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エ「まだ目、開けんなよ」
掃除道具を置いたあとに目を瞑れと言われ、訳がわからず目を閉じると手を引かれて船内を歩く。
『まだ?』
エ「もうちょっともうちょっと」
若干声が弾んでいるような感じがするので機嫌がいいのだろう。
だが、恋歌はエースに手を握られているせいで、心音が早くなっているのを悟られないように必死だった。
『(一昨日までは手を握られても何とも思わなかったのに!///)』
この気持ちが何なのかわからない恋歌は戸惑っていたが、エースはそれに気づく様子もなく普段通りだ。
エ「ついたぞ
ゆっくり目開けてみ?」
暫く歩いて急に止まったエースにつられるように立ち止まり、手も離される。
それに寂しさを感じながらも言われた通りゆっくり目を開けていく。
エ「どうだ?」
『すごい…』
目の前には満開の桜。
それも一本や十本などではない。
軽く百本は越えていて、それが島を囲むように咲いている。
海岸から見える街にも桜の樹が植わっており、何千という数の桜が舞っている。
エ「この島は一年中桜が咲いてるってので有名なんだ
あの桜の樹はこの島に誰かが住み始めた頃にはもう咲いてたらしくって今まで一度も全部散ったことがないらしい」
『綺麗…』
エ「気に入ってもらえたならよかった
桜は俺にとっても特別な花だしな」
『特別?』
エ「ああ、大事な人の二つ名でな
この世界でその二つ名を知らねぇやつはいねぇぐらい有名な名前なんだ
それに恋歌は桜が良く似合う」
『え?』
また想い人のことを考えて優しい目をしたエースを恋歌は見て見ぬふりをしたが、頬に手を添えられてエースの方を見ざるをえなくなる。
エ「恋歌の目だって綺麗な桜色だ
それに俺は恋歌の色はピンク、つまり桜色だって思ってる」
『それって似合うって言うの?』
自分のイメージカラーのようなものが目の色の桜色というのは何となくわかるが、それは桜が似合うというのとは違う気がする。
エ「んー…そう言われると困るな…
まぁ難しく考えんな!
恋歌には桜が似合う、それは俺の勝手な意見だしな」
桜姫であったことは当然覚えていないため、エースの言いたいことがわからなかったが目の前に広がるこの絶景を見て、その桜が似合うと言われて悪い気はしない。
『ありがと
嬉しい』
エ「!///」
満面の笑みで嬉しそうに礼を言われたエースはその不意討ちに顔が赤くなる。
『エース?』
エ「え、あ、///
そ、掃除が早く終わったらさ!一緒に街に桜見に行くか」
『私と行ってもいいの?』
エ「恋歌と行きたいんだ
俺とは嫌か?」
『ううん!行く!』
エースの胸にかかっている指輪が一瞬その存在を主張するように光った気がしたがそれに気づかないふりをした。
エ「よっしゃ、なら掃除張り切るか!
4日もあるんだ
1日ぐらいゆっくりできる日があるさ」
『うん』
エースが街に一緒に行こうと誘ってくれたのは嬉しかった。
だが、まだ見ぬエースの大事な人が頭にちらついて離れない。
『(エースがこんなに想ってるぐらいなんだからきっと素敵な人なんだろうなぁ…
どんな人なんだろ…)』
それが自分だと気づくのは、エースに惹かれていると、あの指輪が自分のものだとわかるのはいつになることか。
掃除道具を置いたあとに目を瞑れと言われ、訳がわからず目を閉じると手を引かれて船内を歩く。
『まだ?』
エ「もうちょっともうちょっと」
若干声が弾んでいるような感じがするので機嫌がいいのだろう。
だが、恋歌はエースに手を握られているせいで、心音が早くなっているのを悟られないように必死だった。
『(一昨日までは手を握られても何とも思わなかったのに!///)』
この気持ちが何なのかわからない恋歌は戸惑っていたが、エースはそれに気づく様子もなく普段通りだ。
エ「ついたぞ
ゆっくり目開けてみ?」
暫く歩いて急に止まったエースにつられるように立ち止まり、手も離される。
それに寂しさを感じながらも言われた通りゆっくり目を開けていく。
エ「どうだ?」
『すごい…』
目の前には満開の桜。
それも一本や十本などではない。
軽く百本は越えていて、それが島を囲むように咲いている。
海岸から見える街にも桜の樹が植わっており、何千という数の桜が舞っている。
エ「この島は一年中桜が咲いてるってので有名なんだ
あの桜の樹はこの島に誰かが住み始めた頃にはもう咲いてたらしくって今まで一度も全部散ったことがないらしい」
『綺麗…』
エ「気に入ってもらえたならよかった
桜は俺にとっても特別な花だしな」
『特別?』
エ「ああ、大事な人の二つ名でな
この世界でその二つ名を知らねぇやつはいねぇぐらい有名な名前なんだ
それに恋歌は桜が良く似合う」
『え?』
また想い人のことを考えて優しい目をしたエースを恋歌は見て見ぬふりをしたが、頬に手を添えられてエースの方を見ざるをえなくなる。
エ「恋歌の目だって綺麗な桜色だ
それに俺は恋歌の色はピンク、つまり桜色だって思ってる」
『それって似合うって言うの?』
自分のイメージカラーのようなものが目の色の桜色というのは何となくわかるが、それは桜が似合うというのとは違う気がする。
エ「んー…そう言われると困るな…
まぁ難しく考えんな!
恋歌には桜が似合う、それは俺の勝手な意見だしな」
桜姫であったことは当然覚えていないため、エースの言いたいことがわからなかったが目の前に広がるこの絶景を見て、その桜が似合うと言われて悪い気はしない。
『ありがと
嬉しい』
エ「!///」
満面の笑みで嬉しそうに礼を言われたエースはその不意討ちに顔が赤くなる。
『エース?』
エ「え、あ、///
そ、掃除が早く終わったらさ!一緒に街に桜見に行くか」
『私と行ってもいいの?』
エ「恋歌と行きたいんだ
俺とは嫌か?」
『ううん!行く!』
エースの胸にかかっている指輪が一瞬その存在を主張するように光った気がしたがそれに気づかないふりをした。
エ「よっしゃ、なら掃除張り切るか!
4日もあるんだ
1日ぐらいゆっくりできる日があるさ」
『うん』
エースが街に一緒に行こうと誘ってくれたのは嬉しかった。
だが、まだ見ぬエースの大事な人が頭にちらついて離れない。
『(エースがこんなに想ってるぐらいなんだからきっと素敵な人なんだろうなぁ…
どんな人なんだろ…)』
それが自分だと気づくのは、エースに惹かれていると、あの指輪が自分のものだとわかるのはいつになることか。