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「妙な動きをすれば撃つ」
撃つ、ということは拳銃か何かなのだろう。
恋歌は拳銃を突きつけれても案外冷静な判断をしている自分に内心驚いていた。
「ゆっくり立ってこっちを向け」
男の指示に従ってゆっくり立ち上がり振り返る。
やはり恋歌に向けられているのは拳銃で、男も数人いた。
「お前はここのナースか何かか?」
『いえ…』
「まぁそんなことはどうでもいいか
白ひげはどこにいる」
『…なぜですか?』
「はっ、バカか貴様
海賊が海賊を襲うのに理由がいるのか?」
『海賊?』
「なんだ俺たちを知らねぇのか?」
『生憎と…』
記憶がないので見たことがあっても知らないと言いたかったが、めんどくさいので止めた。
「おい、船長そんなことより早くしないと他のやつらに見つかるぞ」
「そうだな
せっかく人の少ないときを狙ってきたんだ
さっさと白ひげ倒して帰るか」
『…なぜ、今人が少ないと知っているんですか?』
確かに買い出しに出ている者は帰ってきてはいないし、遠征にも3つ隊が行っている。
仕事を割り振られなかった隊員の中には帰ってきているものもいれば、帰ってきていない者もいる。
なのでいつもよりは圧倒的に人数が少ないのは確かだ。
しかしなぜそれを白ひげ海賊でもないこの男が知っているのか。
「ちょっと小耳に挟んだまでよ
街で白ひげのマークをつけたやつらが話してるのをたまたま聞いてな
攻めるなら今しかないと思った
これは俺たちに神が与えた名を上げるチャンスだってな」
『いくらいつもより人数が少ないとはいえあなたたち程度の人数と戦闘能力で白ひげ海賊を倒せるとは思いませんけど…!!』
言葉の途中で乾いた音と共に頬が熱くなってくる。
それはエースのことを想っていた時に感じたような熱さではなく、目の前の男に平手で殴られた痛みによるものだった。
「ごちゃごちゃうるせぇよ
お前は黙って俺らを案内したらいいんだ」
『嫌です』
なにも覚えていない自分に優しくしてくれて、家族だと言ってくれて、記憶もゆっくり思い出したらいいと言ってくれた。
そんな優しい人たちを危険に晒すような真似はしたくない。
こんな人たちに負けるとは思っていなくても、たとえ自分が危険に晒されても…。
「てめっ…!
女だと思って手加減してやってればいい気になりやがって!」
さっきよりも強い力で顔を殴られ、手すりに腰をぶつけてしまった。
『いっ…!』
痛みで立てなくなってしまい、腰を押さえてしゃがみこむ。
だが、船長と呼ばれた男の手に髪を掴まれ強制的に立たされる。
「あーあ、お前が素直に言わねぇから綺麗な顔に傷がついちまったよ」
髪を引っ張りあげて口から血を流している恋歌を、にやにや笑いながら仲間の方に突き飛ばした。
「そいつ人質にして白ひげを誘き出すぞ
場所教えねぇってんなら俺たちの役にたってもらわねぇとな」
「おら、自分で立て」
恋歌を受け取った仲間の男は恋歌の首にナイフを突きつけて自分の足で立たせる。
「よし、行くぞ」
撃つ、ということは拳銃か何かなのだろう。
恋歌は拳銃を突きつけれても案外冷静な判断をしている自分に内心驚いていた。
「ゆっくり立ってこっちを向け」
男の指示に従ってゆっくり立ち上がり振り返る。
やはり恋歌に向けられているのは拳銃で、男も数人いた。
「お前はここのナースか何かか?」
『いえ…』
「まぁそんなことはどうでもいいか
白ひげはどこにいる」
『…なぜですか?』
「はっ、バカか貴様
海賊が海賊を襲うのに理由がいるのか?」
『海賊?』
「なんだ俺たちを知らねぇのか?」
『生憎と…』
記憶がないので見たことがあっても知らないと言いたかったが、めんどくさいので止めた。
「おい、船長そんなことより早くしないと他のやつらに見つかるぞ」
「そうだな
せっかく人の少ないときを狙ってきたんだ
さっさと白ひげ倒して帰るか」
『…なぜ、今人が少ないと知っているんですか?』
確かに買い出しに出ている者は帰ってきてはいないし、遠征にも3つ隊が行っている。
仕事を割り振られなかった隊員の中には帰ってきているものもいれば、帰ってきていない者もいる。
なのでいつもよりは圧倒的に人数が少ないのは確かだ。
しかしなぜそれを白ひげ海賊でもないこの男が知っているのか。
「ちょっと小耳に挟んだまでよ
街で白ひげのマークをつけたやつらが話してるのをたまたま聞いてな
攻めるなら今しかないと思った
これは俺たちに神が与えた名を上げるチャンスだってな」
『いくらいつもより人数が少ないとはいえあなたたち程度の人数と戦闘能力で白ひげ海賊を倒せるとは思いませんけど…!!』
言葉の途中で乾いた音と共に頬が熱くなってくる。
それはエースのことを想っていた時に感じたような熱さではなく、目の前の男に平手で殴られた痛みによるものだった。
「ごちゃごちゃうるせぇよ
お前は黙って俺らを案内したらいいんだ」
『嫌です』
なにも覚えていない自分に優しくしてくれて、家族だと言ってくれて、記憶もゆっくり思い出したらいいと言ってくれた。
そんな優しい人たちを危険に晒すような真似はしたくない。
こんな人たちに負けるとは思っていなくても、たとえ自分が危険に晒されても…。
「てめっ…!
女だと思って手加減してやってればいい気になりやがって!」
さっきよりも強い力で顔を殴られ、手すりに腰をぶつけてしまった。
『いっ…!』
痛みで立てなくなってしまい、腰を押さえてしゃがみこむ。
だが、船長と呼ばれた男の手に髪を掴まれ強制的に立たされる。
「あーあ、お前が素直に言わねぇから綺麗な顔に傷がついちまったよ」
髪を引っ張りあげて口から血を流している恋歌を、にやにや笑いながら仲間の方に突き飛ばした。
「そいつ人質にして白ひげを誘き出すぞ
場所教えねぇってんなら俺たちの役にたってもらわねぇとな」
「おら、自分で立て」
恋歌を受け取った仲間の男は恋歌の首にナイフを突きつけて自分の足で立たせる。
「よし、行くぞ」