家族の恋
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ポケットから中に赤い液体の入った小瓶を取り出して足元に置いた。
カ「俺の血です
本当は暴れすぎた霊を森に返すために使ってたんですけど…
この島の霊をある程度誘き寄せることができます
お役に立てるのであれば使ってください
では」
説明だけをするとくるりと踵を返して山を駆け下りていく。
エ「なんだ?
忙しなく下りていったな」
『そうだね
でも有難いよ』
エースから離れて小瓶を手に取った恋歌は蓋を開けて自分の足元に数滴血を流した。
その瞬間に恋歌の周りで霊が2人氷漬けにされ、散っていった。
エ「効果ありみたいだな」
『うん
エース、私から離れないでね』
エ「おう」
手を祈るように握りしめ跪いて目を閉じる。
エ「!?」
その直後、恋歌の周りの温度が急激に下がった。
火であるエースですら寒いと思うほどの気温。
なにが起こるかわからない。
恋歌のすべての技を知っているわけではない。
恋歌が一気に終わらせると言ったからにはそれ相応の技なのだろう。
もしかしたら巻き込まれるかも知れない。
それでもエースは恋歌に歩み寄ると同じように膝をついた。
エ「約束だもんな
側にいるって」
恋歌が寒くないようにと邪魔をしないように後ろからそっと抱きしめる。
カ「はぁっ、はぁっ…」
一方、恋歌たちと別れてモビーへの最短距離を走るカミラは若干顔を赤くしながら息を切らしていた。
カ「ま、まさか人前であんな…///」
カミラの目の前で抱き合ったり、優しい言葉を囁いたりしていた2人を思い出しかけて今はそんな場合ではないと頭を振る。
だが、赤い顔だけはどうにも治らない。
そう。
カミラが急ぐようにして恋歌たちの前から立ち去ったのには理由がある。
生まれてから今まで領主という立場で育ち、常に霊に行動を監視されていたカミラ。
恋愛事とは無縁の生活。
島の住人はほとんど熟年の夫婦であり、人前で抱き合ったりはしない。
なのでカミラにとっては先ほどの恋歌とエースの行動はあまりにも衝撃的だった。
カ「(ピンクな雰囲気とはあのようなことを言うのですね…
幻覚が見えそうでした…)」
恋愛未経験者でも雰囲気が変わったと思えるぐらいらぶらぶなカップルはこの世にそんなに多く存在しないということをカミラはまだ知らない。
カ「俺の血です
本当は暴れすぎた霊を森に返すために使ってたんですけど…
この島の霊をある程度誘き寄せることができます
お役に立てるのであれば使ってください
では」
説明だけをするとくるりと踵を返して山を駆け下りていく。
エ「なんだ?
忙しなく下りていったな」
『そうだね
でも有難いよ』
エースから離れて小瓶を手に取った恋歌は蓋を開けて自分の足元に数滴血を流した。
その瞬間に恋歌の周りで霊が2人氷漬けにされ、散っていった。
エ「効果ありみたいだな」
『うん
エース、私から離れないでね』
エ「おう」
手を祈るように握りしめ跪いて目を閉じる。
エ「!?」
その直後、恋歌の周りの温度が急激に下がった。
火であるエースですら寒いと思うほどの気温。
なにが起こるかわからない。
恋歌のすべての技を知っているわけではない。
恋歌が一気に終わらせると言ったからにはそれ相応の技なのだろう。
もしかしたら巻き込まれるかも知れない。
それでもエースは恋歌に歩み寄ると同じように膝をついた。
エ「約束だもんな
側にいるって」
恋歌が寒くないようにと邪魔をしないように後ろからそっと抱きしめる。
カ「はぁっ、はぁっ…」
一方、恋歌たちと別れてモビーへの最短距離を走るカミラは若干顔を赤くしながら息を切らしていた。
カ「ま、まさか人前であんな…///」
カミラの目の前で抱き合ったり、優しい言葉を囁いたりしていた2人を思い出しかけて今はそんな場合ではないと頭を振る。
だが、赤い顔だけはどうにも治らない。
そう。
カミラが急ぐようにして恋歌たちの前から立ち去ったのには理由がある。
生まれてから今まで領主という立場で育ち、常に霊に行動を監視されていたカミラ。
恋愛事とは無縁の生活。
島の住人はほとんど熟年の夫婦であり、人前で抱き合ったりはしない。
なのでカミラにとっては先ほどの恋歌とエースの行動はあまりにも衝撃的だった。
カ「(ピンクな雰囲気とはあのようなことを言うのですね…
幻覚が見えそうでした…)」
恋愛未経験者でも雰囲気が変わったと思えるぐらいらぶらぶなカップルはこの世にそんなに多く存在しないということをカミラはまだ知らない。