アルバイトと忍術学園の段
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1年は組の良い子たちと恋歌、文次郎という面々で次に向かったのは1年は組の担任の職員室。
「潮江先輩はなぜ僕たちと一緒に?」
「学園長先生の命でな
これから安全のために護衛も兼ねて最低でも6年もしくは5年の誰かがつく」
「あー…綾部先輩の落とし穴とか…」
「毒虫たちとか…」
「そういうことだ」
食堂のおばちゃんの手伝いに来てくれた人を怪我させてしまったとなれば本末転倒もいいところ。
文次郎の言葉になるほどと全員が頷き、たどり着いた襖の前で庄左ヱ門が外から声をかける。
「山田先生、土井先生
お客様をお連れしました」
「入りなさい」
入室の許可が出てから襖を開け恋歌をゆっくり座らせるとこほん、と軽く咳払いをした。
「はじめまして
1年は組の教科担当をしております土井半助です」
「同じく1年は組の実技担当をしております山田伝蔵です
今回は食堂の仕事を引き受けていただきありがとうございます」
『はじめまして
普段は自分の茶店で甘味処をしております恋歌です
こちらこそお声がけくださりありがとうございます』
ぺこり、と頭を下げて手を握り合い大人たちの挨拶が終わるとそういえば、と土井が言葉を繋いだ。
「きり丸がいつもアルバイトでお世話になっているようで…
迷惑をかけていませんか?」
「ちょっと土井先生ー…」
恥ずかしいからやめてくれときり丸は土井に抗議をするが恋歌はふっ、と口元を綻ばせた。
『迷惑だなんてとんでもない
いつも助けてもらってます
最近では他のきり丸くんのお友だちも、先輩の潮江くんも七松くんも中在家くんもお手伝いに来てくれてすごく助けられてます』
「それはよかった」
「いやーしかし恋歌さんの作る甘味は絶品ですな
きり丸が学園内で販売した時に購入させてもらいましたが、年甲斐もなくたくさん食べてしまいました」
「わたしもです!
恥ずかしながら追加で売って欲しいときり丸に頼んだぐらいですよ」
『そう言っていただけると作り甲斐があります』
「おや、騒がしいと思ったら噂のお客様じゃないですか」
「「「げ…」」」
ほんわかとした雰囲気で会話をしていると後ろから今まで聞いたことのない声が聞こえ、恋歌が振り向いたが声の主の顔の方には視線は向けられなかった。
「ちょっと失礼しますよ
こっちですこっち」
声の主の方に顔が向いていないためきり丸が恋歌の頭を軽く動かして声の主、1年い組の安藤の方へ顔を向けさせた。
『はじめまして
この度学園に少しの間お世話になります恋歌と申します
お名前を伺ってもよろしいでしょうか?』
「…1年い組教科担当の安藤です」
『安藤先生ですね
よろしくお願いします』
「はい、よろしくお願いします
ところで土井先生」
「なんでしょうか」
簡単に挨拶を済ませばため息をついた安藤がちょいちょい、と恋歌の周りを指さした。
「わたしに威嚇してくるなんてさすがはは組ですね」
『威嚇…?』
きょろ、と恋歌が周りを見渡すが見えるはずもない。
「恋歌さんに変なこと言ったらだめですからね!」
「変なこと…とは?」
「こらこらお前たちやめなさい」
いつも1年い組と1年は組を比べて嫌味なことや、全く笑えない親父ギャグを言われているため、恋歌にも言われてはたまらないと先に威嚇をしていたのだがまだ何もしていないため土井から注意される。
『何かから守ってくれようとしてるってことかな?ありがとう
でもきっと大丈夫だよ』
「で、でも…」
『大丈夫』
ぎゅう、と両側から誰かに抱きつかれ、背中をぽんぽんと撫でてやる。
「まるでわたしが悪者のようですね
そんなに警戒しなくとも何も言いませんよ」
それでは、と立ち去っていく安藤の背中には組の何人かがあっかんべー、としていたがそれは誰にも咎められることはなかった。
「悪い人ではないんですが少し言葉に棘があるというか…」
『みんなはわたしがその言葉に傷つかないかを心配してくれたんだね、ありがとう』
土井の言葉になぜ良い子たちが警戒したのかを理解し改めてお礼を言えば照れたような声がいくつか聞こえてくる。
「それじゃあ文次郎、他の先生方のところへの付き添い頼んだぞ」
「はい
ほらお前たち次に行くぞ」
「「「はーい」」」
「潮江先輩はなぜ僕たちと一緒に?」
「学園長先生の命でな
これから安全のために護衛も兼ねて最低でも6年もしくは5年の誰かがつく」
「あー…綾部先輩の落とし穴とか…」
「毒虫たちとか…」
「そういうことだ」
食堂のおばちゃんの手伝いに来てくれた人を怪我させてしまったとなれば本末転倒もいいところ。
文次郎の言葉になるほどと全員が頷き、たどり着いた襖の前で庄左ヱ門が外から声をかける。
「山田先生、土井先生
お客様をお連れしました」
「入りなさい」
入室の許可が出てから襖を開け恋歌をゆっくり座らせるとこほん、と軽く咳払いをした。
「はじめまして
1年は組の教科担当をしております土井半助です」
「同じく1年は組の実技担当をしております山田伝蔵です
今回は食堂の仕事を引き受けていただきありがとうございます」
『はじめまして
普段は自分の茶店で甘味処をしております恋歌です
こちらこそお声がけくださりありがとうございます』
ぺこり、と頭を下げて手を握り合い大人たちの挨拶が終わるとそういえば、と土井が言葉を繋いだ。
「きり丸がいつもアルバイトでお世話になっているようで…
迷惑をかけていませんか?」
「ちょっと土井先生ー…」
恥ずかしいからやめてくれときり丸は土井に抗議をするが恋歌はふっ、と口元を綻ばせた。
『迷惑だなんてとんでもない
いつも助けてもらってます
最近では他のきり丸くんのお友だちも、先輩の潮江くんも七松くんも中在家くんもお手伝いに来てくれてすごく助けられてます』
「それはよかった」
「いやーしかし恋歌さんの作る甘味は絶品ですな
きり丸が学園内で販売した時に購入させてもらいましたが、年甲斐もなくたくさん食べてしまいました」
「わたしもです!
恥ずかしながら追加で売って欲しいときり丸に頼んだぐらいですよ」
『そう言っていただけると作り甲斐があります』
「おや、騒がしいと思ったら噂のお客様じゃないですか」
「「「げ…」」」
ほんわかとした雰囲気で会話をしていると後ろから今まで聞いたことのない声が聞こえ、恋歌が振り向いたが声の主の顔の方には視線は向けられなかった。
「ちょっと失礼しますよ
こっちですこっち」
声の主の方に顔が向いていないためきり丸が恋歌の頭を軽く動かして声の主、1年い組の安藤の方へ顔を向けさせた。
『はじめまして
この度学園に少しの間お世話になります恋歌と申します
お名前を伺ってもよろしいでしょうか?』
「…1年い組教科担当の安藤です」
『安藤先生ですね
よろしくお願いします』
「はい、よろしくお願いします
ところで土井先生」
「なんでしょうか」
簡単に挨拶を済ませばため息をついた安藤がちょいちょい、と恋歌の周りを指さした。
「わたしに威嚇してくるなんてさすがはは組ですね」
『威嚇…?』
きょろ、と恋歌が周りを見渡すが見えるはずもない。
「恋歌さんに変なこと言ったらだめですからね!」
「変なこと…とは?」
「こらこらお前たちやめなさい」
いつも1年い組と1年は組を比べて嫌味なことや、全く笑えない親父ギャグを言われているため、恋歌にも言われてはたまらないと先に威嚇をしていたのだがまだ何もしていないため土井から注意される。
『何かから守ってくれようとしてるってことかな?ありがとう
でもきっと大丈夫だよ』
「で、でも…」
『大丈夫』
ぎゅう、と両側から誰かに抱きつかれ、背中をぽんぽんと撫でてやる。
「まるでわたしが悪者のようですね
そんなに警戒しなくとも何も言いませんよ」
それでは、と立ち去っていく安藤の背中には組の何人かがあっかんべー、としていたがそれは誰にも咎められることはなかった。
「悪い人ではないんですが少し言葉に棘があるというか…」
『みんなはわたしがその言葉に傷つかないかを心配してくれたんだね、ありがとう』
土井の言葉になぜ良い子たちが警戒したのかを理解し改めてお礼を言えば照れたような声がいくつか聞こえてくる。
「それじゃあ文次郎、他の先生方のところへの付き添い頼んだぞ」
「はい
ほらお前たち次に行くぞ」
「「「はーい」」」