ル「くっそー

こいつ頑丈だな」

ベ「しつっこいな！」

どんなダメージも瞬時に治り、パンチの威力も強くなってきているベラドンナの倒し方がわからず体力だけが削られていく。

藤「どうしたもんですかねぇ」

ス「こんな雑魚に構ってる暇はねぇってのに」

『（海軍多くない…？）』

大将の藤虎、中将のスモーカー、G5の海兵、その他派遣されていた海兵たち。

これだけの強者が勢ぞろいしながらベラドンナは傷一つない。

『ルフィ』

ル「母ちゃん！トラ男！」

バ「恋歌さんご無事でなによりだっぺ！！」

ス「てめぇ…！！」

藤「？？

女性の声…？」

無事な恋歌とローの姿を見て、ルフィがほっとしたように笑った。

『ナミもロビンも無事だったよ

他の女の人も一緒にサニーに避難させた』

ロー「全員気を失ってるだけだった

そのうち目を覚ます」

ル「そうか！！

よかったぁ…」

仲間が無事とわかり麦わらの一味はほっと息をつく。

『あ、そうだ

たしぎさんも無事ですよ』

ス「………聞いてねぇ」

なぜスモーカーがここにいるのか。

それはたしぎもこの島で神隠しに遭っていたから。

恋歌はたしぎがこの島にいることは記事の名前を見て知っていた。

先程救出した女たちの中にたしぎもいた。

たしぎを助ける為にこの島に来たことも、帰らないこともわかっている。

だからこそたしぎは無事だと伝えたのに返事はそっけなかった。

『まぁでも……


原因を倒さないと今後も同じことが起きる』

ル「ああ

けどこいつ怪我がすぐに戻っちまうんだよ」

体力的には大丈夫そうではあるが、このままでは倒せない。

藤「お嬢さん、あんた無事なのかい？」

女が神隠しに遭う島で久しぶりに聞いた若い女の声。

『はい

わたしもこの神隠しの原因を突き止める為に来ました

神隠しにあった方は救出済みです』

藤「そうですか

そりゃあよかった

なら後はこちらの仕事

お逃げなさい」

全員の一歩前に出た藤虎は仕込み杖を構える。

ベ「はっ、何度もその攻撃をしようと同じ！！

あたしはこの島じゃ無敵なのよ！！」

藤虎に向かって靄を纏った拳を振り上げる。

『（あれ？そういえば…）』

２つの大きな力がぶつかり合い爆風が起こるが、バルトロメオのバリアで守られ誰も飛ばされることはなかった。

サ「恋歌さんどうした？

まだ気分が優れないのか？」

黙って戦いを見ている恋歌にサンジが心配そうに声をかけてくれるが、それには大丈夫だと返す。

『一番最初にベラドンナに会った時、さっきの部屋に女の人がいると周りにある靄が無限に出てくるって言ってた

けど今はあの部屋に誰もいない

一体どこから力を供給してるんだろうって思って』

「「「！！」」」

『靄は薄くなる気配はないし、匂いも変わらない

それに最初より力が上がってるように見える』

ゾ「言われてみればそうだな…

あいつのパンチの威力がどんどん上がってる」

ロー「てことはまだなんか力を隠してるってことだ」

サ「恋歌さん、なにか周りに違和感はないかい？

どこからかあの野郎が力を得ているはず」

そう言われて辺りを見渡してみるが、靄や匂い以外は気になるものは何もない。