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いくら体術しか使っていないとはいえ、力の差は歴然で数分もすれば残ったのは船長と呼ばれていた男ただ一人。
『さて、とうとう一人ですね
どうします?』
「こうなったら…!」
男は空に向かって閃光弾を発射した。
『?』
「本当は対白ひげ用に用意したんだがな…」
一瞬空を明るく染める白い光を怪しく笑いながら見つめる男に恋歌は嫌な予感がした。
甲板から空中にあがり、暗くなった海を見渡す。
エ「恋歌ー?どうしたー?」
急に空中に行った恋歌を白ひげ海賊団はぽかんとしながら見上げている。
『これでもお父さんは倒せないと思うけどなぁ…』
ふぅ、とため息をついた恋歌はエースの前に着地する。
『今の光で海賊船がこの船の後ろに来たみたい』
エ「へぇ…何隻?」
『一隻』
面白いと笑ったエースだったが、数を聞いてがっかりしたように肩を落とした。
エ「たった一隻か…
俺が行ってくるよ」
『え、私が行くよ?』
エ「大丈夫
それに…」
エースは手を恋歌の青紫色になった頬を触れるか触れないかぐらいの距離に持っていく。
エ「怪我、してほしくないから」
『うん…』
エ「これは返しとくよ」
エースは持っていた指輪と髪飾りをいつもの場所に返す。
『ありがとう
やっぱりこれがないと落ち着かないわ』
エ「俺も
恋歌がそれしてねぇと変な感じだ
じゃあ行ってくるな」
『うん…
気をつけて』
エ「ああ!」
指輪と髪飾りを返してもらった恋歌はそれに嬉しそうに触れて、笑顔でエースを見送った。
「そんな…俺の…船が…」
もちろんエースが負けるはずもなく、一撃で船は粉々になった。
燃え盛る船を冷や汗をかきながら海に飛び込もうとする。
イ「うちの姫さんにあれだけ手ぇ出しといてまさかもう帰るとか言わねぇよな?」
耳元でがちゃりと銃の音が聞こえ、さらに冷や汗を流しながら首を動かす。
マ「礼ぐらい受け取って帰れよい」
サボ「まぁ俺たちからの礼は結構豪華だからよ」
ニ「帰る頃には記憶がないかもね」
そこにはボキボキと手を鳴らす白ひげ海賊団が男を囲んで見下ろしていた。
「ぎゃーー!!」
男の絶叫は夜の静かな海に吸い込まれ、助けは来なかった。
『おかえり』
エ「ああ、ただいま
あのボロボロの雑巾みたいなのなんだ?」
エースが船に帰ってきて始めに見たものはさっきの男とわからないぐらいまでぼこぼこにされた男が甲板に転がっている光景だった。
『にげようとしたんだけどみんなに捕まって…』
エ「あいつらにぼこぼこにされたってわけか…」
やたらすっきりした顔をしている隊長たちや、隊員を見て軽く笑った。
エ「俺も行こっと」
『え?』
エースが恋歌の腕を引っ張って動けない男の元に歩いていく。
エ「よぉ
随分男前になったじゃねぇか」
もはや原型を留めていない男の顔を傍らにしゃがみこみながらまじまじと見る。
恋歌もエースにつられるようにしゃがむ。
「くそっ…こんなはずじゃ…
その女一体何なんだよ!急に強くなりやがって!」
悔しそうにする男を見下ろすエースの目は冷たかった。
エ「はっ、弱いやつにしか手ぇ出せねぇやつが海賊語ってんじゃねぇよ
男としても最悪だな
男なら弱い女は守ってやるのが当たり前だ
それに恋歌は急に強くなったんじゃねぇよ」
エースは男の首を掴んで持ち上げて、恋歌の腕を掴んでいた手を離して拳を握り締める。
エ「元からお前なんか足元にも及ばねぇぐらい強いんだよ
だけどな…戦い方を覚えてねぇ恋歌を殴ったお前を…
俺は恋歌を傷つけたお前を許さねぇ!」
「ま、待て!話せばわかる!」
エ「海で頭冷やしてこい」
顔面を思いっきり殴って海の方へ殴り飛ばしたエースはぱんぱんと手を払って何事もなかったかのように恋歌と手を繋ぐ。
エ「手当てしに行くか」
『うん』
そしてそれを見送った白ひげ海賊団も何もなかったかのように持ち場に戻った。
『さて、とうとう一人ですね
どうします?』
「こうなったら…!」
男は空に向かって閃光弾を発射した。
『?』
「本当は対白ひげ用に用意したんだがな…」
一瞬空を明るく染める白い光を怪しく笑いながら見つめる男に恋歌は嫌な予感がした。
甲板から空中にあがり、暗くなった海を見渡す。
エ「恋歌ー?どうしたー?」
急に空中に行った恋歌を白ひげ海賊団はぽかんとしながら見上げている。
『これでもお父さんは倒せないと思うけどなぁ…』
ふぅ、とため息をついた恋歌はエースの前に着地する。
『今の光で海賊船がこの船の後ろに来たみたい』
エ「へぇ…何隻?」
『一隻』
面白いと笑ったエースだったが、数を聞いてがっかりしたように肩を落とした。
エ「たった一隻か…
俺が行ってくるよ」
『え、私が行くよ?』
エ「大丈夫
それに…」
エースは手を恋歌の青紫色になった頬を触れるか触れないかぐらいの距離に持っていく。
エ「怪我、してほしくないから」
『うん…』
エ「これは返しとくよ」
エースは持っていた指輪と髪飾りをいつもの場所に返す。
『ありがとう
やっぱりこれがないと落ち着かないわ』
エ「俺も
恋歌がそれしてねぇと変な感じだ
じゃあ行ってくるな」
『うん…
気をつけて』
エ「ああ!」
指輪と髪飾りを返してもらった恋歌はそれに嬉しそうに触れて、笑顔でエースを見送った。
「そんな…俺の…船が…」
もちろんエースが負けるはずもなく、一撃で船は粉々になった。
燃え盛る船を冷や汗をかきながら海に飛び込もうとする。
イ「うちの姫さんにあれだけ手ぇ出しといてまさかもう帰るとか言わねぇよな?」
耳元でがちゃりと銃の音が聞こえ、さらに冷や汗を流しながら首を動かす。
マ「礼ぐらい受け取って帰れよい」
サボ「まぁ俺たちからの礼は結構豪華だからよ」
ニ「帰る頃には記憶がないかもね」
そこにはボキボキと手を鳴らす白ひげ海賊団が男を囲んで見下ろしていた。
「ぎゃーー!!」
男の絶叫は夜の静かな海に吸い込まれ、助けは来なかった。
『おかえり』
エ「ああ、ただいま
あのボロボロの雑巾みたいなのなんだ?」
エースが船に帰ってきて始めに見たものはさっきの男とわからないぐらいまでぼこぼこにされた男が甲板に転がっている光景だった。
『にげようとしたんだけどみんなに捕まって…』
エ「あいつらにぼこぼこにされたってわけか…」
やたらすっきりした顔をしている隊長たちや、隊員を見て軽く笑った。
エ「俺も行こっと」
『え?』
エースが恋歌の腕を引っ張って動けない男の元に歩いていく。
エ「よぉ
随分男前になったじゃねぇか」
もはや原型を留めていない男の顔を傍らにしゃがみこみながらまじまじと見る。
恋歌もエースにつられるようにしゃがむ。
「くそっ…こんなはずじゃ…
その女一体何なんだよ!急に強くなりやがって!」
悔しそうにする男を見下ろすエースの目は冷たかった。
エ「はっ、弱いやつにしか手ぇ出せねぇやつが海賊語ってんじゃねぇよ
男としても最悪だな
男なら弱い女は守ってやるのが当たり前だ
それに恋歌は急に強くなったんじゃねぇよ」
エースは男の首を掴んで持ち上げて、恋歌の腕を掴んでいた手を離して拳を握り締める。
エ「元からお前なんか足元にも及ばねぇぐらい強いんだよ
だけどな…戦い方を覚えてねぇ恋歌を殴ったお前を…
俺は恋歌を傷つけたお前を許さねぇ!」
「ま、待て!話せばわかる!」
エ「海で頭冷やしてこい」
顔面を思いっきり殴って海の方へ殴り飛ばしたエースはぱんぱんと手を払って何事もなかったかのように恋歌と手を繋ぐ。
エ「手当てしに行くか」
『うん』
そしてそれを見送った白ひげ海賊団も何もなかったかのように持ち場に戻った。