喧嘩と本音
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それを合図にするようにして次々と恋歌に襲いかかる。
刀は腕で受けとめて人の多いところに振り払う。
仲間が飛んで来たことで何人かの隊員たちがぶつかり合って気を失う。
蹴りを繰り出してきた者は、片手で受け止め足をつかんでぽいっと投げた。
後ろから刀から狙われたときは、髪を操って刀を奪った。
いきなりのことにぽかんとしていると、投げられてきた仲間に当たり目を回す。
そんなことを繰り返しているうちに残りは真っ正面で対峙している一人だけとなった。
「強すぎ…」
『ありがとうございます』
「でももう投げられるやつは一人もいないよ?」
今まで恋歌は仲間同士をぶつかり合わせることで、気を失わせていた。
だが残るはあとひとり。
ぶつかり合わせる人がいない。
『そうですね…
でももうすぐですから』
全く焦る様子のない恋歌と意味深な言葉に隊員は首を傾げる。
「もうすぐって…何が?」
『上』
恋歌が人差し指を空に向けるとそれにつられるように隊員も上を向いた。
「上がなんだっ…って!?」
隊員が上を向いたと同時に、かーんという小気味いい音が聞こえた。
マルコは頭痛を耐えるように手で額を押さえた。
『そろそろ木刀が落ちてくるから危ないですよ』
「言うの遅、い……」
頭に木刀が直撃した隊員はそのまま倒れて気を失った。
隊員から跳ね返ってきた木刀を見事キャッチして恋歌はふぅと息をついた。
エ「恋歌が着替えなくてもいいって言った理由わかったか?」
マ「はぁ…
まさか恋歌を"一歩も動かせない"とは思わなかったよい」
そう、恋歌は最初の位置から一歩も動いていなかった。
しかもちゃんと攻撃は木刀だけしか使用していない。
だが、それを使用したのは最後の一回のみ。
あとは防御と振り払っただけ。
『よっ、と』
回りに倒れた隊員たちを飛び越してきた恋歌は木刀をマルコに渡す。
マ「えー…まぁ…
お疲れ様だよい」
『はい』
かける言葉が見つからなかったマルコは木刀を受け取ってそう言っただけだった。
エ「ま、恋歌を着替えさすとこからはじめねぇとな
マルコ隊長?」
マ「ああ…わかってるよい…」
笑いを噛み殺しながら慰めるようにマルコの肩を軽く叩いた。
エ「んじゃどっか行こうぜ!」
『うん』
どこかと言っても船内しかないのだが、エースは恋歌の手をひいてどこかに走り去ってしまった。
マ「お前ら簡単にやられすぎだよい!
1から鍛え直してやる!」
マルコは気を失っている隊員たちをげしげしと蹴りながら怒鳴り始めていた。
「それにしても恋歌ちゃんってほんとに強いんだな」
「親父よりも強いって噂だぞ?」
「マジでか!?」
「あの戦争の時に見てたやつはいい勝負だって言ってたな」
「いやいや、親父の方が強かったって言ってたぞ?」
マ「んなことどうでもいいよい!
それよりお前ら今から俺に傷ひとつつけられなかったら昼飯抜きだよい!」
「そんな!」
戦って負けたのは自分達ではないのに八つ当たり気味に新人の戦闘訓練を開始した。
刀は腕で受けとめて人の多いところに振り払う。
仲間が飛んで来たことで何人かの隊員たちがぶつかり合って気を失う。
蹴りを繰り出してきた者は、片手で受け止め足をつかんでぽいっと投げた。
後ろから刀から狙われたときは、髪を操って刀を奪った。
いきなりのことにぽかんとしていると、投げられてきた仲間に当たり目を回す。
そんなことを繰り返しているうちに残りは真っ正面で対峙している一人だけとなった。
「強すぎ…」
『ありがとうございます』
「でももう投げられるやつは一人もいないよ?」
今まで恋歌は仲間同士をぶつかり合わせることで、気を失わせていた。
だが残るはあとひとり。
ぶつかり合わせる人がいない。
『そうですね…
でももうすぐですから』
全く焦る様子のない恋歌と意味深な言葉に隊員は首を傾げる。
「もうすぐって…何が?」
『上』
恋歌が人差し指を空に向けるとそれにつられるように隊員も上を向いた。
「上がなんだっ…って!?」
隊員が上を向いたと同時に、かーんという小気味いい音が聞こえた。
マルコは頭痛を耐えるように手で額を押さえた。
『そろそろ木刀が落ちてくるから危ないですよ』
「言うの遅、い……」
頭に木刀が直撃した隊員はそのまま倒れて気を失った。
隊員から跳ね返ってきた木刀を見事キャッチして恋歌はふぅと息をついた。
エ「恋歌が着替えなくてもいいって言った理由わかったか?」
マ「はぁ…
まさか恋歌を"一歩も動かせない"とは思わなかったよい」
そう、恋歌は最初の位置から一歩も動いていなかった。
しかもちゃんと攻撃は木刀だけしか使用していない。
だが、それを使用したのは最後の一回のみ。
あとは防御と振り払っただけ。
『よっ、と』
回りに倒れた隊員たちを飛び越してきた恋歌は木刀をマルコに渡す。
マ「えー…まぁ…
お疲れ様だよい」
『はい』
かける言葉が見つからなかったマルコは木刀を受け取ってそう言っただけだった。
エ「ま、恋歌を着替えさすとこからはじめねぇとな
マルコ隊長?」
マ「ああ…わかってるよい…」
笑いを噛み殺しながら慰めるようにマルコの肩を軽く叩いた。
エ「んじゃどっか行こうぜ!」
『うん』
どこかと言っても船内しかないのだが、エースは恋歌の手をひいてどこかに走り去ってしまった。
マ「お前ら簡単にやられすぎだよい!
1から鍛え直してやる!」
マルコは気を失っている隊員たちをげしげしと蹴りながら怒鳴り始めていた。
「それにしても恋歌ちゃんってほんとに強いんだな」
「親父よりも強いって噂だぞ?」
「マジでか!?」
「あの戦争の時に見てたやつはいい勝負だって言ってたな」
「いやいや、親父の方が強かったって言ってたぞ?」
マ「んなことどうでもいいよい!
それよりお前ら今から俺に傷ひとつつけられなかったら昼飯抜きだよい!」
「そんな!」
戦って負けたのは自分達ではないのに八つ当たり気味に新人の戦闘訓練を開始した。