事務の仕事の段
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「体育委員会は全委員会の中でも花形の委員会で、後輩たちはみないい奴です!」
『花形…
委員会活動にも色々あるんだね』
「またマラソンにお誘いします
星が綺麗に見える場所を先日見つけたので是非!」
目のことを気遣って夜のマラソンを提案をしてくれていることは恋歌にはわかっているが、無茶をさせないかと滝夜叉丸が心配そうにおろおろとしている。
『マラソンはみんなみたいに走れないと思うけど大丈夫?』
「はい!歩いても行けます!
疲れたらおんぶでも抱っこでもなんでもします!」
『ふふ、ありがとう
じゃあ楽しみにしてる』
(わたしたちとのマラソンの時にはそんな気遣いをされないのに…)
うきうきとしている小平太に自分たちにもその優しさを分けて欲しいとは思うが、恋歌は女性である上に忍たまではない。
自分のように忍者を目指している訳でもない人と比べるのは失礼かと、ため息をつくだけに止めた。
『委員会の途中なのに声をかけてくれてありがとう
これからよろしくね』
「「は、はい…」」
「なんだお前たち、はっきり返事をしろ」
「「はい!!よろしくお願いします!!」」
『七松くんいいんだよ』
尻すぼみになっていった滝夜叉丸と三之助の返事に小平太がじろりと視線を向けると、背筋を伸ばして大きく返事をした。
「僕、恋歌さんのお菓子食べられてなくて、また売ってくれますか?」
『もちろん
今度は四郎兵衛くんの分ちゃんと用意しておくね』
「わーい!ありがとうございます!!
あ、あと僕と同じ部屋の羽丹羽くんにも食べてほしくて!えっと…」
『うん、わかった
じゃあ2人分用意しておくよ』
「わぁああ!!
ありがとうございます!!」
目を輝かせて喜んでくれている四郎兵衛の姿を見て、恋歌も嬉しくなり頭を撫でてやると照れたように笑う四郎兵衛の顔を見てぎゅうっと胸が締め付けられる感覚がした。
『ほんとに忍術学園の子は可愛い良い子ばかりだね』
「後輩たちも同輩もみんないい奴です!
甘味作りのお手伝い、いつでも仰ってください」
「ええー!七松先輩もあの美味しいと評判の恋歌さんの甘味作りお手伝いされてたんですか!?」
「ああ!
と言ってもわたしは本当にただ手伝ってるだけだ
恋歌さんの甘味は美味いぞ
楽しみにしていろ」
「はい!」
ぐりぐりと頭を小平太に撫でられている四郎兵衛は、力が強すぎたのかぐるぐると目を回してしまった。
「わー!七松先輩!手加減してください!」
「なはは!細かいことは気にするな!」
『それじゃあ行かなくちゃいけないところがあるから行くね』
「はい!また!!」
ひらひらと手を振って廊下を歩いていく後ろ姿を見送ると、滝夜叉丸がふぅと息をはいた。
「滝夜叉丸先輩、ため息なんてついてどうしたんですか?」
「いや…あの恋歌さんの瞳がな…」
その言葉にぴく、と反応した小平太だったが、滝夜叉丸の顔を見て呆れたような、嬉しいような複雑な笑みを浮かべる。
「あんなに特別な瞳見たことがない!!
恋歌さん自身も美しい女性ではあったが、あの瞳は唯一無二!!
まぁわたしは金の瞳はなくとも美しいが…
それでもあの美しい瞳は素晴らしい!!」
興奮したように語る滝夜叉丸の表情に下級生3人が愛想笑いをしながらぐたぐたと続く自慢を聞き流している。
「でもなぜそれを恋歌さん本人に伝えなかったんです?
きっと喜んでくれますよ?」
金吾がなぜ恋歌が立ち去った後に恋歌を褒める言葉を言うのか、と疑問に思い口に出すとぴたりと滝夜叉丸の自慢話が止まった。
「わかっていないな、金吾よ
あの方はその美しさ故に美しいことを隠して生きておられたのだ
わたしにとってあの瞳はとても美しく、とても羨ましいものではあるが、恋歌さんにとってはそうではないだろう
人によって価値観はそれぞれだ
人と違う、ということを奇異の目で見る輩は少なくない
わたしは美しいと思うがそれをそのまま伝えて喜んでくださるかはまだわからん
もちろんこのわたしから賞賛を受けて喜ばないはずはないがな!」
「滝夜叉丸先輩…」
途中まではいい話だったのに、とまた始まった自慢話に苦笑が漏れる。
「滝夜叉丸の言う通りだ
わたしも恋歌さんの瞳は美しいと思う
だが学園の外では隠さねばならん、それは先生方からも言われているだろう?」
「はい…」
「だがな、恋歌さんは純粋に向けられた賞賛の言葉は素直に受け取ってくださると思うぞ
美しいと思ったのであればその通り伝えればいい
細かいことは気にするな
そのままのお前たちで良いのだ」
「ぼ、僕も綺麗だと思いました!
だから次…お伝えしてみます!」
「ああ、きっと喜んでくださる」
ふん、と鼻息を荒くして握り拳をつくって気合いを入れている四郎兵衛の頭を撫でてれば僕も、と金吾が元気よく手を上げた。
『花形…
委員会活動にも色々あるんだね』
「またマラソンにお誘いします
星が綺麗に見える場所を先日見つけたので是非!」
目のことを気遣って夜のマラソンを提案をしてくれていることは恋歌にはわかっているが、無茶をさせないかと滝夜叉丸が心配そうにおろおろとしている。
『マラソンはみんなみたいに走れないと思うけど大丈夫?』
「はい!歩いても行けます!
疲れたらおんぶでも抱っこでもなんでもします!」
『ふふ、ありがとう
じゃあ楽しみにしてる』
(わたしたちとのマラソンの時にはそんな気遣いをされないのに…)
うきうきとしている小平太に自分たちにもその優しさを分けて欲しいとは思うが、恋歌は女性である上に忍たまではない。
自分のように忍者を目指している訳でもない人と比べるのは失礼かと、ため息をつくだけに止めた。
『委員会の途中なのに声をかけてくれてありがとう
これからよろしくね』
「「は、はい…」」
「なんだお前たち、はっきり返事をしろ」
「「はい!!よろしくお願いします!!」」
『七松くんいいんだよ』
尻すぼみになっていった滝夜叉丸と三之助の返事に小平太がじろりと視線を向けると、背筋を伸ばして大きく返事をした。
「僕、恋歌さんのお菓子食べられてなくて、また売ってくれますか?」
『もちろん
今度は四郎兵衛くんの分ちゃんと用意しておくね』
「わーい!ありがとうございます!!
あ、あと僕と同じ部屋の羽丹羽くんにも食べてほしくて!えっと…」
『うん、わかった
じゃあ2人分用意しておくよ』
「わぁああ!!
ありがとうございます!!」
目を輝かせて喜んでくれている四郎兵衛の姿を見て、恋歌も嬉しくなり頭を撫でてやると照れたように笑う四郎兵衛の顔を見てぎゅうっと胸が締め付けられる感覚がした。
『ほんとに忍術学園の子は可愛い良い子ばかりだね』
「後輩たちも同輩もみんないい奴です!
甘味作りのお手伝い、いつでも仰ってください」
「ええー!七松先輩もあの美味しいと評判の恋歌さんの甘味作りお手伝いされてたんですか!?」
「ああ!
と言ってもわたしは本当にただ手伝ってるだけだ
恋歌さんの甘味は美味いぞ
楽しみにしていろ」
「はい!」
ぐりぐりと頭を小平太に撫でられている四郎兵衛は、力が強すぎたのかぐるぐると目を回してしまった。
「わー!七松先輩!手加減してください!」
「なはは!細かいことは気にするな!」
『それじゃあ行かなくちゃいけないところがあるから行くね』
「はい!また!!」
ひらひらと手を振って廊下を歩いていく後ろ姿を見送ると、滝夜叉丸がふぅと息をはいた。
「滝夜叉丸先輩、ため息なんてついてどうしたんですか?」
「いや…あの恋歌さんの瞳がな…」
その言葉にぴく、と反応した小平太だったが、滝夜叉丸の顔を見て呆れたような、嬉しいような複雑な笑みを浮かべる。
「あんなに特別な瞳見たことがない!!
恋歌さん自身も美しい女性ではあったが、あの瞳は唯一無二!!
まぁわたしは金の瞳はなくとも美しいが…
それでもあの美しい瞳は素晴らしい!!」
興奮したように語る滝夜叉丸の表情に下級生3人が愛想笑いをしながらぐたぐたと続く自慢を聞き流している。
「でもなぜそれを恋歌さん本人に伝えなかったんです?
きっと喜んでくれますよ?」
金吾がなぜ恋歌が立ち去った後に恋歌を褒める言葉を言うのか、と疑問に思い口に出すとぴたりと滝夜叉丸の自慢話が止まった。
「わかっていないな、金吾よ
あの方はその美しさ故に美しいことを隠して生きておられたのだ
わたしにとってあの瞳はとても美しく、とても羨ましいものではあるが、恋歌さんにとってはそうではないだろう
人によって価値観はそれぞれだ
人と違う、ということを奇異の目で見る輩は少なくない
わたしは美しいと思うがそれをそのまま伝えて喜んでくださるかはまだわからん
もちろんこのわたしから賞賛を受けて喜ばないはずはないがな!」
「滝夜叉丸先輩…」
途中まではいい話だったのに、とまた始まった自慢話に苦笑が漏れる。
「滝夜叉丸の言う通りだ
わたしも恋歌さんの瞳は美しいと思う
だが学園の外では隠さねばならん、それは先生方からも言われているだろう?」
「はい…」
「だがな、恋歌さんは純粋に向けられた賞賛の言葉は素直に受け取ってくださると思うぞ
美しいと思ったのであればその通り伝えればいい
細かいことは気にするな
そのままのお前たちで良いのだ」
「ぼ、僕も綺麗だと思いました!
だから次…お伝えしてみます!」
「ああ、きっと喜んでくださる」
ふん、と鼻息を荒くして握り拳をつくって気合いを入れている四郎兵衛の頭を撫でてれば僕も、と金吾が元気よく手を上げた。