家族の恋
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カ「どうかしましたか?」
ロ「帰るわ
あんたと話してても埒が空かないだろうし」
カ「………この島の秘密を知った人をやすやすと逃がすとでも?」
懐から出した銃をローラの背中に向ける。
ロ「悪いけどあたしはあんたと遊んでる暇はないの
それにあたしより弱いやつに乗り憑ってて勝てるとでも?
だいたい倒せないんだから弾の無駄遣いよ
ここは退散するにかぎるわ」
これがベストの選択だとローラはわかっていた。
死者と戦うほど無謀ではないし、怪我を恐れず痛みもない相手に勝算があるわけでもない。
冷静に判断をして船に帰るのが一番だと思った。
カ「いい判断だとは思いますよ
ですが…」
カミラはローラに向けていた銃を自身のこめかみにあてた。
ロ「……あんたもなかなかバカじゃないのね」
カ「ありがとうございます
でも今のあなたを引き止めるにはこれが1番いい方法なんですよ」
カミラ以外に乗り憑っているのは死体。
だが、カミラは生きた人間。
乗り憑っているとはいえ、致命傷を与えれば…
ロ「自分の子孫を人質にとるなんて卑怯じゃない?」
カ「あなたを引きとめられればいいんですよ
俺は体を入れ替えられる
別に子孫じゃなくてもいいんです
それにカミラもこの島で死ねて幸せでしょうしね」
その最後の言葉にローラはきれた。
ロ「あー!!もう腹立つ!!
死に場所ぐらい自分で決めさせてやりなさいよ!
自分たちの概念を勝手に押し付けないで!
くだらない!」
カ「くだらない?」
ロ「くだらないわ!
重い税に苦しめられ、この自由な広い海にも出られず生きている人たちのことを考えたことある!?
心から幸せだと感じたからこそあんたたちはここを死に場所に選んだのかもしれない
でも働いても働いても報われないのに心から幸せだと言える?」
カ「…さい」
ロ「死んでもここを大事に思う気持ちはすごいと思うしなかなかできないわ
それにこの島の人たちは確かに島を、人を、家族を大事にしてる
でもそれはあんたたちに言われたからじゃない
自分の意思で大事にしてるの」
カ「うるさい!」
ロ「そいつだってあんたたちより今を生きている人たちのことを考えて行動した
そいつにとっては今を生きている人たちの方が大事なのよ」
カ「うるさいって言ってるだろ!」
ロ「……ねぇ、気づいてる?」
カ「……もういい、どこへなりと行け…」
銃を向けられているにもかかわらず、振り向いたローラはカミラに歩み寄り頬に手をあてた。
ロ「あんた…さっきから泣いてるのよ?」
カ「……」
とめどなく溢れる涙はローラの手を濡らす。
カミラか初代か、どちらが泣いているのかわからない。
ロ「本当は薄々わかってたんでしょ?
もうこんなことやめないといけないって…」
カ「お、俺は間違ってない!!」
ロ「間違ってるわ
自分の意思、概念、願いそれらはすべて人に押し付けるものではないわ
人にはそれぞれ考えがある
だから…!!」
ぱんっ、という銃声と足に広がる痛みにローラの言葉がとまる。
ロ「(ちょっと…油断しすぎたか!)」
ぐらりと揺れて倒れる体はカミラとは逆の方へ。
だが、倒れると思った体は途中で支えられた。
ロ「帰るわ
あんたと話してても埒が空かないだろうし」
カ「………この島の秘密を知った人をやすやすと逃がすとでも?」
懐から出した銃をローラの背中に向ける。
ロ「悪いけどあたしはあんたと遊んでる暇はないの
それにあたしより弱いやつに乗り憑ってて勝てるとでも?
だいたい倒せないんだから弾の無駄遣いよ
ここは退散するにかぎるわ」
これがベストの選択だとローラはわかっていた。
死者と戦うほど無謀ではないし、怪我を恐れず痛みもない相手に勝算があるわけでもない。
冷静に判断をして船に帰るのが一番だと思った。
カ「いい判断だとは思いますよ
ですが…」
カミラはローラに向けていた銃を自身のこめかみにあてた。
ロ「……あんたもなかなかバカじゃないのね」
カ「ありがとうございます
でも今のあなたを引き止めるにはこれが1番いい方法なんですよ」
カミラ以外に乗り憑っているのは死体。
だが、カミラは生きた人間。
乗り憑っているとはいえ、致命傷を与えれば…
ロ「自分の子孫を人質にとるなんて卑怯じゃない?」
カ「あなたを引きとめられればいいんですよ
俺は体を入れ替えられる
別に子孫じゃなくてもいいんです
それにカミラもこの島で死ねて幸せでしょうしね」
その最後の言葉にローラはきれた。
ロ「あー!!もう腹立つ!!
死に場所ぐらい自分で決めさせてやりなさいよ!
自分たちの概念を勝手に押し付けないで!
くだらない!」
カ「くだらない?」
ロ「くだらないわ!
重い税に苦しめられ、この自由な広い海にも出られず生きている人たちのことを考えたことある!?
心から幸せだと感じたからこそあんたたちはここを死に場所に選んだのかもしれない
でも働いても働いても報われないのに心から幸せだと言える?」
カ「…さい」
ロ「死んでもここを大事に思う気持ちはすごいと思うしなかなかできないわ
それにこの島の人たちは確かに島を、人を、家族を大事にしてる
でもそれはあんたたちに言われたからじゃない
自分の意思で大事にしてるの」
カ「うるさい!」
ロ「そいつだってあんたたちより今を生きている人たちのことを考えて行動した
そいつにとっては今を生きている人たちの方が大事なのよ」
カ「うるさいって言ってるだろ!」
ロ「……ねぇ、気づいてる?」
カ「……もういい、どこへなりと行け…」
銃を向けられているにもかかわらず、振り向いたローラはカミラに歩み寄り頬に手をあてた。
ロ「あんた…さっきから泣いてるのよ?」
カ「……」
とめどなく溢れる涙はローラの手を濡らす。
カミラか初代か、どちらが泣いているのかわからない。
ロ「本当は薄々わかってたんでしょ?
もうこんなことやめないといけないって…」
カ「お、俺は間違ってない!!」
ロ「間違ってるわ
自分の意思、概念、願いそれらはすべて人に押し付けるものではないわ
人にはそれぞれ考えがある
だから…!!」
ぱんっ、という銃声と足に広がる痛みにローラの言葉がとまる。
ロ「(ちょっと…油断しすぎたか!)」
ぐらりと揺れて倒れる体はカミラとは逆の方へ。
だが、倒れると思った体は途中で支えられた。