家族の恋
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エ「知ってるのかはわからねぇがローラは結構強い
それがこんな血まみれになって恋歌に助けを求めるほどだ
よっぽどのことがねぇとそんなことはしねぇ
だから俺は聞いてるんだよ
お前が俺の部下に怪我させたのか?って」
カ「……怪我を負わせたのは俺ではありません…
でも…」
ぐっ、っと拳を握りエースの目を申し訳なさそうに見つめる。
カ「原因を作ったのは…間違いなく俺です…」
ロ「ちょっと待ってよ!
確かに原因はあんたかも知れないけどあたしがあんたに勝手についていったからこうなっただけで…」
エ「……そうか
自分がローラの怪我の原因って自覚はあるんだな?」
ロ「隊長!!」
ローラの言葉を無視し、エースが問うとカミラはゆっくりと頷いた。
エ「よし、じゃあ歯ぁ食いしばれ」
カ「え?」
エ「はやく」
カ「あ、はい」
歯を思い切り食いしばったのを確認したエースはカミラの頬を思い切り殴った。
その衝撃でカミラは少しだけ吹っ飛ばされた。
ロ「隊長!待ってください!」
エ「ふー、結構本気だったんだけど丈夫だな
今のでこの程度か」
カ「それだけが俺の取り柄ですから…」
口の中を切った時にでた血を袖で拭いながら上体を起こす。
エ「ま、今のでローラの怪我の分は許してやるよ
あいつが家族以外を庇うなんてなかったことだからその礼も込めて」
すっ、と座り込んでいるカミラに手を差し伸べるエースに驚いた顔をしていたカミラだったが困ったような笑みを浮かべてその手を握った。
ロ「男って時々わけわからないです…」
エ「そうか?
これが一番手っ取り早くて単純だと思うけど
なぁ?」
カ「そうですね
一発殴って許してもらえるならそれが簡単ですし」
ロ「……(つまりはばかなのね…)」
エ「なるほどなー
カミラとかいったっけ?
お前そんな悪いことしなさそうなのにこの島の住人が苦しんでるのはそういうことか…」
今しがた森で起こったこと、知ったこと、怪我の原因を全てエースに話すと腕を組んでうんうん、と納得したように頷いた。
エ「でも幽霊なぁ…
俺、目に見えないものは信じないことにしてたんだけど恋歌が見えて戦ってんならいるんだろうなー」
ロ「わたしも信じてなかったんですけど…
何発撃っても倒れない
急所に当てても、足を無くしても、腕もなくしてもこちらに向かってくる…
何かのホラーかと思いましたよ」
カ「俺は見慣れてたんでそんなにでしたけどやっぱり怖いみたいですね」
エ「見慣れてるって…
お前も大変なんだな…」
想像するだけでトラウマになりそうなものをさらっと見慣れてると言ったカミラには同情しか生まれない。
カ「俺は仕方ないんですよ」
エ「まぁ恋歌が今戦ってるならなんとかなるさ
幽霊と戦えるなんて知らなかったけど」
ロ「でも怖いみたいでしたよ?
目を閉じながら戦ってましたし…」
エ「……だっ、大丈夫だって!
あの恋歌だし!」
一瞬不安がよぎったエースだったが頭を振って不安を振り払う。
ロ「10分時間を稼ぐと言っていたのにもう約束の10分は過ぎています
なにかあったのかも…」
恋歌と別れてから20分は経とうとしている。
時間が過ぎているのに帰ってこない恋歌も珍しいが、戦闘音が全くしない。
恋歌の技は派手なものが多いし、今回も相手は複数。
となればもう少し戦闘音がしてもおかしくはない。
なのに森は静寂に包まれている。
エ「…俺が様子を見てくる
お前らはここにいろ」
カ「俺も行きます
僅かではありますが霊を見ることができるので」
エ「わかった」
ロ「じゃああたしも…」
カ「あなたはここにいてください
万が一のことがあった時、俺の力で守れるのはせいぜい1人」
ロ「あんたなんかに守ってもらわなくてもあたしは戦えるわよ!
傷だって治ったし!」
カ「わかっていますよ
あなたが俺を…俺の助けを必要としないことぐらい
でもそれは対人間に対してだけ
今回は相手が実体を持たないんです
だからここは俺に任せてください」
ロ「………わかったわよ」
ローラが渋々といった感じにでも頷いたのはカミラが悲しそうな顔をしていたから。
顔は笑ってはいた。
だけど…目だけは悲しそうだったから。
それがこんな血まみれになって恋歌に助けを求めるほどだ
よっぽどのことがねぇとそんなことはしねぇ
だから俺は聞いてるんだよ
お前が俺の部下に怪我させたのか?って」
カ「……怪我を負わせたのは俺ではありません…
でも…」
ぐっ、っと拳を握りエースの目を申し訳なさそうに見つめる。
カ「原因を作ったのは…間違いなく俺です…」
ロ「ちょっと待ってよ!
確かに原因はあんたかも知れないけどあたしがあんたに勝手についていったからこうなっただけで…」
エ「……そうか
自分がローラの怪我の原因って自覚はあるんだな?」
ロ「隊長!!」
ローラの言葉を無視し、エースが問うとカミラはゆっくりと頷いた。
エ「よし、じゃあ歯ぁ食いしばれ」
カ「え?」
エ「はやく」
カ「あ、はい」
歯を思い切り食いしばったのを確認したエースはカミラの頬を思い切り殴った。
その衝撃でカミラは少しだけ吹っ飛ばされた。
ロ「隊長!待ってください!」
エ「ふー、結構本気だったんだけど丈夫だな
今のでこの程度か」
カ「それだけが俺の取り柄ですから…」
口の中を切った時にでた血を袖で拭いながら上体を起こす。
エ「ま、今のでローラの怪我の分は許してやるよ
あいつが家族以外を庇うなんてなかったことだからその礼も込めて」
すっ、と座り込んでいるカミラに手を差し伸べるエースに驚いた顔をしていたカミラだったが困ったような笑みを浮かべてその手を握った。
ロ「男って時々わけわからないです…」
エ「そうか?
これが一番手っ取り早くて単純だと思うけど
なぁ?」
カ「そうですね
一発殴って許してもらえるならそれが簡単ですし」
ロ「……(つまりはばかなのね…)」
エ「なるほどなー
カミラとかいったっけ?
お前そんな悪いことしなさそうなのにこの島の住人が苦しんでるのはそういうことか…」
今しがた森で起こったこと、知ったこと、怪我の原因を全てエースに話すと腕を組んでうんうん、と納得したように頷いた。
エ「でも幽霊なぁ…
俺、目に見えないものは信じないことにしてたんだけど恋歌が見えて戦ってんならいるんだろうなー」
ロ「わたしも信じてなかったんですけど…
何発撃っても倒れない
急所に当てても、足を無くしても、腕もなくしてもこちらに向かってくる…
何かのホラーかと思いましたよ」
カ「俺は見慣れてたんでそんなにでしたけどやっぱり怖いみたいですね」
エ「見慣れてるって…
お前も大変なんだな…」
想像するだけでトラウマになりそうなものをさらっと見慣れてると言ったカミラには同情しか生まれない。
カ「俺は仕方ないんですよ」
エ「まぁ恋歌が今戦ってるならなんとかなるさ
幽霊と戦えるなんて知らなかったけど」
ロ「でも怖いみたいでしたよ?
目を閉じながら戦ってましたし…」
エ「……だっ、大丈夫だって!
あの恋歌だし!」
一瞬不安がよぎったエースだったが頭を振って不安を振り払う。
ロ「10分時間を稼ぐと言っていたのにもう約束の10分は過ぎています
なにかあったのかも…」
恋歌と別れてから20分は経とうとしている。
時間が過ぎているのに帰ってこない恋歌も珍しいが、戦闘音が全くしない。
恋歌の技は派手なものが多いし、今回も相手は複数。
となればもう少し戦闘音がしてもおかしくはない。
なのに森は静寂に包まれている。
エ「…俺が様子を見てくる
お前らはここにいろ」
カ「俺も行きます
僅かではありますが霊を見ることができるので」
エ「わかった」
ロ「じゃああたしも…」
カ「あなたはここにいてください
万が一のことがあった時、俺の力で守れるのはせいぜい1人」
ロ「あんたなんかに守ってもらわなくてもあたしは戦えるわよ!
傷だって治ったし!」
カ「わかっていますよ
あなたが俺を…俺の助けを必要としないことぐらい
でもそれは対人間に対してだけ
今回は相手が実体を持たないんです
だからここは俺に任せてください」
ロ「………わかったわよ」
ローラが渋々といった感じにでも頷いたのはカミラが悲しそうな顔をしていたから。
顔は笑ってはいた。
だけど…目だけは悲しそうだったから。