大恩人の形見
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洞窟の奥の探索を終えて帰って来たが、数分で帰って来たのでそんなに広い洞窟ではなかったようだった。
すでに日は落ちてきており、夕陽が洞窟にわずかに差し込んできている。
『悪魔の実は本物みたいだけど、ナギナギの実かどうかまではわからないね…』
ロ「形を言ってくれ
悪魔の実の図鑑は一度目を通してる」
『形…見てもらった方が早いかも
ちょっと屈んでもらっていい?』
ロ「?
こうか?」
ちょいちょい、と恋歌に手招きをされ、少し腰を折る。
『目を閉じてじっとしててね』
手の届く位置まで腰を折ってくれたローの目にかぶせるように左手を添える。
『どう?見える?』
やったことはないが、理論上はこれで見えるはずだと聞くと小さく頷きが帰ってきた。
ロ「…これは、たしかにナギナギの実だ
間違いねぇ…」
『そう…』
目を恋歌が覆っていたためたしかなことは言えないが、一瞬だけ悲しそうな声になったのは気づいた。
手を離していいものかと悩んでいると、ローが恋歌の手を外した。
ロ「もういい」
『うん
これが本物だってわかったから、ここにいる子にはコロシアム開始まで偽物とすり替えられないように見張っててもらう
必ず優勝して堂々と悪魔の実は貰うからコロシアムが終わるまで待ってて』
ロ「…ああ」
この日はそのまま洞窟で待機し、コロシアム前日は恋歌自身も偵察に行くという事で、ハートの海賊団にはそのまま1日を洞窟で過ごしてもらう事になった。
『当日エントリーは明日の朝の1時間だけ
元々この国の人はエントリーしてたみたいで、明日は飛び入り参加の人だけの受け付けみたい』
ロ「わかった
…正直ここまでしてくれるとは思ってなかったから拍子抜けだ」
『どういうこと?』
ロ「お前は…強いだけの女だと思っていた
戦闘能力が高いだけでこういう…偵察とかはしねぇもんかと」
『まぁ…私一人だけで動くなら偵察はしないよ
けど、今回は依頼だからね
やれることはするよ
最初に言ったじゃない』
ロ「敵に…回したくねぇ女だってのが身に染みたよ」
深いため息をついて、手すりに寄りかかりながら腰を下ろすローは洞窟ではしゃいでいる船員たちを見下ろして小さく笑った。
ロ「信じるさ
恋歌の伝説を」
『ありがとう』
そしてコロシアム当日。
『受付始まったみたい』
見張りをしている刀から連絡がきて、先ほど受付が始まった事を教えてくれた。
ロ「そうか
取り敢えずはエントリーからだな」
『そうだね…
みんなが安全にコロシアム内に入れるようにするには…』
ぶつぶつと小声で呟き始めた恋歌を横目に、ローも同じように顎に手を当てて考え事をする。
ロ「俺たちの顔も海軍にはばれてるはずだ
コロシアムの中に入っちまえば手出しはされねぇが、そこに行くまでが問題だ」
ベ「変装でもする?」
ロ「…顔を隠せばいけるか」
一応海軍がうろうろしている島で顔を晒す事はしない方がいい。
『…わたしの知名度ってどれぐらいだと思う?』
「「「え?」」」
ベ「んー、ほとんどの人が知ってると思うよ!
あ!もちろん桜姫の方だけどね!」
『そっか
【イノセンス発動】』
ベポの返答に満足そうに頷いた恋歌は、一瞬で桜姫の恰好になった。
(((ほ、ほんとに桜姫だったんだ…)))
ずっと疑っていたクルーたちも目の前で桜姫になったので、改めて恋歌が桜姫ということを認識した。
『私が先に行くから騒ぎになったら、その騒ぎに乗じてコロシアムの中に入ってきてね』
ロ「ま、待てお前まさか…」
ルフィと一緒にいたときのような嫌な予感がしたローは恋歌を止めようとしたが、言い終わる前に恋歌が先に行ってしまった。
ロ「…なっ、んでそんなところだけ麦わら屋とそっくりなんだ!!」
すでに日は落ちてきており、夕陽が洞窟にわずかに差し込んできている。
『悪魔の実は本物みたいだけど、ナギナギの実かどうかまではわからないね…』
ロ「形を言ってくれ
悪魔の実の図鑑は一度目を通してる」
『形…見てもらった方が早いかも
ちょっと屈んでもらっていい?』
ロ「?
こうか?」
ちょいちょい、と恋歌に手招きをされ、少し腰を折る。
『目を閉じてじっとしててね』
手の届く位置まで腰を折ってくれたローの目にかぶせるように左手を添える。
『どう?見える?』
やったことはないが、理論上はこれで見えるはずだと聞くと小さく頷きが帰ってきた。
ロ「…これは、たしかにナギナギの実だ
間違いねぇ…」
『そう…』
目を恋歌が覆っていたためたしかなことは言えないが、一瞬だけ悲しそうな声になったのは気づいた。
手を離していいものかと悩んでいると、ローが恋歌の手を外した。
ロ「もういい」
『うん
これが本物だってわかったから、ここにいる子にはコロシアム開始まで偽物とすり替えられないように見張っててもらう
必ず優勝して堂々と悪魔の実は貰うからコロシアムが終わるまで待ってて』
ロ「…ああ」
この日はそのまま洞窟で待機し、コロシアム前日は恋歌自身も偵察に行くという事で、ハートの海賊団にはそのまま1日を洞窟で過ごしてもらう事になった。
『当日エントリーは明日の朝の1時間だけ
元々この国の人はエントリーしてたみたいで、明日は飛び入り参加の人だけの受け付けみたい』
ロ「わかった
…正直ここまでしてくれるとは思ってなかったから拍子抜けだ」
『どういうこと?』
ロ「お前は…強いだけの女だと思っていた
戦闘能力が高いだけでこういう…偵察とかはしねぇもんかと」
『まぁ…私一人だけで動くなら偵察はしないよ
けど、今回は依頼だからね
やれることはするよ
最初に言ったじゃない』
ロ「敵に…回したくねぇ女だってのが身に染みたよ」
深いため息をついて、手すりに寄りかかりながら腰を下ろすローは洞窟ではしゃいでいる船員たちを見下ろして小さく笑った。
ロ「信じるさ
恋歌の伝説を」
『ありがとう』
そしてコロシアム当日。
『受付始まったみたい』
見張りをしている刀から連絡がきて、先ほど受付が始まった事を教えてくれた。
ロ「そうか
取り敢えずはエントリーからだな」
『そうだね…
みんなが安全にコロシアム内に入れるようにするには…』
ぶつぶつと小声で呟き始めた恋歌を横目に、ローも同じように顎に手を当てて考え事をする。
ロ「俺たちの顔も海軍にはばれてるはずだ
コロシアムの中に入っちまえば手出しはされねぇが、そこに行くまでが問題だ」
ベ「変装でもする?」
ロ「…顔を隠せばいけるか」
一応海軍がうろうろしている島で顔を晒す事はしない方がいい。
『…わたしの知名度ってどれぐらいだと思う?』
「「「え?」」」
ベ「んー、ほとんどの人が知ってると思うよ!
あ!もちろん桜姫の方だけどね!」
『そっか
【イノセンス発動】』
ベポの返答に満足そうに頷いた恋歌は、一瞬で桜姫の恰好になった。
(((ほ、ほんとに桜姫だったんだ…)))
ずっと疑っていたクルーたちも目の前で桜姫になったので、改めて恋歌が桜姫ということを認識した。
『私が先に行くから騒ぎになったら、その騒ぎに乗じてコロシアムの中に入ってきてね』
ロ「ま、待てお前まさか…」
ルフィと一緒にいたときのような嫌な予感がしたローは恋歌を止めようとしたが、言い終わる前に恋歌が先に行ってしまった。
ロ「…なっ、んでそんなところだけ麦わら屋とそっくりなんだ!!」