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そして食事も終わり、三人とも別れあとは寝るだけになった。
しかし…
『(んー…何で眠れないんだろう…)』
ベッドに入っても襲ってこない眠気。
何故眠れないのか。
ひとりで静かすぎる部屋で暫くはごろごろしていたが、気分転換に外の空気でも吸いに行こうとワンピースに着替えて(パジャマがわりに着ている大きめのシャツではダメだろうと思った)外に出た。
明日の午前中には島に着くらしく、気候も安定している。
次の島は春島らしく、まだ夜は少し冷える。
ワンピース一枚で出てきたことを少し後悔したが、別にいいかとそのまま海を眺める。
太陽が出ているときとは違い真っ黒な海。
雲で月が隠れているからなおさら真っ黒だ。
手すりに沿うように手を添えながら船内をゆっくりした足取りで歩く。
静かな船内に恋歌の足音だけが響く。
『(なんか私一人しかいないみたい…)』
いつも騒がしい白ひげ海賊も夜中ともなれば静かになる。
それにこの世界にひとりぼっちになったような錯覚に陥る。
エ「恋歌?」
一人しかいないと思っていたのに急に声をかけられて慌てて声のしたほうに振り向く。
『エース?』
エ「どうしたんだ?そんな格好で…こんな時間に」
甲板に大の字になって寝ていたエースが恋歌に気づいて起き上がり近寄ってくる。
『ちょっと眠れなくて
エースは?なんであんなとこで寝てたの?』
エ「俺も寝れなくてさ
星でも眺めてたら寝れねぇなかって」
『風邪ひくよ?』
エ「大丈夫だろ」
くすくすと笑いあう二人。
エ「寒くねぇの?」
メラメラの実を食べて炎人間になった自分ならともかく、生身の恋歌にはこの寒空の下は辛いだろうと思い尋ねる。
『ちょっと寒いけどまぁいいかなって』
エ「ったく、恋歌こそ風邪ひくぞ?
こっち来てみ?」
ため息をついたエースは恋歌を自分の方に引き寄せる。
『え?あの…』
エ「大人しくしてろ
結構冷たくなってる」
正面から抱き締めたエースは冷たい恋歌の体温に顔をしかめる。
『は、恥ずかしいんだけど…///』
エ「俺は別に恥ずかしくねぇけど?」
もぞもぞ動く恋歌を痛くないように力を込めて強く抱き締める。
顔を真っ赤にする恋歌にエースはバレないようににやける。
恋歌は恥ずかしかったが、自分より温かい体温に安心する。
エ「んで、なんでこんな時間まで眠れなかったんだ?」
抱き締めた状態のまま問いが降ってくる。
『なんでかな…
この歳でおかしな話なんだけどひとりで寝るのが変な感じなの』
エ「……」
『今日も起きたら誰か横にいるような気がしたんだけど誰もいなかったし…』
普通は小さな子どもでもない限りひとりで寝る。
それは記憶がなくてもわかることだ。
でもそれに違和感を感じた。
恋歌のその言葉にエースはさらににやけが止まらなくなる。
エ「ふーん…
なら俺と寝るか?」
『え///いやいや!//
それはダメでしょ!///』
冗談混じりでそんなことを言ってみればすぐに拒否の言葉が返ってくる。
エ「ははっ、まぁ冗談だ」
『もう…彼女に怒られるよ?』
エ「そうかもな…
意外にヤキモチ妬きだからなぁ…」
『…私そろそろ部屋に帰るね
明日掃除もあることだし』
想い人を思い出すように空を見上げたエースを見た恋歌は軽くエースの胸を押して離れる。
エ「寝れそうか?」
『うん、エースが温かかったからね
ありがと』
エ「どういたしまして」
『…おやすみ』
エ「ああ、おやすみ」
走り去るように部屋に帰っていく恋歌をエースは見送り後ろを振り返る。
エ「おっさんは趣味悪いな」
サッチ「誰がおっさんだ」
マ「そんなとこでいちゃいちゃしてたお前らが悪いよい」
振り返った先の影から出てきたのはマルコとサッチだった。
サッチ「……言わねぇんじゃなかったのか?」
急に真剣な顔をしてサッチが切り出すから三人の間におどけた雰囲気は消える。
エ「言わねぇよ?」
自分と恋人だということを言ったところで混乱するだけだろうから。
マ「じゃあ今のはなんだよい」
エ「…恋歌が俺のことを好きだって言ってくれたことも、俺が恋歌に好きだって言ったことも、全部忘れたんならさ
もう一回やり直せばいいと思ってよ」
サッチ「なに、それがお前の作戦なわけ?」
エ「ああ、恋歌をもう一度俺に惚れさせる」
その宣言を聞いたサッチは夜ということもあり声を潜めて笑いだした。
エ「んだよ…」
マ「すごい自信だない」
エ「俺が恋歌に惚れてんのはこの先変わることはねぇ
だからたとえこれから一生かかったとしてももう一度恋歌は俺に惚れてもらう」
意気込むエースを見てマルコとサッチはやれやれといった風に肩を下げる。
だから安心して任せられるのだ。
こな弟なら必ず妹の記憶を戻してくれると信じてるから。
サボ「な、大丈夫だったろ?」
ニ「もう一度惚れさせる、ね
恋歌にはエースが必要でエースには恋歌が必要
二人が笑ってる未来が私はいいわ」
サボ「俺もさ
でもやっぱりあの二人ならなんとかなりそうだな」
ニ「うん」
サボ「さ、みんなも寝るぞ」
「「「はーい」」」
実はたくさんのお節介たちが見に来ていたということをエースも恋歌も知ることはない。
しかし…
『(んー…何で眠れないんだろう…)』
ベッドに入っても襲ってこない眠気。
何故眠れないのか。
ひとりで静かすぎる部屋で暫くはごろごろしていたが、気分転換に外の空気でも吸いに行こうとワンピースに着替えて(パジャマがわりに着ている大きめのシャツではダメだろうと思った)外に出た。
明日の午前中には島に着くらしく、気候も安定している。
次の島は春島らしく、まだ夜は少し冷える。
ワンピース一枚で出てきたことを少し後悔したが、別にいいかとそのまま海を眺める。
太陽が出ているときとは違い真っ黒な海。
雲で月が隠れているからなおさら真っ黒だ。
手すりに沿うように手を添えながら船内をゆっくりした足取りで歩く。
静かな船内に恋歌の足音だけが響く。
『(なんか私一人しかいないみたい…)』
いつも騒がしい白ひげ海賊も夜中ともなれば静かになる。
それにこの世界にひとりぼっちになったような錯覚に陥る。
エ「恋歌?」
一人しかいないと思っていたのに急に声をかけられて慌てて声のしたほうに振り向く。
『エース?』
エ「どうしたんだ?そんな格好で…こんな時間に」
甲板に大の字になって寝ていたエースが恋歌に気づいて起き上がり近寄ってくる。
『ちょっと眠れなくて
エースは?なんであんなとこで寝てたの?』
エ「俺も寝れなくてさ
星でも眺めてたら寝れねぇなかって」
『風邪ひくよ?』
エ「大丈夫だろ」
くすくすと笑いあう二人。
エ「寒くねぇの?」
メラメラの実を食べて炎人間になった自分ならともかく、生身の恋歌にはこの寒空の下は辛いだろうと思い尋ねる。
『ちょっと寒いけどまぁいいかなって』
エ「ったく、恋歌こそ風邪ひくぞ?
こっち来てみ?」
ため息をついたエースは恋歌を自分の方に引き寄せる。
『え?あの…』
エ「大人しくしてろ
結構冷たくなってる」
正面から抱き締めたエースは冷たい恋歌の体温に顔をしかめる。
『は、恥ずかしいんだけど…///』
エ「俺は別に恥ずかしくねぇけど?」
もぞもぞ動く恋歌を痛くないように力を込めて強く抱き締める。
顔を真っ赤にする恋歌にエースはバレないようににやける。
恋歌は恥ずかしかったが、自分より温かい体温に安心する。
エ「んで、なんでこんな時間まで眠れなかったんだ?」
抱き締めた状態のまま問いが降ってくる。
『なんでかな…
この歳でおかしな話なんだけどひとりで寝るのが変な感じなの』
エ「……」
『今日も起きたら誰か横にいるような気がしたんだけど誰もいなかったし…』
普通は小さな子どもでもない限りひとりで寝る。
それは記憶がなくてもわかることだ。
でもそれに違和感を感じた。
恋歌のその言葉にエースはさらににやけが止まらなくなる。
エ「ふーん…
なら俺と寝るか?」
『え///いやいや!//
それはダメでしょ!///』
冗談混じりでそんなことを言ってみればすぐに拒否の言葉が返ってくる。
エ「ははっ、まぁ冗談だ」
『もう…彼女に怒られるよ?』
エ「そうかもな…
意外にヤキモチ妬きだからなぁ…」
『…私そろそろ部屋に帰るね
明日掃除もあることだし』
想い人を思い出すように空を見上げたエースを見た恋歌は軽くエースの胸を押して離れる。
エ「寝れそうか?」
『うん、エースが温かかったからね
ありがと』
エ「どういたしまして」
『…おやすみ』
エ「ああ、おやすみ」
走り去るように部屋に帰っていく恋歌をエースは見送り後ろを振り返る。
エ「おっさんは趣味悪いな」
サッチ「誰がおっさんだ」
マ「そんなとこでいちゃいちゃしてたお前らが悪いよい」
振り返った先の影から出てきたのはマルコとサッチだった。
サッチ「……言わねぇんじゃなかったのか?」
急に真剣な顔をしてサッチが切り出すから三人の間におどけた雰囲気は消える。
エ「言わねぇよ?」
自分と恋人だということを言ったところで混乱するだけだろうから。
マ「じゃあ今のはなんだよい」
エ「…恋歌が俺のことを好きだって言ってくれたことも、俺が恋歌に好きだって言ったことも、全部忘れたんならさ
もう一回やり直せばいいと思ってよ」
サッチ「なに、それがお前の作戦なわけ?」
エ「ああ、恋歌をもう一度俺に惚れさせる」
その宣言を聞いたサッチは夜ということもあり声を潜めて笑いだした。
エ「んだよ…」
マ「すごい自信だない」
エ「俺が恋歌に惚れてんのはこの先変わることはねぇ
だからたとえこれから一生かかったとしてももう一度恋歌は俺に惚れてもらう」
意気込むエースを見てマルコとサッチはやれやれといった風に肩を下げる。
だから安心して任せられるのだ。
こな弟なら必ず妹の記憶を戻してくれると信じてるから。
サボ「な、大丈夫だったろ?」
ニ「もう一度惚れさせる、ね
恋歌にはエースが必要でエースには恋歌が必要
二人が笑ってる未来が私はいいわ」
サボ「俺もさ
でもやっぱりあの二人ならなんとかなりそうだな」
ニ「うん」
サボ「さ、みんなも寝るぞ」
「「「はーい」」」
実はたくさんのお節介たちが見に来ていたということをエースも恋歌も知ることはない。