喧嘩と本音
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ニ「ちょっとは落ち着いた?」
海楼石で力が入らないので甲板に寝転がったままの二人の側にニーナが呆れたように座り、頬杖をついて見下ろしている。
サボ「俺はいつでも落ち着いてる」
エ「どーだか…」
サボ「んだと!」
ニ「はいはい
二人とも落ち着いて
そんなんじゃいつまでたってもそのままよ?」
「「ちっ」」
全く反省していない二人にさらにため息が漏れるニーナ。
サボ「はぁ…
何度も言ってるだろ?
俺たちにもこうなった原因を話してみろって」
エ「………」
自分を落ち着かせるように深呼吸をしてからできるだけいつものように話しかける。
だがエースは空を見上げて何も答えない。
サボ「まだ俺らが山で暮らしてた頃、俺ら二人で母さんを好きになって…
色々滅茶苦茶なことして…
俺のことも、エースのことも男として好きじゃなかったときはあんなことされて嫌だったと思うよ」
恋歌から返事が返ってくる前にキスしたりしていたことを言っているのだが、ニーナがいるのでサボはあまり詳しいことは言えない。
今はニーナが好きだが、昔の話を聞いていい顔はしないだろうと思うからだ。
サボ「でも、母さんはずっと一緒にいてくれた」
エ「………」
サボ「あの戦争でお前を命懸けで助けてくれたのは誰だ?
受けた傷をその身に何の躊躇いもなく移してくれたのは誰だ?」
エ「………ってる……」
サボ「記憶をなくしてもお前との大事な思い出の詰まった指輪のことや髪飾りのことはぼんやりとでも覚えてたって聞いた
常人なら致死量だって言われた量の薬を入れられてもお前のことは何がなんでも忘れたくないことだってことだろ?
そんなやつのことを簡単に嫌いになるか?」
エ「わかってるって言ってんだろ!」
サボが言いたいことはわかる。
正論で、言われたことは全て恋歌が自分を愛してくれているという事実。
好きでもない者のためにここまでしない。
わかっている、そんなこと人に言われなくともエースが一番わかっているのだ。
サボ「わかってないよ
母さんの傷が癒えて、一番に会いに来たのはエース、お前だ
他の誰でもないお前に会いに来たんだよ
長い間眠りにつかなくちゃいけない原因になったお前にな
それでも母さんは嫌いだって言ったか?
お前の荒れてた時の話を聞いても拒絶したか?」
エ「……」
サボ「エースを嫌いになるなんて有り得ない
この船の誰もがそう断言できる
それほどエースは愛されてるんだ
それに例え仮に、万が一、億が一!嫌われたとしても…
もう一度エースに惚れさせろ
記憶喪失の時だってそうしたんだろ?
だったら…母さんはもう一度エースを好きになるさ」
エ「……他人事だと思って好き勝手言いやがって…
お前もニーナに嫌われちまえ」
サボ「"も"ってなんだよ!
俺らは大丈夫ですー」
ちょっとだけ口元が緩んだエースにほっとしたサボとニーナは今度は他愛のない、くだらない話で言い合いを始めた。
海楼石で力が入らないので甲板に寝転がったままの二人の側にニーナが呆れたように座り、頬杖をついて見下ろしている。
サボ「俺はいつでも落ち着いてる」
エ「どーだか…」
サボ「んだと!」
ニ「はいはい
二人とも落ち着いて
そんなんじゃいつまでたってもそのままよ?」
「「ちっ」」
全く反省していない二人にさらにため息が漏れるニーナ。
サボ「はぁ…
何度も言ってるだろ?
俺たちにもこうなった原因を話してみろって」
エ「………」
自分を落ち着かせるように深呼吸をしてからできるだけいつものように話しかける。
だがエースは空を見上げて何も答えない。
サボ「まだ俺らが山で暮らしてた頃、俺ら二人で母さんを好きになって…
色々滅茶苦茶なことして…
俺のことも、エースのことも男として好きじゃなかったときはあんなことされて嫌だったと思うよ」
恋歌から返事が返ってくる前にキスしたりしていたことを言っているのだが、ニーナがいるのでサボはあまり詳しいことは言えない。
今はニーナが好きだが、昔の話を聞いていい顔はしないだろうと思うからだ。
サボ「でも、母さんはずっと一緒にいてくれた」
エ「………」
サボ「あの戦争でお前を命懸けで助けてくれたのは誰だ?
受けた傷をその身に何の躊躇いもなく移してくれたのは誰だ?」
エ「………ってる……」
サボ「記憶をなくしてもお前との大事な思い出の詰まった指輪のことや髪飾りのことはぼんやりとでも覚えてたって聞いた
常人なら致死量だって言われた量の薬を入れられてもお前のことは何がなんでも忘れたくないことだってことだろ?
そんなやつのことを簡単に嫌いになるか?」
エ「わかってるって言ってんだろ!」
サボが言いたいことはわかる。
正論で、言われたことは全て恋歌が自分を愛してくれているという事実。
好きでもない者のためにここまでしない。
わかっている、そんなこと人に言われなくともエースが一番わかっているのだ。
サボ「わかってないよ
母さんの傷が癒えて、一番に会いに来たのはエース、お前だ
他の誰でもないお前に会いに来たんだよ
長い間眠りにつかなくちゃいけない原因になったお前にな
それでも母さんは嫌いだって言ったか?
お前の荒れてた時の話を聞いても拒絶したか?」
エ「……」
サボ「エースを嫌いになるなんて有り得ない
この船の誰もがそう断言できる
それほどエースは愛されてるんだ
それに例え仮に、万が一、億が一!嫌われたとしても…
もう一度エースに惚れさせろ
記憶喪失の時だってそうしたんだろ?
だったら…母さんはもう一度エースを好きになるさ」
エ「……他人事だと思って好き勝手言いやがって…
お前もニーナに嫌われちまえ」
サボ「"も"ってなんだよ!
俺らは大丈夫ですー」
ちょっとだけ口元が緩んだエースにほっとしたサボとニーナは今度は他愛のない、くだらない話で言い合いを始めた。