漂流者
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エ「よぉ、早かったな」
砂浜の上にひいたビニールシートに並べられた大量の朝食に苦笑いし、恋歌とニーナも空いている場所に座った。
サボ「今日は遊ぶからな
いっぱい食べとけよ」
ニ「うん…ありがと」
サボはいつも通り接し、ニーナの好きなものばかりを次々に手渡していく。
ニ「こ、こんなに食べられないから…」
サボ「いらないなら俺が食べるからさ
好きなものだけでもいいからちゃんと食べな」
ニ「…うん」
もそもそと食べ始めたニーナにサボは満足そうに笑って、ニーナにわからないように恋歌と目線を合わせた。
『ねぇ、ニーナ
わたしみんなと遊びたいんだけど付き合ってくれる?』
ニ「あ、はい
わたしにできるなら」
『今日はエースとサボをやっつけようね』
ニ「…?
わかりました」
「「え?」」
聞いていなかった展開に一瞬固まったが、恋歌に任せた以上なんでもやってやると、いつもより多めに朝食を食べた。
『よーし、絶対勝つ』
「「……」」
ニ「恋歌…これって…」
『うん!ビーチバレーが一回やってみたくて』
運動前の体操をしている恋歌は、ものの数秒でコートと設備を用意した。
浜に誰もいないとはいえ桜姫の力をこんなことに使うとは誰も思っていなかった。
『ボールはわたしが特別製にしたから能力使っても壊れないよ』
((それはもはやビーチバレーではないんじゃ…))
見た目は普通のボールだが、恋歌の能力を使用して壊れないボールなどどこを探してもない。
ツッコミは心の中だけに留めておき、ビーチバレーをしたいという恋歌の為に、男と女で別れてコートに立つ。
『じゃあ能力使用有りの10点先取が勝ちってことでいい?』
エ「ああ」
『じゃあいくよー』
サボ「ちょっ、母さん!
なんかハンデくれないと!」
そのまま軽く始めようとする恋歌だが、いくら能力が使えるとはいえ桜姫の力を全力で出されたら勝てるわけがない。
『ハンデ…じゃあ刀使わないよ』
サボ「そ、それはハンデなのか?」
エ「いや、もうわかんねぇ」
恋歌の技の全部を知っているわけではないので、刀を使わないことがどれだけハンデになるのかわからない。
『やってみて付け加えてくれてもいいよ』
余裕そうな恋歌に闘争心に火をつけられた気がしたエースとサボは気合を入れて恋歌から飛んでくるボールを取る為に構えた。
『はいっ』
ふわっ、とあがったボールはきれいに半円を描きながらサボの頭上へ。
サボ「え、これ触ったらめちゃくちゃ重いとかないよな?」
『さぁ?』
恋歌とやった訓練を思い出して触ることを躊躇するが、ボールは自分が取らなければならない場所に落ちてくる。
恐る恐るエースが打ちやすいようにレシーブしたサボは、何事もなかった為ほっと息を吐いた。
エ「うっしゃ!任せろ!」
勢いよく飛び上がったエースは手に炎を纏い、思い切りニーナ目掛けて腕を振り切った。
『ニーナ!』
ニ「任せてください」
豪速球でしかも炎つきだが、ニーナは手の間に水を溜めて火と勢いを消し、恋歌の頭上高く打ち上げた。
エ「ちっ、やるなー」
サボ「おい、エース!
母さんが打ってくるぞ!」
エ「げっ!」
ニーナがレシーブしたということは恋歌がスパイカー。
まだ頭上高くあがっている為、地面に足をついている。
しばらくしてとん、と軽く地面を蹴った恋歌は落ちてくるボールのタイミングに合わせて腕を振った。
『えいっ』
「「「………」」」
可愛い声とは裏腹に恋歌がスパイクしたボールは、構えていたエースとサボの間を抜けて砂浜にめり込んだ。
『あ、やったー!』
喜んでニーナとハイタッチをしている恋歌だが、砂浜にめり込んだボールにエースとサボはごくりと喉を鳴らした。
サボ「は、反則だろ…」
エ「勝てるとは思ってなかったがこれはさすがに…」
もっとハンデをつけてもらおうか悩んだが、お互い恋人が可愛く喜んでいるのを見てもうこれでいいかと思ってしまった。
砂浜の上にひいたビニールシートに並べられた大量の朝食に苦笑いし、恋歌とニーナも空いている場所に座った。
サボ「今日は遊ぶからな
いっぱい食べとけよ」
ニ「うん…ありがと」
サボはいつも通り接し、ニーナの好きなものばかりを次々に手渡していく。
ニ「こ、こんなに食べられないから…」
サボ「いらないなら俺が食べるからさ
好きなものだけでもいいからちゃんと食べな」
ニ「…うん」
もそもそと食べ始めたニーナにサボは満足そうに笑って、ニーナにわからないように恋歌と目線を合わせた。
『ねぇ、ニーナ
わたしみんなと遊びたいんだけど付き合ってくれる?』
ニ「あ、はい
わたしにできるなら」
『今日はエースとサボをやっつけようね』
ニ「…?
わかりました」
「「え?」」
聞いていなかった展開に一瞬固まったが、恋歌に任せた以上なんでもやってやると、いつもより多めに朝食を食べた。
『よーし、絶対勝つ』
「「……」」
ニ「恋歌…これって…」
『うん!ビーチバレーが一回やってみたくて』
運動前の体操をしている恋歌は、ものの数秒でコートと設備を用意した。
浜に誰もいないとはいえ桜姫の力をこんなことに使うとは誰も思っていなかった。
『ボールはわたしが特別製にしたから能力使っても壊れないよ』
((それはもはやビーチバレーではないんじゃ…))
見た目は普通のボールだが、恋歌の能力を使用して壊れないボールなどどこを探してもない。
ツッコミは心の中だけに留めておき、ビーチバレーをしたいという恋歌の為に、男と女で別れてコートに立つ。
『じゃあ能力使用有りの10点先取が勝ちってことでいい?』
エ「ああ」
『じゃあいくよー』
サボ「ちょっ、母さん!
なんかハンデくれないと!」
そのまま軽く始めようとする恋歌だが、いくら能力が使えるとはいえ桜姫の力を全力で出されたら勝てるわけがない。
『ハンデ…じゃあ刀使わないよ』
サボ「そ、それはハンデなのか?」
エ「いや、もうわかんねぇ」
恋歌の技の全部を知っているわけではないので、刀を使わないことがどれだけハンデになるのかわからない。
『やってみて付け加えてくれてもいいよ』
余裕そうな恋歌に闘争心に火をつけられた気がしたエースとサボは気合を入れて恋歌から飛んでくるボールを取る為に構えた。
『はいっ』
ふわっ、とあがったボールはきれいに半円を描きながらサボの頭上へ。
サボ「え、これ触ったらめちゃくちゃ重いとかないよな?」
『さぁ?』
恋歌とやった訓練を思い出して触ることを躊躇するが、ボールは自分が取らなければならない場所に落ちてくる。
恐る恐るエースが打ちやすいようにレシーブしたサボは、何事もなかった為ほっと息を吐いた。
エ「うっしゃ!任せろ!」
勢いよく飛び上がったエースは手に炎を纏い、思い切りニーナ目掛けて腕を振り切った。
『ニーナ!』
ニ「任せてください」
豪速球でしかも炎つきだが、ニーナは手の間に水を溜めて火と勢いを消し、恋歌の頭上高く打ち上げた。
エ「ちっ、やるなー」
サボ「おい、エース!
母さんが打ってくるぞ!」
エ「げっ!」
ニーナがレシーブしたということは恋歌がスパイカー。
まだ頭上高くあがっている為、地面に足をついている。
しばらくしてとん、と軽く地面を蹴った恋歌は落ちてくるボールのタイミングに合わせて腕を振った。
『えいっ』
「「「………」」」
可愛い声とは裏腹に恋歌がスパイクしたボールは、構えていたエースとサボの間を抜けて砂浜にめり込んだ。
『あ、やったー!』
喜んでニーナとハイタッチをしている恋歌だが、砂浜にめり込んだボールにエースとサボはごくりと喉を鳴らした。
サボ「は、反則だろ…」
エ「勝てるとは思ってなかったがこれはさすがに…」
もっとハンデをつけてもらおうか悩んだが、お互い恋人が可愛く喜んでいるのを見てもうこれでいいかと思ってしまった。