『傷が癒えて動けるようになってからルフィに会いに行きました

そこであなたと同盟を組んだ話を聞いたんです

新世界で起こったこと、新しい大将、新しい友だち

色んなことを聞きました

その中にあなたがいたんです

トラオ、って呼ばれてるみたいですね』

意地悪く言う恋歌にローは盛大なため息をはいた。

ロ「その呼び方はやめろ

麦わら屋だけで十分だ

あいつがお前のことを言わなかった理由はわかった

俺もあの時の記事は読んだし実際活動は停止していた

それは信じる

だが、桜姫と契約する…というか出会うにはどこか大きな海賊から認められなければいけないと聞いた

なぜ麦わら屋が桜姫と契約できているのか教えてもらおうか」

『契約なんて大袈裟なものはないのですよ

私が守りたいと思った人にさっきみたいに割れば私を呼べる珠を渡す

これがあなたの言う契約でしょう』

ロ「ということは麦わら屋はお前を呼べる珠を持っているということか？」

『いいえ、ルフィは持っていませんよ』

ロ「ならばどうやって桜姫を呼べる」

恋歌は自分の胸元をとんとんと叩く。

『ここに赤い色の石がついたペンダントがあったのに気づきましたか？』

ロ「そういえばそんなものしていたな…」

『あれが私を呼ぶために必要なものなんです

他の人と違うところはあれは割って使うのではなく握って私を呼ぶこと

そうすれば私はルフィがどこにいようと助けに行きます』

ここまでの説明はわかりやすく理解できた。

だがここでローに新たな疑問が生まれる。

ロ「あの海兵が特別に一回きりの契約だったのか？」

『いいえ、主に使うのはあっちです

ルフィのようなペンダントを持っているのはこの世界で４人だけ』

ロ「麦わら屋はそんな特別なものをどこで…」

真剣な顔をして考えているローを見ていると余計に驚いた顔が楽しみになる。