家族の恋
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ロ「(なんか面白そうなものもないし帰ろうかな…)」
一通り商店街はぶらぶらしてみたものの先ほどのようなことが起こるのを恐れているのかあまり店の数は多くないようだった。
ロ「(でもここって結構大きな島だと思うんだけど人が住んでるのはここだけ?)」
それは素朴な疑問だった。
比較的大きな島に着いたので楽しめると思い降りてきたのだが、人が住んでいるところは少なく、店も少ない。
ロ「(立ち止まったりしなかったとは言え、わたしが歩いて2、3時間程度で回れる程度の島…
それにさっきの男たちはどこに父さんが来たことを伝えに行ったのか…
なんか…この島不自然ね…)」
先ほどのようなガラの悪い連中が一切いなくなって今はどこにでもある平凡な商店街だ。
だが、それがおかしい。
この辺りには住める建物はここにしかない。
短時間で招集をかけ、白ひげ対策を練るにしても招集が早すぎる。
少し考えたあとに自分のマークを布で縛って隠し、ひとつの店の前に立つ。
ロ「ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
商店街の人たちがいやいやながらもローラに教えてくれたのはこの島の裏側。
この島は領主がいて全ての土地は代々この領主のもの。
さっきのガラの悪い連中はその領主に雇われているらしい。
そしてその領主は税金と言い、様々な金を住民からとっているらしい。
そのおかげで住民は生活がぎりぎりなものがほとんどで、まだまともな生活ができている家庭は領主に雇われているものたちだけらしいのだ。
ロ「ふーん
つまり独裁者ってことね
誰も逆らおうとか思わないの?」
「最初はこの生活に耐えられなくなった奴らが団結してクーデターを起こそうと考えた時期もあったんだ
だけど結構直前になってどこからかその計画が漏れてたことがわかって、そのクーデターに関わったものたちは島から追い出されちまった」
ロ「…てことはどこに内通者がいるかわからないってことか…」
「そういうわけだ…
もう俺も疲れて来たけどこの島を追い出されて行く当てもねぇ…
それに行く当てのあるやつも勝手にこの島からでることは許されねぇ」
ロ「随分と勝手な領主様ね」
「悪いことは言わねぇからお嬢さんは観光目的なら早めにこの島をでた方がいい」
ロ「…助けてって言わないの?
もしかしたらわたしの船にあんただけでも乗せてあげられるかもよ?」
それはただのカマかけだった。
本当は乗せるつもりもないし、白ひげに頼むつもりもない。
ただ…
「そりゃありがたい話だけどな…
俺には家族がいる
そいつらを置いてここを逃げ出すことはできねぇ」
ロ「…じゃああんたの家族全員助けてあげるって言ったら?」
助けて欲しそうな顔をしてるくせに…
「いや、今までこの島の住民みんなで耐えてきたんだ
俺たち家族だけ助かりたいなんて思わないよ」
助けを求めない理由を知りたかったから。
ロ「…この島の人間はバカが多いみたいね」
「ははっ、そうかもね
でも共に苦難を乗り越えてきた友って…家族ぐらい大事なもんさ」
ロ「…ええ、そうね
ねぇ、最後にひとつだけ聞いてもいい?」
「ん?」
ロ「もし…もしよ?
この島がなくなったらどうする?」
「んー、それだったらまたこの島の住民みんなでどこかに移住できるところを探すよ
その時はその時でなんとかなるさ
そんなこと滅多にないけどね」
ロ「そうね
変なこと聞いてごめんなさい
じゃあわたしは行くわ」
一通り商店街はぶらぶらしてみたものの先ほどのようなことが起こるのを恐れているのかあまり店の数は多くないようだった。
ロ「(でもここって結構大きな島だと思うんだけど人が住んでるのはここだけ?)」
それは素朴な疑問だった。
比較的大きな島に着いたので楽しめると思い降りてきたのだが、人が住んでいるところは少なく、店も少ない。
ロ「(立ち止まったりしなかったとは言え、わたしが歩いて2、3時間程度で回れる程度の島…
それにさっきの男たちはどこに父さんが来たことを伝えに行ったのか…
なんか…この島不自然ね…)」
先ほどのようなガラの悪い連中が一切いなくなって今はどこにでもある平凡な商店街だ。
だが、それがおかしい。
この辺りには住める建物はここにしかない。
短時間で招集をかけ、白ひげ対策を練るにしても招集が早すぎる。
少し考えたあとに自分のマークを布で縛って隠し、ひとつの店の前に立つ。
ロ「ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
商店街の人たちがいやいやながらもローラに教えてくれたのはこの島の裏側。
この島は領主がいて全ての土地は代々この領主のもの。
さっきのガラの悪い連中はその領主に雇われているらしい。
そしてその領主は税金と言い、様々な金を住民からとっているらしい。
そのおかげで住民は生活がぎりぎりなものがほとんどで、まだまともな生活ができている家庭は領主に雇われているものたちだけらしいのだ。
ロ「ふーん
つまり独裁者ってことね
誰も逆らおうとか思わないの?」
「最初はこの生活に耐えられなくなった奴らが団結してクーデターを起こそうと考えた時期もあったんだ
だけど結構直前になってどこからかその計画が漏れてたことがわかって、そのクーデターに関わったものたちは島から追い出されちまった」
ロ「…てことはどこに内通者がいるかわからないってことか…」
「そういうわけだ…
もう俺も疲れて来たけどこの島を追い出されて行く当てもねぇ…
それに行く当てのあるやつも勝手にこの島からでることは許されねぇ」
ロ「随分と勝手な領主様ね」
「悪いことは言わねぇからお嬢さんは観光目的なら早めにこの島をでた方がいい」
ロ「…助けてって言わないの?
もしかしたらわたしの船にあんただけでも乗せてあげられるかもよ?」
それはただのカマかけだった。
本当は乗せるつもりもないし、白ひげに頼むつもりもない。
ただ…
「そりゃありがたい話だけどな…
俺には家族がいる
そいつらを置いてここを逃げ出すことはできねぇ」
ロ「…じゃああんたの家族全員助けてあげるって言ったら?」
助けて欲しそうな顔をしてるくせに…
「いや、今までこの島の住民みんなで耐えてきたんだ
俺たち家族だけ助かりたいなんて思わないよ」
助けを求めない理由を知りたかったから。
ロ「…この島の人間はバカが多いみたいね」
「ははっ、そうかもね
でも共に苦難を乗り越えてきた友って…家族ぐらい大事なもんさ」
ロ「…ええ、そうね
ねぇ、最後にひとつだけ聞いてもいい?」
「ん?」
ロ「もし…もしよ?
この島がなくなったらどうする?」
「んー、それだったらまたこの島の住民みんなでどこかに移住できるところを探すよ
その時はその時でなんとかなるさ
そんなこと滅多にないけどね」
ロ「そうね
変なこと聞いてごめんなさい
じゃあわたしは行くわ」