エ「恋歌たちはまだ出し物しなくていいのか？」

自己申告しないとできない出し物なので誰かが言いにいかなければならないのだが始まって数時間経つというのに、白ひげに喜んでもらうためにまだごちゃごちゃしているステージを見てエースが恋歌に尋ねた。

『うん、ちゃんとサッチさんに言ってあるから大丈夫よ』

サボ「結局なにするのか2人とも教えてくれなかったし何するのか気になってるんだけど」

ニ「だからお楽しみだってば」

ナ「あら、恋歌もなにかするの？」

ロ「こういうの静かに見てる方だと思ってたのに」

恋歌、エース、サボ、ニーナ、ナミ、ロビンの6人で話しているのだが、恋歌が何かをすると知らなかった2人は意外といわんばかりに目を見開いた。

『まぁ成り行きっていうか今回は理由があったからね』

ナ「ふーん、あんたが進んでしたことじゃないならだいたい理由の想像はつくけどね」

ロ「そうね

今日見せてもらえるのなら楽しみにしておくわ」

『そうやって言われると緊張してきた…』

手を胸に当ててふぅ、と息をはく恋歌にニーナが大丈夫ですよ、と声をかける。

ニ「あんなに練習したんです

失敗するわけないじゃないですか」

『う、うん

頑張る』

ぐっ、と気合いを入れた恋歌にニーナが優しく笑う。

この話をしている間にも人気者のエースとサボは他のクルーに連れ去られてしまった。

それからしばらくは女４人で他愛ない話をしたり、出し物に笑ったりと楽しい時間が過ぎていった。






楽しい時間が過ぎるのは早いものでもうすぐ日付が変わろうとしている時間。

酔い潰れて寝てしまったり、仲のいいもの同士で飲んだり、麦わらのクルーと騒いでいる者もいる。

ルフィは相変わらずよく食べ膨らみ、ゾロは飲み比べ、サンジは料理をふるって、ナミとロビンは恋歌たちと話をして、チョッパーは白ひげの女たちに人気なようだ。

フランキーは自慢の体を披露して一分の白ひげクルーから絶大な人気を誇っていた。

ブルックは得意の音楽で場を盛り上げている。

ジンベエは白ひげの元で酒を酌み交わしている。

白ひげの中に溶け込んで楽しそうにしているルフィたちを見て恋歌は嬉しそうに微笑んだ。

そして…

サッチ「お前らちょっと俺の話を聞いてもらおうか！」

にっ、と笑ったサッチと目が合った恋歌は自分たちの時間が来たと悟った。