男人国
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「陛下!!
ご無事ですか!!」
城の天井が破壊された直後、兵士たちがウィリアムの無事を確かめに部屋に流れ込んできた。
その数およそ10人。
だが、まだ足音が遠くからも聞こえるためもっと集まるだろうと予想はできる。
「貴様!何者だ!」
「陛下を離せ!!」
玉座に座っているウィリアムの背後に立ち、首筋に刀を向けているのは見たことのない女。
『今日あなた達が拐った女性2人は私たちの仲間です
海賊が仲間を拐われて取り返したからって大人しく帰ると思わないでくださいね』
恋歌の言葉に心当たりのあった兵士たちは、血の気が一気に引き真っ青になった。
「た、たしかに今日白髭の船から2人拐ったが…」
「し、しかし!逃げ出したと報告があったぞ!」
『当然です
私たちが助けに来ないとでも思ってるんですか?』
城の外から爆発音や戦闘音が聞こえ、白髭のクルーたちが暴れてくれていることがわかる。
地震のように強い揺れが起こり、立っていた兵士たちが何人か転んだ。
『(もしかしてお父さんも参戦してるの…?)』
今の揺れは体験したことのある能力の揺れ。
予想していなかった戦力にバレないように苦笑いし、兵士たちに視線を向ける。
『無事に皇帝陛下を返してほしいなら捕らえている女性を全て解放してください』
「ふざけるな!
この島は男だけが住むことを許された島だ!!
女どもは世継ぎを産むためだけに存在し、地上を歩くことは許されない!」
思っていたより強い男尊女卑の思想に、逆にこの島で生まれ育ったウィリアムが染まらなかったことに素直に感心した。
『その考えが俗世とはかけ離れた考えなんですよ
現に白ひげの男性クルーも仲間のためにこの島に乗り込み、あなた達の皇帝陛下は女であるわたしに背中をとられています』
「貴様らの要求はなんだ!」
少しでもウィリアムが動けば首が切れてしまう位置に刀があるので、誰も動けずにいる。
ちゃんと慕われている皇帝でよかったと、恋歌は内心ほっとしていた。
もし、皇帝ですら次に生まれた相応しい者を据えれば良いという考えであればこの作戦の第一段階は成功しない。
『要求は今捕らえている女性全員の解放
そして、二度と女性を蔑まないと約束していただきます』
「はぁ?」
何故海賊が仲間でもない女のことを気にするのかと兵士たちは首を傾げる。
『同じ女性が酷い扱いを受けていると聞いて簡単に見捨てられる人は白ひげにはいません』
皇「わかった
要求を飲もう」
「「「陛下!?」」」
今まで黙っていたウィリアムが降参だと示すように両手を上げた。
ご無事ですか!!」
城の天井が破壊された直後、兵士たちがウィリアムの無事を確かめに部屋に流れ込んできた。
その数およそ10人。
だが、まだ足音が遠くからも聞こえるためもっと集まるだろうと予想はできる。
「貴様!何者だ!」
「陛下を離せ!!」
玉座に座っているウィリアムの背後に立ち、首筋に刀を向けているのは見たことのない女。
『今日あなた達が拐った女性2人は私たちの仲間です
海賊が仲間を拐われて取り返したからって大人しく帰ると思わないでくださいね』
恋歌の言葉に心当たりのあった兵士たちは、血の気が一気に引き真っ青になった。
「た、たしかに今日白髭の船から2人拐ったが…」
「し、しかし!逃げ出したと報告があったぞ!」
『当然です
私たちが助けに来ないとでも思ってるんですか?』
城の外から爆発音や戦闘音が聞こえ、白髭のクルーたちが暴れてくれていることがわかる。
地震のように強い揺れが起こり、立っていた兵士たちが何人か転んだ。
『(もしかしてお父さんも参戦してるの…?)』
今の揺れは体験したことのある能力の揺れ。
予想していなかった戦力にバレないように苦笑いし、兵士たちに視線を向ける。
『無事に皇帝陛下を返してほしいなら捕らえている女性を全て解放してください』
「ふざけるな!
この島は男だけが住むことを許された島だ!!
女どもは世継ぎを産むためだけに存在し、地上を歩くことは許されない!」
思っていたより強い男尊女卑の思想に、逆にこの島で生まれ育ったウィリアムが染まらなかったことに素直に感心した。
『その考えが俗世とはかけ離れた考えなんですよ
現に白ひげの男性クルーも仲間のためにこの島に乗り込み、あなた達の皇帝陛下は女であるわたしに背中をとられています』
「貴様らの要求はなんだ!」
少しでもウィリアムが動けば首が切れてしまう位置に刀があるので、誰も動けずにいる。
ちゃんと慕われている皇帝でよかったと、恋歌は内心ほっとしていた。
もし、皇帝ですら次に生まれた相応しい者を据えれば良いという考えであればこの作戦の第一段階は成功しない。
『要求は今捕らえている女性全員の解放
そして、二度と女性を蔑まないと約束していただきます』
「はぁ?」
何故海賊が仲間でもない女のことを気にするのかと兵士たちは首を傾げる。
『同じ女性が酷い扱いを受けていると聞いて簡単に見捨てられる人は白ひげにはいません』
皇「わかった
要求を飲もう」
「「「陛下!?」」」
今まで黙っていたウィリアムが降参だと示すように両手を上げた。