家族の恋
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ロ「ねぇ、まだつかないの?」
カ「えと…も、もう少しなんですけど…」
ロ「ったく、なんでこんな不便なところに住んでるのかしら…」
ぶつぶつと文句をいいながらもどんどんと進んでいくローラの背中に何度か手を伸ばそうとするカミラだが触れる前に腕が戻る。
カ「(これ以上進ませたらだめだってわかってるのに…!!
このままじゃこの人が…!!)」
心の中で葛藤するが行動には移せない。
ロ「あれ?
あそこだけ陽が差してる…?」
黙々とすすんでいたローラが立ち止まったのは陽すらも遮っていた森に一筋の陽が指している場所に出たからだ。
ロ「これって…」
探している領主の家でないことは一目瞭然。
なぜなら…
カ「それは…墓石です」
ロ「そうよね…
随分と古いものみたいだけど…」
そう、陽がさしているのは古い小さな墓石。
あまり手入れのされていない様子で苔が石の表面を覆っている。
ローラは人の気配がないことを確認してから墓石の前に膝をつく。
カ「この島は何百年か前に一度滅んだ島なんです」
ロ「滅んだ?」
カ「はい
なにが原因かわかりませんが、急に樹々は枯れ、土地さえも枯れたため人が住める状態ではなくなりました
この島の人々は移住を余儀無くされました
ですが、いきなり一つの島に住んでいた人たちを受け入れてくれるところは簡単には見つかりませんでした」
ロ「そりゃあこんなに大きな島だったら住民の数もそれなりにいただろうしね」
カ「数十人なら受け入れてくれる島もあったのですが、結束の強かったこの島の住民はばらばらの島に移住することを拒否したんです」
ロ「でもそうでもしないと全員この島からでられないでしょ?
住めなくなったところにいたって食料はなくなるだろうし、水もない
生きていけないわ」
カ「それは島のみんながわかっていたことです
ですが、この島を愛していた昔の住民は…この島で共に死ぬことを選んだんです」
ロ「!!
島と一緒に…?」
カ「えと…も、もう少しなんですけど…」
ロ「ったく、なんでこんな不便なところに住んでるのかしら…」
ぶつぶつと文句をいいながらもどんどんと進んでいくローラの背中に何度か手を伸ばそうとするカミラだが触れる前に腕が戻る。
カ「(これ以上進ませたらだめだってわかってるのに…!!
このままじゃこの人が…!!)」
心の中で葛藤するが行動には移せない。
ロ「あれ?
あそこだけ陽が差してる…?」
黙々とすすんでいたローラが立ち止まったのは陽すらも遮っていた森に一筋の陽が指している場所に出たからだ。
ロ「これって…」
探している領主の家でないことは一目瞭然。
なぜなら…
カ「それは…墓石です」
ロ「そうよね…
随分と古いものみたいだけど…」
そう、陽がさしているのは古い小さな墓石。
あまり手入れのされていない様子で苔が石の表面を覆っている。
ローラは人の気配がないことを確認してから墓石の前に膝をつく。
カ「この島は何百年か前に一度滅んだ島なんです」
ロ「滅んだ?」
カ「はい
なにが原因かわかりませんが、急に樹々は枯れ、土地さえも枯れたため人が住める状態ではなくなりました
この島の人々は移住を余儀無くされました
ですが、いきなり一つの島に住んでいた人たちを受け入れてくれるところは簡単には見つかりませんでした」
ロ「そりゃあこんなに大きな島だったら住民の数もそれなりにいただろうしね」
カ「数十人なら受け入れてくれる島もあったのですが、結束の強かったこの島の住民はばらばらの島に移住することを拒否したんです」
ロ「でもそうでもしないと全員この島からでられないでしょ?
住めなくなったところにいたって食料はなくなるだろうし、水もない
生きていけないわ」
カ「それは島のみんながわかっていたことです
ですが、この島を愛していた昔の住民は…この島で共に死ぬことを選んだんです」
ロ「!!
島と一緒に…?」