家族の恋
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急に殴られたカミラは殴られた頬を押さえてきょとん、とした顔をしている。
ロ「この島のため、島の人のためって!
だったらあんたはどうなるのよ!
あんたのことを考えてくれる人がいるっての!?
領主だって知られてないあんたの苦しみを!痛みを!覚悟を!想いを!
誰も…誰もわかってないじゃない…」
俯いて拳を握り締めるローラにカミラは一瞬手をのばしかけたが、ローラに触れることはなかった。
けれど、浮かべたのはさっきよりもずっと優しい笑み。
カ「いいえ、わかってくれる人はいます」
ロ「嘘よ
この島の人間はみんなあんたが領主だってこと知らない」
カ「ええ、そうですね
でもあなたがいてくれる」
ロ「は?」
予想外の言葉にローラは拳からも力が抜け、顔を上げるとカミラと目が合う。
カ「あなたは俺のことを理解してくれて心配してくれる唯一の人です
だからあなただけは守りたかった」
ロ「べ、別にあんたの心配なんか!
それにあんたに守ってもらわなくても!」
カ「わかっています
けれどこの島で俺といることは一番危険なこと
だから早くあなたは船に
俺が船に乗ればあなたの大切な仲間に危険が及ぶかもしれません」
もう気温はマイナス。
吐く息も白く、モビーも少しずつ凍ってきている。
約束の10分まであと…5秒。
ロ「…いやよ」
4…
カ「しかしこのままでは…」
3…
ロ「あんたのそばが危険だっていうなら…」
2…
ロ「最後までそばにいてやるわよ」
1…
ロ「あんたのことをわかってるのは」
0…
ロ「あたしだけなんでしょ?」
にっ、と笑ったローラの笑顔にカミラが何か返そうとすると一気に山が、森が、海が、船が凍っていく。
それは一瞬の出来事。
咄嗟にカミラがローラを抱き締め庇ったが、何故か人間は凍らないようだ。
カ「すごい…」
霊の見えるカミラの目にはこの島の霊が凍らされ、成仏させられていくのが見えた。
ロ「どうなったの?」
カミラに抱き締められた状態のまま、きょろきょろと辺りを見渡すが何が起きているのかわからない。
カ「本当に一気に片付けられたみたいです
あの方は一体…」
ロ「あいつのことはあいつに聞いて」
恋歌のことを語るつもりはないとローラは口を閉ざす。
『あ、』
そこに恋歌とエースが空から帰ってきた。
気まずそうに笑う恋歌にローラは首をかしげる。
『またわたしお邪魔でした?』
エ「カミラもなかなかやるじゃねぇか」
そう2人に言われ抱き合っている今の体制を思い出し、2人は勢いよく離れた。
ロ「この島のため、島の人のためって!
だったらあんたはどうなるのよ!
あんたのことを考えてくれる人がいるっての!?
領主だって知られてないあんたの苦しみを!痛みを!覚悟を!想いを!
誰も…誰もわかってないじゃない…」
俯いて拳を握り締めるローラにカミラは一瞬手をのばしかけたが、ローラに触れることはなかった。
けれど、浮かべたのはさっきよりもずっと優しい笑み。
カ「いいえ、わかってくれる人はいます」
ロ「嘘よ
この島の人間はみんなあんたが領主だってこと知らない」
カ「ええ、そうですね
でもあなたがいてくれる」
ロ「は?」
予想外の言葉にローラは拳からも力が抜け、顔を上げるとカミラと目が合う。
カ「あなたは俺のことを理解してくれて心配してくれる唯一の人です
だからあなただけは守りたかった」
ロ「べ、別にあんたの心配なんか!
それにあんたに守ってもらわなくても!」
カ「わかっています
けれどこの島で俺といることは一番危険なこと
だから早くあなたは船に
俺が船に乗ればあなたの大切な仲間に危険が及ぶかもしれません」
もう気温はマイナス。
吐く息も白く、モビーも少しずつ凍ってきている。
約束の10分まであと…5秒。
ロ「…いやよ」
4…
カ「しかしこのままでは…」
3…
ロ「あんたのそばが危険だっていうなら…」
2…
ロ「最後までそばにいてやるわよ」
1…
ロ「あんたのことをわかってるのは」
0…
ロ「あたしだけなんでしょ?」
にっ、と笑ったローラの笑顔にカミラが何か返そうとすると一気に山が、森が、海が、船が凍っていく。
それは一瞬の出来事。
咄嗟にカミラがローラを抱き締め庇ったが、何故か人間は凍らないようだ。
カ「すごい…」
霊の見えるカミラの目にはこの島の霊が凍らされ、成仏させられていくのが見えた。
ロ「どうなったの?」
カミラに抱き締められた状態のまま、きょろきょろと辺りを見渡すが何が起きているのかわからない。
カ「本当に一気に片付けられたみたいです
あの方は一体…」
ロ「あいつのことはあいつに聞いて」
恋歌のことを語るつもりはないとローラは口を閉ざす。
『あ、』
そこに恋歌とエースが空から帰ってきた。
気まずそうに笑う恋歌にローラは首をかしげる。
『またわたしお邪魔でした?』
エ「カミラもなかなかやるじゃねぇか」
そう2人に言われ抱き合っている今の体制を思い出し、2人は勢いよく離れた。