デート2
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「さぁさぁ!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
本日ブラックスターダイヤをかけてこちらのお嬢さんがこの島一番の力持ちに腕相撲で挑むよ!」
エ「腕相撲ねぇ…」
男の店の前に置かれた机と二脚の椅子。
ひとつには恋歌がもうひとつにはこの島一番の力持ちと呼ばれているらしい男が座っている。
エースよりもがたいがよく、恋歌の四倍位はありそうな腕をしている。
男の呼び掛けに野次馬がどんどん集まってきて賭けまで始まっている。
もちろん恋歌に賭けるものなど誰もいなかったが…
エ「俺恋歌に賭けるよ」
勝利を確信しているエースはなんのためらいもなく恋歌に残金を全て賭けた。
賭けを仕切っていた男は一瞬驚いたがこれで賭けが成立したため喜んでエースからお金を受け取っていた。
「さてさて、彼氏さんだけがお嬢さんに賭けたところで…
手を握りあってください」
もはや実況と化している店主に促され男と手を握りあう。
恋歌の手は小さくて腕相撲の前に握り潰されそうだ。
「お嬢さんいいのかい?
あんた腕折るかもしれねぇぜ?」
恋歌の心配をしてくれる男に恋歌は心配ないと笑顔で答える。
「ではいきますよ!
お嬢さんが勝てばお兄さんの言い値でブラックスターダイヤは二人のものだ!
レディー………スタート!」
ゴー!と来るかと思いきやスタートだったので若干力が抜けたが、そんなことで負ける恋歌ではない。
「ぐっ…!?」
どんなに力を入れてもピクリとも動かない恋歌の腕を信じられないという顔で見る。
だが回りの野次馬たちはそれが男の演技だと思ってるらしい。
「あれ?すぐに決着がつくと思ってたんだけどな…」
だが、一分たっても状況は変わらず男の方が汗だくになってきているのを見て焦りだす店主。
『ひとつだけ…いいですか?』
涼しい顔をしたまま店主に話しかける恋歌を店主まで汗だくになりながら腕相撲をしている机を見る。
それも当然のことで恋歌が男の腕を押し始めているのだ。
『私…』
あと5センチ…
「そんなバカな…」
あと3センチ…
エ「恋歌が負けるわけねぇだろ…」
あと1センチ…
『力が無いなんて一言も言ってませんよ?』
パタン、と軽い音を立てて男の手の甲が机についた。
途端に静まり返る周囲だったが、何事もなかったかのように恋歌が唖然とする男から手を抜いて椅子から立ち上がる。
『私の勝ち、ですね』
エ「さすが恋歌!」
一瞬の静寂のあと沸き上がる歓声。
エースも恋歌が勝つとわかってはいたが、嬉しくて抱きついてきた。
『へへ…///』
抱き締められて頭を撫でられた恋歌は照れたように笑った。
「嘘だ…
あんな女の子にあいつが負けるなんて…」
ショックを隠しきれない店主は先ほどの陽気さなど微塵もなく地面に膝をついて項垂れている。
エ「恋歌の勝ちだから俺の言い値であれ売ってくれるんだよな?」
にっ、と笑うエースの笑顔がさらに店主に追い討ちをかける。
恋歌に賭けた分のお金と勝った分を貰ったエースはこの島に入ったときより懐が温かくなったようだ。
「あーもう!俺も男だ!
最初に言った通り加工費はタダ!値段もお兄さんの言い値でいいよ!」
半ばやけくそになったようにそう叫んだ店主だったが、エースと恋歌は顔を見合わせて笑った。
本日ブラックスターダイヤをかけてこちらのお嬢さんがこの島一番の力持ちに腕相撲で挑むよ!」
エ「腕相撲ねぇ…」
男の店の前に置かれた机と二脚の椅子。
ひとつには恋歌がもうひとつにはこの島一番の力持ちと呼ばれているらしい男が座っている。
エースよりもがたいがよく、恋歌の四倍位はありそうな腕をしている。
男の呼び掛けに野次馬がどんどん集まってきて賭けまで始まっている。
もちろん恋歌に賭けるものなど誰もいなかったが…
エ「俺恋歌に賭けるよ」
勝利を確信しているエースはなんのためらいもなく恋歌に残金を全て賭けた。
賭けを仕切っていた男は一瞬驚いたがこれで賭けが成立したため喜んでエースからお金を受け取っていた。
「さてさて、彼氏さんだけがお嬢さんに賭けたところで…
手を握りあってください」
もはや実況と化している店主に促され男と手を握りあう。
恋歌の手は小さくて腕相撲の前に握り潰されそうだ。
「お嬢さんいいのかい?
あんた腕折るかもしれねぇぜ?」
恋歌の心配をしてくれる男に恋歌は心配ないと笑顔で答える。
「ではいきますよ!
お嬢さんが勝てばお兄さんの言い値でブラックスターダイヤは二人のものだ!
レディー………スタート!」
ゴー!と来るかと思いきやスタートだったので若干力が抜けたが、そんなことで負ける恋歌ではない。
「ぐっ…!?」
どんなに力を入れてもピクリとも動かない恋歌の腕を信じられないという顔で見る。
だが回りの野次馬たちはそれが男の演技だと思ってるらしい。
「あれ?すぐに決着がつくと思ってたんだけどな…」
だが、一分たっても状況は変わらず男の方が汗だくになってきているのを見て焦りだす店主。
『ひとつだけ…いいですか?』
涼しい顔をしたまま店主に話しかける恋歌を店主まで汗だくになりながら腕相撲をしている机を見る。
それも当然のことで恋歌が男の腕を押し始めているのだ。
『私…』
あと5センチ…
「そんなバカな…」
あと3センチ…
エ「恋歌が負けるわけねぇだろ…」
あと1センチ…
『力が無いなんて一言も言ってませんよ?』
パタン、と軽い音を立てて男の手の甲が机についた。
途端に静まり返る周囲だったが、何事もなかったかのように恋歌が唖然とする男から手を抜いて椅子から立ち上がる。
『私の勝ち、ですね』
エ「さすが恋歌!」
一瞬の静寂のあと沸き上がる歓声。
エースも恋歌が勝つとわかってはいたが、嬉しくて抱きついてきた。
『へへ…///』
抱き締められて頭を撫でられた恋歌は照れたように笑った。
「嘘だ…
あんな女の子にあいつが負けるなんて…」
ショックを隠しきれない店主は先ほどの陽気さなど微塵もなく地面に膝をついて項垂れている。
エ「恋歌の勝ちだから俺の言い値であれ売ってくれるんだよな?」
にっ、と笑うエースの笑顔がさらに店主に追い討ちをかける。
恋歌に賭けた分のお金と勝った分を貰ったエースはこの島に入ったときより懐が温かくなったようだ。
「あーもう!俺も男だ!
最初に言った通り加工費はタダ!値段もお兄さんの言い値でいいよ!」
半ばやけくそになったようにそう叫んだ店主だったが、エースと恋歌は顔を見合わせて笑った。