大恩人の形見
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島に着くまで時間があるので、何か手伝うことがあるかと聞いてみたが、特にやることはないしこれからが大変だろうということで休んでいればいいと言われてしまった。
「あのー…」
『はい』
することもないので、ぼんやりと近くを飛んでいる鳥を見ていると、おそるおそるといった声音で声をかけられたため振り返る。
「あの!俺シャチっていいます」
「俺はペンギンです」
可愛らしい帽子を目深にかぶった2人は、緊張しているのがぴしっとした体勢で話している。
『シャチさんにペンギンさんですね』
シ「桜姫に名前を覚えてもらえた…」
ペ「こんな奇跡あるんだな…」
どこに感動したのかはわからないが、感動したと泣いている2人にどう反応していいかわからない。
ロ「こいつらの相手はまともにしなくていい」
シ「ええー!キャプテンそりゃないっすよ!!」
ペ「俺たち桜姫に聞きたいこといっぱいあんのにー」
ロ「聞きたいこと?」
『お答えできる範囲ならお答えしますよ』
ベ「えーっとね、」
「「お前が1番に聞くのかよ!!」」
ベ「すいません…」
打たれ弱いベポが謝るとさらにシャチとペンギンから打たれ弱っ!とツッコミが入る。
『皆さん仲良しなんですね』
ロ「…うるせぇだけだ
………なんだ」
じー、っとローを見ていると気まずそうに目を逸らした。
『…ローさんって身長高いんですね』
ロ「は?」
自分との身長差を確かめるように近寄ってきた恋歌に若干後退りした。
ペ「……おい」
シ「…ああ」
それを見ていたシャチとペンギンが視線を交わして頷き合うと、ベポの背中を強く押した。
ベ「え!?
わ!」
『え?』
ロ「お、おい!!」
ベポがシャチとペンギンに押されて恋歌の方に倒れてきたベポに気づいたのはローだった。
咄嗟に恋歌の腕を引き、ベポを恋歌に当たらせないようにするために手を伸ばした。
ロ「お前ら…なにやってんだ!!」
ベポを突き飛ばしたシャチとペンギンに怒鳴りつけるが、2人は反省するどころかにやにやと笑みを浮かべている。
ロ「なんだその顔は
気持ち悪ぃ」
シ「キャプテンって小柄な女の子好きっすもんね」
ロ「はぁ?
なにい…って…」
にやつくシャチとペンギンを海に落としてやろうかと考えた直後、シャチに言われたことを考え自分の腕の中を確認する。
『転ばなくてよかったですね』
ベ「うん!キャプテンのおかげ!」
視線を下げると大人しくローの腕の中にいる恋歌がいる。
特に何も気にしていないようだが、ローは慌てて支えていたベポを突き飛ばし、恋歌から離れた。
ロ「わ、悪かった」
『?
どうしてローさんが謝るんです?
庇ってくださってありがとうございました』
ローに突き飛ばされたことにより結局転んだベポはローに文句を言っているが、ローは別のことで頭がいっぱいで全く聞こえていない。
ロ「お前…よくそんな身体で…」
『身体…ですか?』
先程恋歌に触れた手の感触を思い出し、思わず呟いてしまった。
ローが言葉を区切ってしまったため、自分の身体に変なところがあるのかと見下ろしてみるが何もわからない。
先日も筋肉痛の時に触診して感じたことだが、実際の筋肉量では桜姫として聞く噂のような事ができるとはまだ信じられない。
ベラドンナの時も凄まじかったが、再度恋歌を見ると別人だったのではと思うほど。
ついて行くと言ったのは戦闘以外での心配があるからでもあった。
ロ「いや、いい…
ベポ、恋歌をシャチとペンギンに近づけるな」
ベ「?
ア、アイアイ!キャプテン!」
よくわからない指示にベポは一瞬首を傾げたが、考えるのが面倒になり思考を放棄した。
『ローさん、別にいいですよ
聞きたいことがあるって言ってましたし』
おふざけをしすぎということで怒られただけだと思っている恋歌は、先ほどのことは気にしていないと笑う。
シ「桜姫優しい!」
ペ「もっと怖いかと思ってたな」
ロ「…どうせ聞きたいことってのもくだらねぇ内容なんだろ
相手にしなくていい」
「「キャプテンひどい!」」
ぶーぶー、と文句を言っている2人とローの間に挟まれて、困ったように笑う恋歌を助けたいと思ったのか、ベポがちょんちょんと肩を突いてきた。
「あのー…」
『はい』
することもないので、ぼんやりと近くを飛んでいる鳥を見ていると、おそるおそるといった声音で声をかけられたため振り返る。
「あの!俺シャチっていいます」
「俺はペンギンです」
可愛らしい帽子を目深にかぶった2人は、緊張しているのがぴしっとした体勢で話している。
『シャチさんにペンギンさんですね』
シ「桜姫に名前を覚えてもらえた…」
ペ「こんな奇跡あるんだな…」
どこに感動したのかはわからないが、感動したと泣いている2人にどう反応していいかわからない。
ロ「こいつらの相手はまともにしなくていい」
シ「ええー!キャプテンそりゃないっすよ!!」
ペ「俺たち桜姫に聞きたいこといっぱいあんのにー」
ロ「聞きたいこと?」
『お答えできる範囲ならお答えしますよ』
ベ「えーっとね、」
「「お前が1番に聞くのかよ!!」」
ベ「すいません…」
打たれ弱いベポが謝るとさらにシャチとペンギンから打たれ弱っ!とツッコミが入る。
『皆さん仲良しなんですね』
ロ「…うるせぇだけだ
………なんだ」
じー、っとローを見ていると気まずそうに目を逸らした。
『…ローさんって身長高いんですね』
ロ「は?」
自分との身長差を確かめるように近寄ってきた恋歌に若干後退りした。
ペ「……おい」
シ「…ああ」
それを見ていたシャチとペンギンが視線を交わして頷き合うと、ベポの背中を強く押した。
ベ「え!?
わ!」
『え?』
ロ「お、おい!!」
ベポがシャチとペンギンに押されて恋歌の方に倒れてきたベポに気づいたのはローだった。
咄嗟に恋歌の腕を引き、ベポを恋歌に当たらせないようにするために手を伸ばした。
ロ「お前ら…なにやってんだ!!」
ベポを突き飛ばしたシャチとペンギンに怒鳴りつけるが、2人は反省するどころかにやにやと笑みを浮かべている。
ロ「なんだその顔は
気持ち悪ぃ」
シ「キャプテンって小柄な女の子好きっすもんね」
ロ「はぁ?
なにい…って…」
にやつくシャチとペンギンを海に落としてやろうかと考えた直後、シャチに言われたことを考え自分の腕の中を確認する。
『転ばなくてよかったですね』
ベ「うん!キャプテンのおかげ!」
視線を下げると大人しくローの腕の中にいる恋歌がいる。
特に何も気にしていないようだが、ローは慌てて支えていたベポを突き飛ばし、恋歌から離れた。
ロ「わ、悪かった」
『?
どうしてローさんが謝るんです?
庇ってくださってありがとうございました』
ローに突き飛ばされたことにより結局転んだベポはローに文句を言っているが、ローは別のことで頭がいっぱいで全く聞こえていない。
ロ「お前…よくそんな身体で…」
『身体…ですか?』
先程恋歌に触れた手の感触を思い出し、思わず呟いてしまった。
ローが言葉を区切ってしまったため、自分の身体に変なところがあるのかと見下ろしてみるが何もわからない。
先日も筋肉痛の時に触診して感じたことだが、実際の筋肉量では桜姫として聞く噂のような事ができるとはまだ信じられない。
ベラドンナの時も凄まじかったが、再度恋歌を見ると別人だったのではと思うほど。
ついて行くと言ったのは戦闘以外での心配があるからでもあった。
ロ「いや、いい…
ベポ、恋歌をシャチとペンギンに近づけるな」
ベ「?
ア、アイアイ!キャプテン!」
よくわからない指示にベポは一瞬首を傾げたが、考えるのが面倒になり思考を放棄した。
『ローさん、別にいいですよ
聞きたいことがあるって言ってましたし』
おふざけをしすぎということで怒られただけだと思っている恋歌は、先ほどのことは気にしていないと笑う。
シ「桜姫優しい!」
ペ「もっと怖いかと思ってたな」
ロ「…どうせ聞きたいことってのもくだらねぇ内容なんだろ
相手にしなくていい」
「「キャプテンひどい!」」
ぶーぶー、と文句を言っている2人とローの間に挟まれて、困ったように笑う恋歌を助けたいと思ったのか、ベポがちょんちょんと肩を突いてきた。