家族の恋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エースの説明にカミラはあー…、と漂っている霊を見上げた。
カ「一定の距離を保っていたのはそのためなんですね
おそらく恋歌さんの攻撃範囲、俺の予想ではこの凍っている範囲に入ると霊は凍ってしまう
だから迂闊に近づけない」
エ「なるほどな
けどさ、それなら村の誰かに乗り憑ってここまで来ればいいんじゃね?」
カ「この島の霊はこの島の住人には乗り憑れないんです
できるとしたら死者か俺のどちらか
そして幽体のみで移動できるのはこの森だけなんですよ」
エ「霊って案外不便なんだな
誰にでも憑依とかできると思ってた」
カ「ここの霊が他のとは違うんですよ
今言ったような制約があるから何百年もの間この地にいられるんです」
霊のことはあまり詳しくないためどういう理屈なのかわからない。
しかし、今の理屈で行くと村の人間は安全だが他所者、つまり白ひげ海賊団のように島の人間でない者たちは危ないということだ。
エ「だから恋歌はここから動かないで相手をしてるってわけだな」
カ「予想ですけどね」
エ「恋歌がここを動かない理由はわかったけど…」
はぁ、とため息をついてエースは恋歌に向かって両手を広げた。
エ「ごめん
俺には見えないから一緒に戦ってやれねぇけど側にはいれる
怖いなら来いよ」
『で、でも…私のそばにいると危ないから…』
島の霊は恋歌を一番危険な存在として排除しようとしている。
一応恋歌の攻撃範囲内とはいえ、恐怖でいつ集中力が切れるかわからない状況なのだ。
エ「大丈夫
俺は恋歌を信じてる
だから一気にカタをつけてみんなのところに帰ろう」
『………』
エースの側は落ち着けるし、広げられている腕に飛び込めば恐怖もなくなるだろう。
それはわかっているが、エースを危険な目に遭わせたくない。
けれど、
エ「ほら
おいで、恋歌」
優しい声で、優しい顔で、大好きな笑顔で言われてしまえば無意識のうちに足はエースの方へ動いていた。
抱きつけば優しく抱きしめ返してくれる。
エ「怖かったのに一人でよく頑張ったな
えらいえらい」
頭を何度も何度も撫でてくれるエースに擦り寄って涙を拭う。
もう恐怖はない。
『しばらくこのままでもいい?』
エ「ああ」
『えっと…カミラさん、でしたっけ』
カ「え、あ、はい」
エースの肩口からひょこんと顔を出してカミラに目線を合わせる。
『今から山を下りて白ひげ海賊団の船までどのくらいでつけますか?』
カ「10分もあれば」
『では今から10分後
一気に霊に攻撃をします
白ひげ海賊団の船の近くにいればそこに被害は及びません
ですので、今すぐ山を下りてください』
カ「し、しかしそれならエースさんは…」
エ「俺のことは心配すんな
大丈夫だ」
顔だけカミラに向けてにっ、と笑うエースは恋歌を心の底から信じている。
だから恐れることなど何もないのだ。
カ「わかりました
ではこれを」
『それは?』
カ「一定の距離を保っていたのはそのためなんですね
おそらく恋歌さんの攻撃範囲、俺の予想ではこの凍っている範囲に入ると霊は凍ってしまう
だから迂闊に近づけない」
エ「なるほどな
けどさ、それなら村の誰かに乗り憑ってここまで来ればいいんじゃね?」
カ「この島の霊はこの島の住人には乗り憑れないんです
できるとしたら死者か俺のどちらか
そして幽体のみで移動できるのはこの森だけなんですよ」
エ「霊って案外不便なんだな
誰にでも憑依とかできると思ってた」
カ「ここの霊が他のとは違うんですよ
今言ったような制約があるから何百年もの間この地にいられるんです」
霊のことはあまり詳しくないためどういう理屈なのかわからない。
しかし、今の理屈で行くと村の人間は安全だが他所者、つまり白ひげ海賊団のように島の人間でない者たちは危ないということだ。
エ「だから恋歌はここから動かないで相手をしてるってわけだな」
カ「予想ですけどね」
エ「恋歌がここを動かない理由はわかったけど…」
はぁ、とため息をついてエースは恋歌に向かって両手を広げた。
エ「ごめん
俺には見えないから一緒に戦ってやれねぇけど側にはいれる
怖いなら来いよ」
『で、でも…私のそばにいると危ないから…』
島の霊は恋歌を一番危険な存在として排除しようとしている。
一応恋歌の攻撃範囲内とはいえ、恐怖でいつ集中力が切れるかわからない状況なのだ。
エ「大丈夫
俺は恋歌を信じてる
だから一気にカタをつけてみんなのところに帰ろう」
『………』
エースの側は落ち着けるし、広げられている腕に飛び込めば恐怖もなくなるだろう。
それはわかっているが、エースを危険な目に遭わせたくない。
けれど、
エ「ほら
おいで、恋歌」
優しい声で、優しい顔で、大好きな笑顔で言われてしまえば無意識のうちに足はエースの方へ動いていた。
抱きつけば優しく抱きしめ返してくれる。
エ「怖かったのに一人でよく頑張ったな
えらいえらい」
頭を何度も何度も撫でてくれるエースに擦り寄って涙を拭う。
もう恐怖はない。
『しばらくこのままでもいい?』
エ「ああ」
『えっと…カミラさん、でしたっけ』
カ「え、あ、はい」
エースの肩口からひょこんと顔を出してカミラに目線を合わせる。
『今から山を下りて白ひげ海賊団の船までどのくらいでつけますか?』
カ「10分もあれば」
『では今から10分後
一気に霊に攻撃をします
白ひげ海賊団の船の近くにいればそこに被害は及びません
ですので、今すぐ山を下りてください』
カ「し、しかしそれならエースさんは…」
エ「俺のことは心配すんな
大丈夫だ」
顔だけカミラに向けてにっ、と笑うエースは恋歌を心の底から信じている。
だから恐れることなど何もないのだ。
カ「わかりました
ではこれを」
『それは?』