ベ「キャプテン！」

恋歌を受け止めたベポは自分のすべきことを考える。

た「逃がしません！」

だが考える暇を与えずにたしぎがベポに襲いかかる。

脇に恋歌を抱えてベポは後ろへ飛ぶ。

ロ「あいつを連れてきたのが仇になったか…

【ルーム】」

ス「ちっ」

ローの技から逃げるために攻撃範囲の外側へ逃げる。

しばらく睨み合いが続いていると恋歌がふぅ、と息をはいた。

『ベポ、下ろしてください』

ベ「え？あ、うん」

この緊迫した空気の中普通にしている恋歌にローやスモーカーなど実力者たちは変な違和感を感じた。

『さてと、そろそろ帰らないと心配されるので私帰りますね』

「「「は？」」」

全く意味のわからない恋歌の言葉に全員が毒気をぬかれた。

ロ「お、おい…」

『あ、そういえばローさんはルフィのお友達でしたね

ここで放って帰って捕まられるとルフィが悲しむから放っておけないか』

よし、と小さく言うとローに向けて微笑む。

『先に逃げてください』

ロ「は？」

『私が海軍を引き受けます』

雰囲気の変わった恋歌にローは言いようのない威圧感を感じる。

ぴりぴりとした空気をスモーカーとたしぎも感じ取ったようでローを視界に入れつつ恋歌も警戒する。

ス「女…何者だ」

『あれ？あ、そうか

あのおじさん写真どうしたんだろ』

そろそろ手配書の写真が変わってもいいのになぁ、と首を傾げている恋歌が言っていることを理解できるものは誰もいない。

ベ「恋歌なに言ってるの？」

『エースに怒られるかな？

まぁルフィのためだししょうがないよね

スモーカーさん』

ス「あ？」

『もし私がローさんよりも捕まえるに値する悪党だったらローさんより優先して私を捕まえますか？』

ス「…どういうことだ」

さらに眉間に寄る皺に恋歌は意地の悪い笑みを浮かべた。