漂流者
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ロ「わたしよりチビをチビって言ってなにが悪いの?
チビは大人しく牛乳でも飲んでなさいよ」
この船の中でダントツに口の悪いローラを止められるものもおらず、喧嘩の相手が仲間ではないのでクルーたちも止めようとはしていない。
ロ「おおかた、この貧乳女に惚れたとか言ってるのもこいつもチビだからでしょ?」
『え?』
そうなのか?とエースと恋歌は目線で会話をするが、反論をせず怒りに震えているだけのドリフを見て、ローラの言っていることが正しいことだとわかった。
そう、ドリフはこの世界の男たちが長身が多い中、恋歌より少し上程度の身長。
この世界の女たちも長身が多い。
恋歌ぐらい小柄なのはあまり見たことがない。
ロ「人の話を全く聞かない上に自分の都合のいいように解釈する
気持ち悪いったらないわ」
ド「お前だってチビじゃないか!」
ロ「あんたには言われたくないけどね
背だってあんたより高いし
それにわたしは可愛いの
女は小柄な方も需要あるのよ」
自信満々に胸を張るローラに、恋歌はさすがだと笑う。
たしかにローラは可愛い。
ローラの言葉を聞いて周りのクルーたちはうんうんと頷いている。
ロ「ねぇ」
カ「あ、はい」
ロ「こいつあんたらの部屋に押し込んどいて
朝まで部屋から出すんじゃないわよ」
カ「わ、わかりました!」
カミラがローラに言われてドリフの首根っこを掴んだ瞬間、恋歌の技は解けて動けるようになった。
怪力でもあるカミラの力に勝てず、ドリフはずるずると引きずられながら食堂を出て行った。
ロ「はぁ…なんか疲れた」
くるっと振り返ったローラはニーナの呼吸が落ち着いていることを遠くから確かめ、ついてこいと恋歌の手首を掴んで食堂の外に連れ出した。
ローラに連れられついた場所は誰もいない船尾。
ロ「さっきのチビのことだけどあんまりあの水女に近づけない方がいいわよ」
『(水女は…ニーナのことかな?)
さっき…具合が悪くなったのと関係があるんですか?』
ロ「なんだ、気付いてたんだ
そうよ
ああいう自分勝手で…人の話を聞かなくて…自分が正しいと信じてる最低なやつあんたが一番良く知ってるでしょ?」
ローラにそう言われ今までの記憶を手繰り寄せて、ひとつの結論にたどり着いた。
『天竜人…ですね』
自分勝手、人の話を聞かない、自分が正しいと思ってる。
こんな三拍子が揃っている人物は天竜人しか思い出せなかった。
ロ「そ
あの女元々…奴隷だったんだからああいう喋り方するやつとか、自分の話を聞いてもらえなかった事とかいろいろあったんでしょうよ
記憶ってね簡単に消えないの
いくらあんたたちがあいつを救おうとしたってこういうちょっとしたきっかけで思い出しちゃうものよ
父さんにあんたのバカみたいな懸賞金のこと隠すために力使うなって言われてるのは知ってる
けど、わたしに使うぐらいならもっと大事な人のために使うことね」
ローラは恋歌にそれだけを一方的に伝えると、恋歌を置いてすたすたと行ってしまった。
『(トラウマか…
あーあ…情けない)』
ニーナのことはわかったつもりで、この力があれば守れると思っていた。
それが慢心であったと気づかせてくれたローラに感謝を。
『(わたしは…家族の為に力を使うと決めたじゃない)』
チビは大人しく牛乳でも飲んでなさいよ」
この船の中でダントツに口の悪いローラを止められるものもおらず、喧嘩の相手が仲間ではないのでクルーたちも止めようとはしていない。
ロ「おおかた、この貧乳女に惚れたとか言ってるのもこいつもチビだからでしょ?」
『え?』
そうなのか?とエースと恋歌は目線で会話をするが、反論をせず怒りに震えているだけのドリフを見て、ローラの言っていることが正しいことだとわかった。
そう、ドリフはこの世界の男たちが長身が多い中、恋歌より少し上程度の身長。
この世界の女たちも長身が多い。
恋歌ぐらい小柄なのはあまり見たことがない。
ロ「人の話を全く聞かない上に自分の都合のいいように解釈する
気持ち悪いったらないわ」
ド「お前だってチビじゃないか!」
ロ「あんたには言われたくないけどね
背だってあんたより高いし
それにわたしは可愛いの
女は小柄な方も需要あるのよ」
自信満々に胸を張るローラに、恋歌はさすがだと笑う。
たしかにローラは可愛い。
ローラの言葉を聞いて周りのクルーたちはうんうんと頷いている。
ロ「ねぇ」
カ「あ、はい」
ロ「こいつあんたらの部屋に押し込んどいて
朝まで部屋から出すんじゃないわよ」
カ「わ、わかりました!」
カミラがローラに言われてドリフの首根っこを掴んだ瞬間、恋歌の技は解けて動けるようになった。
怪力でもあるカミラの力に勝てず、ドリフはずるずると引きずられながら食堂を出て行った。
ロ「はぁ…なんか疲れた」
くるっと振り返ったローラはニーナの呼吸が落ち着いていることを遠くから確かめ、ついてこいと恋歌の手首を掴んで食堂の外に連れ出した。
ローラに連れられついた場所は誰もいない船尾。
ロ「さっきのチビのことだけどあんまりあの水女に近づけない方がいいわよ」
『(水女は…ニーナのことかな?)
さっき…具合が悪くなったのと関係があるんですか?』
ロ「なんだ、気付いてたんだ
そうよ
ああいう自分勝手で…人の話を聞かなくて…自分が正しいと信じてる最低なやつあんたが一番良く知ってるでしょ?」
ローラにそう言われ今までの記憶を手繰り寄せて、ひとつの結論にたどり着いた。
『天竜人…ですね』
自分勝手、人の話を聞かない、自分が正しいと思ってる。
こんな三拍子が揃っている人物は天竜人しか思い出せなかった。
ロ「そ
あの女元々…奴隷だったんだからああいう喋り方するやつとか、自分の話を聞いてもらえなかった事とかいろいろあったんでしょうよ
記憶ってね簡単に消えないの
いくらあんたたちがあいつを救おうとしたってこういうちょっとしたきっかけで思い出しちゃうものよ
父さんにあんたのバカみたいな懸賞金のこと隠すために力使うなって言われてるのは知ってる
けど、わたしに使うぐらいならもっと大事な人のために使うことね」
ローラは恋歌にそれだけを一方的に伝えると、恋歌を置いてすたすたと行ってしまった。
『(トラウマか…
あーあ…情けない)』
ニーナのことはわかったつもりで、この力があれば守れると思っていた。
それが慢心であったと気づかせてくれたローラに感謝を。
『(わたしは…家族の為に力を使うと決めたじゃない)』