捕らわれた姫と信頼
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言われた洞窟は山の上から見ただけですぐに見つけられた。
そこに降りると洞窟の中から声が聞こえてきた。
「ゼハハハハ!
来たか!探したぞ!」
緩慢な動作で立ち上がった大男は洞窟から出てきて恋歌の前に立つ。
黒「生きていて何よりだ」
『拐った女の人たちは?』
黒「はっ、まずはあんなやつらの心配とはな
洞窟の中に纏めて転がしといた」
それを聞いた恋歌は黒ひげの横を通りすぎて洞窟に入る。
中には数人の女が縛られた状態でいて全員生きていることに安堵した。
『ごめんなさい
もう大丈夫ですから』
自分の腕を鋭い刃に変えて縄を切った。
「あなたは…」
『巻き込んでしまったことは謝ります
でも今は一刻も早く逃げてください』
洞窟の中から連れ出した女の中に一人お腹の大きな女を視界に気づいた恋歌はその女に近づく。
『ご主人が心配していましたよ
あなたと…お腹の中の赤ちゃんを』
「主人が…」
『さ、行ってください
どうか…お幸せに…』
「あ、」
そう言った恋歌の声が悲しそうだったことに気づいた女だったが、他の女に引っ張られ山を降りていった。
『随分あっさり行かせてくれましたね』
せっかくの人質を簡単に逃がした黒ひげに対峙するように前に立つ。
黒「ゼハハハハ!
なぁにあいつらはお前を誘き寄せるためだけの餌だ
お前がここに来た時点であいつらの役目は終わった」
『なら私がここにいる理由がなくなりますよ?』
人質がいない今恋歌が大人しく黒ひげの元にいる意味はないのだ。
黒「残念だがお前は逃げることはできねぇ」
『なぜ?』
黒「言ったはずだ
あいつらはお前を誘き寄せるためだと」
『まさか…』
黒「俺に従わなければどこかにいる人質が死ぬことになる」
電伝虫を取り出した黒ひげは特徴的な笑い声を山に響かせる。
黒「まずはその変装、解いてもらおうか」
恋歌は悔しそうに拳を強く握り締めたが黒ひげの言うことがはったりかどうかもわからない今は従うしかないと変装を解いた。
恋歌の顎を掴んで顔を上げさせた黒ひげは恋歌の顔を見るなり、厭らしい目を向けた。
黒「ほぉ…
なかなか美人じゃねぇか」
黒ひげの手を勢いよく払った恋歌は睨み付けるように黒ひげの目を見る。
『気安く私に触らないで』
黒「ゼハハハハ!
気の強ぇ女は嫌いじゃねぇ!
俺の女になる気はねぇか?」
『ありません
そんなことより残りの人質の人はどうしたら解放してくれるんです?』
黒ひげの言葉を一刀両断した恋歌に黒ひげは愉快そうに笑いながら海を指差す。
黒「俺の仲間のいる島までついてきてもらおうか」
『…わかりました』
渋々恋歌は黒ひげのあとをついていく。
同じ船に乗るのも嫌だった恋歌はずっと空を飛んで黒ひげのあとを着いてきていた。
ついた島は無人島とのことで、ここに仲間がいるらしい。
黒「待たせたな」
黒ひげに連れられて拓けた場所に出た。
そこには切り株に腰かけている白衣を着た男が一人煙草を吹かしながら座っているのが見えた。
その男に話しかけた黒ひげは男の前にどかっと座る。
「なぁにいい実験台をくれるってんだ
待つぐらいならする」
黒「ゼハハハハ!
お前も相変わらずだな」
「ところで…あれが例の?」
黒「ああ、あいつが世界最強と言われる桜姫の正体だ」
白衣を着た男がゆっくり立ち上がり恋歌の目の前に立った。
座っているときにはわからなかったが結構な長身で恋歌はかなり見上げなければ顔を見ることができない。
そこに降りると洞窟の中から声が聞こえてきた。
「ゼハハハハ!
来たか!探したぞ!」
緩慢な動作で立ち上がった大男は洞窟から出てきて恋歌の前に立つ。
黒「生きていて何よりだ」
『拐った女の人たちは?』
黒「はっ、まずはあんなやつらの心配とはな
洞窟の中に纏めて転がしといた」
それを聞いた恋歌は黒ひげの横を通りすぎて洞窟に入る。
中には数人の女が縛られた状態でいて全員生きていることに安堵した。
『ごめんなさい
もう大丈夫ですから』
自分の腕を鋭い刃に変えて縄を切った。
「あなたは…」
『巻き込んでしまったことは謝ります
でも今は一刻も早く逃げてください』
洞窟の中から連れ出した女の中に一人お腹の大きな女を視界に気づいた恋歌はその女に近づく。
『ご主人が心配していましたよ
あなたと…お腹の中の赤ちゃんを』
「主人が…」
『さ、行ってください
どうか…お幸せに…』
「あ、」
そう言った恋歌の声が悲しそうだったことに気づいた女だったが、他の女に引っ張られ山を降りていった。
『随分あっさり行かせてくれましたね』
せっかくの人質を簡単に逃がした黒ひげに対峙するように前に立つ。
黒「ゼハハハハ!
なぁにあいつらはお前を誘き寄せるためだけの餌だ
お前がここに来た時点であいつらの役目は終わった」
『なら私がここにいる理由がなくなりますよ?』
人質がいない今恋歌が大人しく黒ひげの元にいる意味はないのだ。
黒「残念だがお前は逃げることはできねぇ」
『なぜ?』
黒「言ったはずだ
あいつらはお前を誘き寄せるためだと」
『まさか…』
黒「俺に従わなければどこかにいる人質が死ぬことになる」
電伝虫を取り出した黒ひげは特徴的な笑い声を山に響かせる。
黒「まずはその変装、解いてもらおうか」
恋歌は悔しそうに拳を強く握り締めたが黒ひげの言うことがはったりかどうかもわからない今は従うしかないと変装を解いた。
恋歌の顎を掴んで顔を上げさせた黒ひげは恋歌の顔を見るなり、厭らしい目を向けた。
黒「ほぉ…
なかなか美人じゃねぇか」
黒ひげの手を勢いよく払った恋歌は睨み付けるように黒ひげの目を見る。
『気安く私に触らないで』
黒「ゼハハハハ!
気の強ぇ女は嫌いじゃねぇ!
俺の女になる気はねぇか?」
『ありません
そんなことより残りの人質の人はどうしたら解放してくれるんです?』
黒ひげの言葉を一刀両断した恋歌に黒ひげは愉快そうに笑いながら海を指差す。
黒「俺の仲間のいる島までついてきてもらおうか」
『…わかりました』
渋々恋歌は黒ひげのあとをついていく。
同じ船に乗るのも嫌だった恋歌はずっと空を飛んで黒ひげのあとを着いてきていた。
ついた島は無人島とのことで、ここに仲間がいるらしい。
黒「待たせたな」
黒ひげに連れられて拓けた場所に出た。
そこには切り株に腰かけている白衣を着た男が一人煙草を吹かしながら座っているのが見えた。
その男に話しかけた黒ひげは男の前にどかっと座る。
「なぁにいい実験台をくれるってんだ
待つぐらいならする」
黒「ゼハハハハ!
お前も相変わらずだな」
「ところで…あれが例の?」
黒「ああ、あいつが世界最強と言われる桜姫の正体だ」
白衣を着た男がゆっくり立ち上がり恋歌の目の前に立った。
座っているときにはわからなかったが結構な長身で恋歌はかなり見上げなければ顔を見ることができない。