家族の恋
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あらかた片付けたあと店主にお礼を言われその場を去るローラとカミラ。
またしても沈黙が続き、カミラの後ろをローラがついてきているので先に耐えられなくなったのはカミラだった。
カ「あ、あの!」
ロ「…なに?」
ローラの冷たい視線に一瞬寒気がしたが、とりあえず深呼吸して自分を落ち着かせる。
カ「お、俺これから行くところあるんですけど…」
ロ「あたしが邪魔?」
カ「あ、いえ!そういうわけではないんですけど…
危ないところに行くので…」
ロ「あんたに行けてあたしが行けないところとかあるの?」
カ「えっ、と…」
はっきりとした実力差がわかっているのでローラの言葉は正論だとカミラもわかる。
ロ「それともあたしを連れて行けない別の理由でもある?」
カ「………」
ロ「はぁ…もう…」
またしても黙り込んでしまい、立ち止まったカミラの背中を思い切り叩いた。
カ「いっ、っう…え?な、なんで?」
ロ「あんたここの島の領主の家知ってるわね?」
カ「!!ど、どうしてそれを…
この島の人は俺の他には誰も…!」
言ってしまってからはっ、としたように口を閉じたが時すでに遅し。
ロ「へぇ…あんたしか知らないの…
いいこと聞いたわ」
カ「い、今のはその!違うんです!!」
不気味に笑うローラの背中に般若が見えたのは気のせいではなかったと後にカミラは身を震わせて語ったという。
カ「あ、あのやっぱりあなたは引き返した方が…」
ロ「……次は?」
カ「えと、右です……じゃ、じゃなくてですね!」
カミラが領主の家を知っているとバラしてしまってからローラの行動ははやかった。
カミラにいた場所から一歩も動くなと指示を出したあと、一旦モビーに帰り、舟番をしていたクルーにエースへの伝言を頼みカミラに領主の家までの道案内をさせているのだ。
あまり強く言えないカミラはローラに流されて聞かれれば道を答えてしまっている。
ロ「(こんな場所にあるんじゃ誰も知らないのは当然か…)」
領主の家までの道のりは険しく、道と言えるようなものではない。
高くそびえ立つ樹々が陽を遮り方向感覚までくるわせる。
カ「あ、あの…この森は入ったら出られないと噂の森で危険なんです」
ロ「いつもここに出入りしてるあんたは無事じゃない」
カ「そ、それは…そうなんですけど…」
ロ「(なにか隠してるのは丸わかりなんだけど言うつもりはないみたいね…
まぁ私は領主の家に案内してもらえればそれでいいし)」
そう考えるローラの後ろでカミラが何かを耐えるように拳を握りしめているのをローラは知らない。
またしても沈黙が続き、カミラの後ろをローラがついてきているので先に耐えられなくなったのはカミラだった。
カ「あ、あの!」
ロ「…なに?」
ローラの冷たい視線に一瞬寒気がしたが、とりあえず深呼吸して自分を落ち着かせる。
カ「お、俺これから行くところあるんですけど…」
ロ「あたしが邪魔?」
カ「あ、いえ!そういうわけではないんですけど…
危ないところに行くので…」
ロ「あんたに行けてあたしが行けないところとかあるの?」
カ「えっ、と…」
はっきりとした実力差がわかっているのでローラの言葉は正論だとカミラもわかる。
ロ「それともあたしを連れて行けない別の理由でもある?」
カ「………」
ロ「はぁ…もう…」
またしても黙り込んでしまい、立ち止まったカミラの背中を思い切り叩いた。
カ「いっ、っう…え?な、なんで?」
ロ「あんたここの島の領主の家知ってるわね?」
カ「!!ど、どうしてそれを…
この島の人は俺の他には誰も…!」
言ってしまってからはっ、としたように口を閉じたが時すでに遅し。
ロ「へぇ…あんたしか知らないの…
いいこと聞いたわ」
カ「い、今のはその!違うんです!!」
不気味に笑うローラの背中に般若が見えたのは気のせいではなかったと後にカミラは身を震わせて語ったという。
カ「あ、あのやっぱりあなたは引き返した方が…」
ロ「……次は?」
カ「えと、右です……じゃ、じゃなくてですね!」
カミラが領主の家を知っているとバラしてしまってからローラの行動ははやかった。
カミラにいた場所から一歩も動くなと指示を出したあと、一旦モビーに帰り、舟番をしていたクルーにエースへの伝言を頼みカミラに領主の家までの道案内をさせているのだ。
あまり強く言えないカミラはローラに流されて聞かれれば道を答えてしまっている。
ロ「(こんな場所にあるんじゃ誰も知らないのは当然か…)」
領主の家までの道のりは険しく、道と言えるようなものではない。
高くそびえ立つ樹々が陽を遮り方向感覚までくるわせる。
カ「あ、あの…この森は入ったら出られないと噂の森で危険なんです」
ロ「いつもここに出入りしてるあんたは無事じゃない」
カ「そ、それは…そうなんですけど…」
ロ「(なにか隠してるのは丸わかりなんだけど言うつもりはないみたいね…
まぁ私は領主の家に案内してもらえればそれでいいし)」
そう考えるローラの後ろでカミラが何かを耐えるように拳を握りしめているのをローラは知らない。