喧嘩と本音
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エ「聞いてもいいか?」
まだ抱き合ったままだが、構わずエースは恋歌に問う。
『何を?』
エ「何であの時はダメだったんだ?
その前は…その…いいって言ったのに…」
それがエースの一番の疑問だった。
サッチに邪魔をされはしたが、一度は恋歌はエースの言葉に頷いた。
なのに何故あの時だけダメだったのか。
『あの時は…タコの感覚が残ってたから…』
エ「ん?」
エースは意味がわからず恋歌を抱き締めたまま器用に首を傾げる。
エ「つまりどういうことだ?」
『つまり…その…』
ちらちらとエースの顔色をうかがうように、目線を動かしている。
エ「言いにくいことか?」
『そうじゃないんだけど…
全部エースがよかったの…///』
意を決したようにひとつ大きく息を吸い込んだ。
だが、エースはまた言われた意味がわからない。
エ「全部俺がよかった?」
『最初から最後までエースがよかったの…///
あの日はタコに触られたからそれを消すためにエースに触ってもらった
エース以外の感覚なんて覚えていたくなかったから
でもそれだと最初はエースに抱かれるために触られたんじゃないってことになる
それが私は嫌だった
エースに初めて抱いてもらう日は、全部がエースがいいの
その日1日、日常を送って…エースの側にいて…エースのことを考えて…
それからがよかった
1日が全部エースの側にいれたっていう記憶にしたかった
前の時はエースとデートできて、1日がエースで満たされてた
記憶も、握ってくれた手の温かさも、感覚も、全部全部
だからあのタコのときはダメだって言ったんだけど…』
まさかこんなことになるなんて…と悲しそうな顔をする恋歌だったが、エースがばっと恋歌から離れた。
しゃがみこんで帽子を深く被り、何かをぶつぶつ呟いている。
暗がりで恋歌はわからないようだが、エースの耳は真っ赤に染まっていて照れているということが一目瞭然だ。
だが、恋歌は暗くて見えないのでどうしたのかとエースに手を伸ばした。
エ「恋歌ストップ…」
しかし、エースの背中に触れる前に気配でわかったのかエースが振り向くことなく恋歌を止めた。
ぴたっ、と止まった恋歌は不思議そうに首を傾げている。
手は引っ込めたのだが、エースが動く気配が全くない。
『?』
エ「あー…まぁその…なんだ…
あー!くそっ!」
帽子を取って頭をがりがりとかいたエースは自分の両頬を叩いて立ち上がった。
振り向いたエースの顔は真っ赤だったが、しっかりと恋歌の目を見つめる。
エ「じゃあ"次"は恋歌が決めてくれ
もう俺は二度とあんなことはしない
約束する
恋歌がその日だと思うまで待つよ
元からその気だったんだ
だから…ありがとう
俺をいつも想ってくれて、いつも考えてくれて
でもな?暫く俺は恋歌とは一緒の部屋では過ごさない」
『え?』
エ「今した約束を破らないためだ
一緒に寝ることも、一緒に二人で部屋にいることも、俺の約束を破る原因になりかねない
でも、部屋の外ではいつも俺の側にいろよ
離れることは許さねぇ
わかってくれるよな?」
『うん…』
エ「いい子だ」
渋々といった感じで頷いた恋歌の頭をエースが撫でてやり、ほんわかした雰囲気になる。
エ「もう今日は寝た方がいい
泣かせちまったみたいでごめんな?」
恋歌の隈と、赤くなった目尻を優しく親指で拭ってやり恋歌の体を反転させて部屋に向ける。
『明日は…』
エ「迎えに来るよ
言ったんだけど朝飯食いにいこう」
『うん!』
嬉しそうに笑った恋歌の背中を押しておやすみとエースも笑った。
まだ抱き合ったままだが、構わずエースは恋歌に問う。
『何を?』
エ「何であの時はダメだったんだ?
その前は…その…いいって言ったのに…」
それがエースの一番の疑問だった。
サッチに邪魔をされはしたが、一度は恋歌はエースの言葉に頷いた。
なのに何故あの時だけダメだったのか。
『あの時は…タコの感覚が残ってたから…』
エ「ん?」
エースは意味がわからず恋歌を抱き締めたまま器用に首を傾げる。
エ「つまりどういうことだ?」
『つまり…その…』
ちらちらとエースの顔色をうかがうように、目線を動かしている。
エ「言いにくいことか?」
『そうじゃないんだけど…
全部エースがよかったの…///』
意を決したようにひとつ大きく息を吸い込んだ。
だが、エースはまた言われた意味がわからない。
エ「全部俺がよかった?」
『最初から最後までエースがよかったの…///
あの日はタコに触られたからそれを消すためにエースに触ってもらった
エース以外の感覚なんて覚えていたくなかったから
でもそれだと最初はエースに抱かれるために触られたんじゃないってことになる
それが私は嫌だった
エースに初めて抱いてもらう日は、全部がエースがいいの
その日1日、日常を送って…エースの側にいて…エースのことを考えて…
それからがよかった
1日が全部エースの側にいれたっていう記憶にしたかった
前の時はエースとデートできて、1日がエースで満たされてた
記憶も、握ってくれた手の温かさも、感覚も、全部全部
だからあのタコのときはダメだって言ったんだけど…』
まさかこんなことになるなんて…と悲しそうな顔をする恋歌だったが、エースがばっと恋歌から離れた。
しゃがみこんで帽子を深く被り、何かをぶつぶつ呟いている。
暗がりで恋歌はわからないようだが、エースの耳は真っ赤に染まっていて照れているということが一目瞭然だ。
だが、恋歌は暗くて見えないのでどうしたのかとエースに手を伸ばした。
エ「恋歌ストップ…」
しかし、エースの背中に触れる前に気配でわかったのかエースが振り向くことなく恋歌を止めた。
ぴたっ、と止まった恋歌は不思議そうに首を傾げている。
手は引っ込めたのだが、エースが動く気配が全くない。
『?』
エ「あー…まぁその…なんだ…
あー!くそっ!」
帽子を取って頭をがりがりとかいたエースは自分の両頬を叩いて立ち上がった。
振り向いたエースの顔は真っ赤だったが、しっかりと恋歌の目を見つめる。
エ「じゃあ"次"は恋歌が決めてくれ
もう俺は二度とあんなことはしない
約束する
恋歌がその日だと思うまで待つよ
元からその気だったんだ
だから…ありがとう
俺をいつも想ってくれて、いつも考えてくれて
でもな?暫く俺は恋歌とは一緒の部屋では過ごさない」
『え?』
エ「今した約束を破らないためだ
一緒に寝ることも、一緒に二人で部屋にいることも、俺の約束を破る原因になりかねない
でも、部屋の外ではいつも俺の側にいろよ
離れることは許さねぇ
わかってくれるよな?」
『うん…』
エ「いい子だ」
渋々といった感じで頷いた恋歌の頭をエースが撫でてやり、ほんわかした雰囲気になる。
エ「もう今日は寝た方がいい
泣かせちまったみたいでごめんな?」
恋歌の隈と、赤くなった目尻を優しく親指で拭ってやり恋歌の体を反転させて部屋に向ける。
『明日は…』
エ「迎えに来るよ
言ったんだけど朝飯食いにいこう」
『うん!』
嬉しそうに笑った恋歌の背中を押しておやすみとエースも笑った。