた。