事務の仕事の段
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「助かりました、ありがとうございます」
持ち帰った書類を吉野へ渡せば、全ての書類が無事だったことにほっと息をついた。
小松田は別の仕事を任されたのか部屋の中にはいない。
「今持ってきてもらった書類の順番…覚えてますか…?」
『はい、先生方にお渡しされる前に並べておられた順番であればわかります』
「ああ!!本当に助かります!!
その順番で並べ替えてください」
『わかりました』
元は吉野から各先生方へと記入後に提出をお願いした書類であり、吉野の中で順番があったらしくその順番通りに回収をしてきたはずの小松田が書類をばらばらにしてしまっていた。
吉野自身が決めた順番のため自分でも並び直せないことはないが、手が離せない中恋歌が順番に並び替えてくれるだけでかなり助けになっていた。
『吉野先生、この戸部先生の書類ですがここの記入が抜けています』
「本当ですね
すみませんが戸部先生に記入をお願いしてきてもらえますか?
急ぎませんのでなるべく日陰を通って、落とし穴には十分注意してください」
『はい、わかりました』
書類を並び替えていると、回答者の名前が戸部と書かれた書類の回答に抜けがあるのを見つけた。
すぐに必要になるものなのかもらってきて欲しいと言われて、恋歌はすぐに戸部の部屋へと向かう。
「あ!!恋歌さーん!!」
戸部の部屋へと向かっている途中名前を呼ばれた方へ振り向くと、先頭を走る小平太が笑顔で手を振りながら恋歌の目の前で急ブレーキをかけて止まった。
「ふぎゃっ!」
「お、すまん!!」
小平太が急ブレーキをかけたことにより後ろについていた者たちが順番に前の人の背中へと激突していた。
「恋歌さんこんにちは!」
『こんにちは
委員会活動中?』
「はい!!
そうだ!!お時間あれば体育委員会の後輩を紹介させてください!」
『紹介してくれるの?嬉しい』
戸部から書類をもらってくるのはゆっくりでもいいと吉野に言われているため、せっかく紹介してくれるのであれば少しぐらいはいいだろうと小平太に向き合えばぱぁっと顔を輝かせた。
「ほら、お前たちいつまで寝てるんだ」
「七松先輩が急に立ち止まるからですよ!」
「細かいことは気にするな!
そんなことより恋歌さんに自己紹介だ」
「そ、そんなことって…」
息を切らせてぼろぼろになっている小平太についてきていた4人は気合いで立ち上がり、先頭にいた滝夜叉丸がこほん、と咳をした。
「本当は完璧な姿でご挨拶をしたかったですが…仕方ありません
忍術学園の中で教科の成績も1番なら、実技の成績も1番!
忍たま期待の星
学園のスーパースター、平滝夜叉丸です!!
以後、お見知りおきを」
『滝夜叉丸くんだね、よろしく』
「あ、えっと、おれ…じゃないぼくは3年ろ組の次屋三之助です」
「ぼくは2年は組の時友四郎兵衛です」
『三之助くん、四郎兵衛くんよろしく』
名乗ってくれた3人といつも通り手を握り合うと、小平太が嬉しそうに頷いている。
「あれ?金吾は挨拶しないの?」
「ぼくは恋歌さんと同じ1年は組ですから
一緒に土井先生の授業を受けてるんですよ」
「あ、そっかぁ」
『金吾くん、ちょっとだけこっち向いて』
「ふぇ?」
四郎兵衛と話している金吾の横に膝をつき肩に手を置いて袂から手拭いを出して泥がついている顔を拭ってやる。
『四郎兵衛くんも』
「わわわっ!」
同じく顔を泥だらけにしている四郎兵衛の顔も拭ってやれば、拭られている間は目をぎゅっと閉じて固まっていた。
『うん、2人とも可愛い』
可愛い、と言われた2人は照れたように頬を染めて笑っている。
『三之助くんと滝夜叉丸くんも…』
「い、いや!おれ、ぼくは大丈夫です!」
「わたしも平気です!」
『そう?』
「じゃあわたしはお願いします!」
「え…」
三之助と滝夜叉丸は恥ずかしい方が勝ったのか遠慮して手を振ったが、最上級生である小平太が笑顔で恋歌の前に歩みでた。
『一番汚れてるね』
「いけどんマラソンをしておりました!
今度ご一緒しましょう!」
「七松先輩…女性にはマラソンは…」
「滝夜叉丸、お前はわたしが恋歌さんに無茶をさせるというのか?」
「い、いえ!!そういうわけでは…」
じろっと不服そうな視線を向けた小平太の視線から逃げるように滝夜叉丸は苦笑いを浮かべ、滝夜叉丸がちらりと恋歌の方に視線を向けると笑顔を向けられた。
『はい、綺麗になった
七松くんも可愛い』
「ありがとうございます!」
手拭いで滝夜叉丸に向けている小平太の視線をずらし、顔を拭いてやれば満足そうな笑みを浮かべた。
自分から視線が逸れたことにほっと息をはいた滝夜叉丸は、心の中で恋歌にお礼を告げた。
持ち帰った書類を吉野へ渡せば、全ての書類が無事だったことにほっと息をついた。
小松田は別の仕事を任されたのか部屋の中にはいない。
「今持ってきてもらった書類の順番…覚えてますか…?」
『はい、先生方にお渡しされる前に並べておられた順番であればわかります』
「ああ!!本当に助かります!!
その順番で並べ替えてください」
『わかりました』
元は吉野から各先生方へと記入後に提出をお願いした書類であり、吉野の中で順番があったらしくその順番通りに回収をしてきたはずの小松田が書類をばらばらにしてしまっていた。
吉野自身が決めた順番のため自分でも並び直せないことはないが、手が離せない中恋歌が順番に並び替えてくれるだけでかなり助けになっていた。
『吉野先生、この戸部先生の書類ですがここの記入が抜けています』
「本当ですね
すみませんが戸部先生に記入をお願いしてきてもらえますか?
急ぎませんのでなるべく日陰を通って、落とし穴には十分注意してください」
『はい、わかりました』
書類を並び替えていると、回答者の名前が戸部と書かれた書類の回答に抜けがあるのを見つけた。
すぐに必要になるものなのかもらってきて欲しいと言われて、恋歌はすぐに戸部の部屋へと向かう。
「あ!!恋歌さーん!!」
戸部の部屋へと向かっている途中名前を呼ばれた方へ振り向くと、先頭を走る小平太が笑顔で手を振りながら恋歌の目の前で急ブレーキをかけて止まった。
「ふぎゃっ!」
「お、すまん!!」
小平太が急ブレーキをかけたことにより後ろについていた者たちが順番に前の人の背中へと激突していた。
「恋歌さんこんにちは!」
『こんにちは
委員会活動中?』
「はい!!
そうだ!!お時間あれば体育委員会の後輩を紹介させてください!」
『紹介してくれるの?嬉しい』
戸部から書類をもらってくるのはゆっくりでもいいと吉野に言われているため、せっかく紹介してくれるのであれば少しぐらいはいいだろうと小平太に向き合えばぱぁっと顔を輝かせた。
「ほら、お前たちいつまで寝てるんだ」
「七松先輩が急に立ち止まるからですよ!」
「細かいことは気にするな!
そんなことより恋歌さんに自己紹介だ」
「そ、そんなことって…」
息を切らせてぼろぼろになっている小平太についてきていた4人は気合いで立ち上がり、先頭にいた滝夜叉丸がこほん、と咳をした。
「本当は完璧な姿でご挨拶をしたかったですが…仕方ありません
忍術学園の中で教科の成績も1番なら、実技の成績も1番!
忍たま期待の星
学園のスーパースター、平滝夜叉丸です!!
以後、お見知りおきを」
『滝夜叉丸くんだね、よろしく』
「あ、えっと、おれ…じゃないぼくは3年ろ組の次屋三之助です」
「ぼくは2年は組の時友四郎兵衛です」
『三之助くん、四郎兵衛くんよろしく』
名乗ってくれた3人といつも通り手を握り合うと、小平太が嬉しそうに頷いている。
「あれ?金吾は挨拶しないの?」
「ぼくは恋歌さんと同じ1年は組ですから
一緒に土井先生の授業を受けてるんですよ」
「あ、そっかぁ」
『金吾くん、ちょっとだけこっち向いて』
「ふぇ?」
四郎兵衛と話している金吾の横に膝をつき肩に手を置いて袂から手拭いを出して泥がついている顔を拭ってやる。
『四郎兵衛くんも』
「わわわっ!」
同じく顔を泥だらけにしている四郎兵衛の顔も拭ってやれば、拭られている間は目をぎゅっと閉じて固まっていた。
『うん、2人とも可愛い』
可愛い、と言われた2人は照れたように頬を染めて笑っている。
『三之助くんと滝夜叉丸くんも…』
「い、いや!おれ、ぼくは大丈夫です!」
「わたしも平気です!」
『そう?』
「じゃあわたしはお願いします!」
「え…」
三之助と滝夜叉丸は恥ずかしい方が勝ったのか遠慮して手を振ったが、最上級生である小平太が笑顔で恋歌の前に歩みでた。
『一番汚れてるね』
「いけどんマラソンをしておりました!
今度ご一緒しましょう!」
「七松先輩…女性にはマラソンは…」
「滝夜叉丸、お前はわたしが恋歌さんに無茶をさせるというのか?」
「い、いえ!!そういうわけでは…」
じろっと不服そうな視線を向けた小平太の視線から逃げるように滝夜叉丸は苦笑いを浮かべ、滝夜叉丸がちらりと恋歌の方に視線を向けると笑顔を向けられた。
『はい、綺麗になった
七松くんも可愛い』
「ありがとうございます!」
手拭いで滝夜叉丸に向けている小平太の視線をずらし、顔を拭いてやれば満足そうな笑みを浮かべた。
自分から視線が逸れたことにほっと息をはいた滝夜叉丸は、心の中で恋歌にお礼を告げた。