家族の恋
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距離は約50メートル。
小さな的にピンポイントで当てなければならないが、墓石のまわりだけ陽がさしているので光っている場所を狙えば確実にあたる。
だがそれはいつものローラならの話。
両腕、片足が使えない今、小さな的にあてるどころか構えることもできない。
ロ「(早くしないと!
初代がゆっくりとはいえ近づいてきてるんだから
なにか…なにか…方法は…そうだ!)
ちょっとあんた!
あたしの後ろに回って!」
カ「あ、え?」
ロ「はやく!」
カ「はい!」
カ「あ、あのこれは…」
ロ「もうちょっと上」
カ「はい…」
ローラを後ろから抱きしめるように左腕をまわし、右手に銃を構えローラの視線にあわせて照準をあわせる。
ロ「もうちょっと右」
カ「こんなので当たるんですか?」
ロ「…あたしが撃ってたら当たってるわよ
あんたが下手くそだからこうするしかないんでしょ」
カ「はい、すいません…」
ロ「腕はあたしの肩に置いていいから絶対に撃つまでぶれないこと
大丈夫
あたしがここって言った時に撃てば必ず当たるから」
カ「わかりました」
緊張で少し震えているため照準がきちんと定まってはいないがそんなに大きくぶれてもいない。
あとは運に任せるしかない。
初代の足音。
背中越しに感じるカミラの心臓の音。
自身の心臓の音。
ロ「(集中しろ
自分が撃つのとはわけが違う
チャンスはそう何度もない)」
カ「……」
ごくっ、とカミラの唾を飲み込む音が静寂の中に響く。
ロ「今だけでいい
あたしを信じて」
カ「大丈夫です
俺はあなたを信じていますよ」
ロ「ならいいわ
一発できめるわよ」
カ「はい」
「…なにをしているのか知りませんが、この体はもうダメみたいなのでカミラの体を返してもらいましょう」
カミラが無傷なのは初代が憑依するため。
強制的に追い出された初代はその辺にあった男の死体に憑依しているのだ。
だが、ローラにより傷つけられた体ではもう歩いているのがやっと。
「さぁ、もうお遊びは終わりにしましょう」
ローラのこめかみに向けられた銃はトリガーをひくだけで弾がでる。
カ「……」
ロ「気にしないで
絶対に当てる
撃って!」
ローラの声の一瞬後に鳴り響いた銃声は、2発だった。
小さな的にピンポイントで当てなければならないが、墓石のまわりだけ陽がさしているので光っている場所を狙えば確実にあたる。
だがそれはいつものローラならの話。
両腕、片足が使えない今、小さな的にあてるどころか構えることもできない。
ロ「(早くしないと!
初代がゆっくりとはいえ近づいてきてるんだから
なにか…なにか…方法は…そうだ!)
ちょっとあんた!
あたしの後ろに回って!」
カ「あ、え?」
ロ「はやく!」
カ「はい!」
カ「あ、あのこれは…」
ロ「もうちょっと上」
カ「はい…」
ローラを後ろから抱きしめるように左腕をまわし、右手に銃を構えローラの視線にあわせて照準をあわせる。
ロ「もうちょっと右」
カ「こんなので当たるんですか?」
ロ「…あたしが撃ってたら当たってるわよ
あんたが下手くそだからこうするしかないんでしょ」
カ「はい、すいません…」
ロ「腕はあたしの肩に置いていいから絶対に撃つまでぶれないこと
大丈夫
あたしがここって言った時に撃てば必ず当たるから」
カ「わかりました」
緊張で少し震えているため照準がきちんと定まってはいないがそんなに大きくぶれてもいない。
あとは運に任せるしかない。
初代の足音。
背中越しに感じるカミラの心臓の音。
自身の心臓の音。
ロ「(集中しろ
自分が撃つのとはわけが違う
チャンスはそう何度もない)」
カ「……」
ごくっ、とカミラの唾を飲み込む音が静寂の中に響く。
ロ「今だけでいい
あたしを信じて」
カ「大丈夫です
俺はあなたを信じていますよ」
ロ「ならいいわ
一発できめるわよ」
カ「はい」
「…なにをしているのか知りませんが、この体はもうダメみたいなのでカミラの体を返してもらいましょう」
カミラが無傷なのは初代が憑依するため。
強制的に追い出された初代はその辺にあった男の死体に憑依しているのだ。
だが、ローラにより傷つけられた体ではもう歩いているのがやっと。
「さぁ、もうお遊びは終わりにしましょう」
ローラのこめかみに向けられた銃はトリガーをひくだけで弾がでる。
カ「……」
ロ「気にしないで
絶対に当てる
撃って!」
ローラの声の一瞬後に鳴り響いた銃声は、2発だった。