店の秘密とお礼の段
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「ふぅ、意外と重かったな」
「鍛錬、もそ」
「そうだな!」
小平太に渡したものが大きく少し重さがあったため急勾配な階段は少し登り辛いようで、長次が下から支えながら2人で運んでくれた。
全員登り切るとちょうど荷物も届いたようで外から馬の蹄の音が聞こえてくる。
「すみませーん
お荷物お届けにあがりましたー」
『はい
ありがとうございます
お金はこれで足りますか?』
「はい!
またのご利用お待ちしてます!」
お金を受け取ってから持ってきた荷物を店の前に下ろしてくれ、支払い金額にも荷物にも問題がないことを確認してから次の配達へと向かっていった。
「ではこれを店の中に運びます」
『お願いします』
頼んだ荷物を3人が店の中に入れてくれている間に小平太と長次が運んでくれた物をかまどの上に設置し始めた。
「これは何ですか?」
『ふふ、あとでのお楽しみ』
かまどの上に見たことのない四角い物を設置してから、届いた荷物を順番に開けていく。
「こ、こんなに砂糖を…」
『まぁ今回はね』
袋いっぱいに詰められた高級品の砂糖を見て、3人ともにいくらしたんだと言いたくなったが、その言葉は飲み込んだ。
後の荷物は醤油に小麦粉、米粉などで、指示された場所に荷物を置いて始めようと恋歌が声をかけた。
材料を混ぜて伸ばした生地を均一に伸ばしたところで、文次郎に持っていてもらった箱から鉄でできた型を取り出した。
「これはどう使うのですか?」
『これはこうして…』
1人にひとつ渡したが使い方がわからず不思議そうに渡された物を見ており、恋歌がその型を生地に押し当ててくり抜いた事で使い方がわかりおそるおそる生地に型を押し当て始めた。
「おお…」
「これは下級生が喜びそうだな」
色々な型にくり抜いてから、用意された鉄板の上にくり抜いた生地をそっと乗せていく。
『じゃあわたしは火を起こしてくるから、全部くり抜いてくれる?』
「わかりました!」
楽しそうに作業をしている姿を見て恋歌はその作業を3人に任せてから、かまどに火をおこしに向かった。
「わ!長次それすごいな!」
「型をくり抜くならこういうのもできるかと思ってな」
「ほー、器用なもんだ」
同じ厚さで大きさをあまり変えなければ大丈夫だと思ったのか、長次は型を使うだけではなく自分の手で可愛らしい形を作っていく。
「よーし、わたしも!!」
それにやる気を出した小平太が残った生地を全て使って大きな物を作り出そうとしたため長次と文次郎に怒られ、長次に手伝ってもらいながら小平太と文次郎も型とは違う物を作ることができた。
「恋歌さん、生地を全て型取りできました」
『ありがとう』
途中で恋歌も火加減を見ながら参加し、ひとつだった生地はおよそ100個ほどにわけられた。
『これをここに入れて…』
わけた生地を乗せた鉄板をかまどの上に設置した物の中に入れ、これでしばらく待っていればいいと言われ3人は興味深そうにじー、っとそれを見つめている。
『さてと、次は…』
しばらく放置している間に次の準備に取り掛かろうと米粉を準備しこね始めた。
「手伝います、もそ」
『ありがとう』
「わたしもやる!」
「おれもやるぞ」
長次は普段から甘味を作ることがあるため手際が良く楽しんでいるようだが、意外にも小平太と文次郎もたまに言い合いをしながらではあるが楽しんでいる。
「これも恋歌さんのおばあさまから学ばれたのですか?」
『うん、甘味が好きな人だったからね』
「わたしもよく学園でぼうろを作ります
今度一緒に作りましょう」
『うん、是非』
模倣ではなく学んだ、と言葉を選んでくれた長次の言葉に笑顔で返答すれば、また新しい楽しい約束をしてくれた。
『あ、あっちはそろそろ出してもいいかも』
かまどの上に設置している中の物が良い匂いを出し、そろそろいいかもと恋歌が覗き込み熱い鉄板を何枚も重ねた布で持って外に出した。
「すごく良い匂いがします!」
『これは異国でよく作られてるからまだこの辺では食べられないはずだよ
もう少し冷めたら味見できるからね』
嗅いだことのない良い匂いにごくりと喉が鳴るが、まだダメだと言われてしまい冷めるまで煎餅を焼く作業を繰り返した。
「この醤油もいい物ですね
香りが違う」
『せっかくだしね
しんべヱくんのお父様が良い物を仕入れてくださったの』
煎餅の味付けにするには勿体無いと言いかけたが、今回恋歌は金を出し惜しみするつもりはなく、一番いい物を作りたいということなのだろうと出かかった言葉を飲み込んだ。
「鍛錬、もそ」
「そうだな!」
小平太に渡したものが大きく少し重さがあったため急勾配な階段は少し登り辛いようで、長次が下から支えながら2人で運んでくれた。
全員登り切るとちょうど荷物も届いたようで外から馬の蹄の音が聞こえてくる。
「すみませーん
お荷物お届けにあがりましたー」
『はい
ありがとうございます
お金はこれで足りますか?』
「はい!
またのご利用お待ちしてます!」
お金を受け取ってから持ってきた荷物を店の前に下ろしてくれ、支払い金額にも荷物にも問題がないことを確認してから次の配達へと向かっていった。
「ではこれを店の中に運びます」
『お願いします』
頼んだ荷物を3人が店の中に入れてくれている間に小平太と長次が運んでくれた物をかまどの上に設置し始めた。
「これは何ですか?」
『ふふ、あとでのお楽しみ』
かまどの上に見たことのない四角い物を設置してから、届いた荷物を順番に開けていく。
「こ、こんなに砂糖を…」
『まぁ今回はね』
袋いっぱいに詰められた高級品の砂糖を見て、3人ともにいくらしたんだと言いたくなったが、その言葉は飲み込んだ。
後の荷物は醤油に小麦粉、米粉などで、指示された場所に荷物を置いて始めようと恋歌が声をかけた。
材料を混ぜて伸ばした生地を均一に伸ばしたところで、文次郎に持っていてもらった箱から鉄でできた型を取り出した。
「これはどう使うのですか?」
『これはこうして…』
1人にひとつ渡したが使い方がわからず不思議そうに渡された物を見ており、恋歌がその型を生地に押し当ててくり抜いた事で使い方がわかりおそるおそる生地に型を押し当て始めた。
「おお…」
「これは下級生が喜びそうだな」
色々な型にくり抜いてから、用意された鉄板の上にくり抜いた生地をそっと乗せていく。
『じゃあわたしは火を起こしてくるから、全部くり抜いてくれる?』
「わかりました!」
楽しそうに作業をしている姿を見て恋歌はその作業を3人に任せてから、かまどに火をおこしに向かった。
「わ!長次それすごいな!」
「型をくり抜くならこういうのもできるかと思ってな」
「ほー、器用なもんだ」
同じ厚さで大きさをあまり変えなければ大丈夫だと思ったのか、長次は型を使うだけではなく自分の手で可愛らしい形を作っていく。
「よーし、わたしも!!」
それにやる気を出した小平太が残った生地を全て使って大きな物を作り出そうとしたため長次と文次郎に怒られ、長次に手伝ってもらいながら小平太と文次郎も型とは違う物を作ることができた。
「恋歌さん、生地を全て型取りできました」
『ありがとう』
途中で恋歌も火加減を見ながら参加し、ひとつだった生地はおよそ100個ほどにわけられた。
『これをここに入れて…』
わけた生地を乗せた鉄板をかまどの上に設置した物の中に入れ、これでしばらく待っていればいいと言われ3人は興味深そうにじー、っとそれを見つめている。
『さてと、次は…』
しばらく放置している間に次の準備に取り掛かろうと米粉を準備しこね始めた。
「手伝います、もそ」
『ありがとう』
「わたしもやる!」
「おれもやるぞ」
長次は普段から甘味を作ることがあるため手際が良く楽しんでいるようだが、意外にも小平太と文次郎もたまに言い合いをしながらではあるが楽しんでいる。
「これも恋歌さんのおばあさまから学ばれたのですか?」
『うん、甘味が好きな人だったからね』
「わたしもよく学園でぼうろを作ります
今度一緒に作りましょう」
『うん、是非』
模倣ではなく学んだ、と言葉を選んでくれた長次の言葉に笑顔で返答すれば、また新しい楽しい約束をしてくれた。
『あ、あっちはそろそろ出してもいいかも』
かまどの上に設置している中の物が良い匂いを出し、そろそろいいかもと恋歌が覗き込み熱い鉄板を何枚も重ねた布で持って外に出した。
「すごく良い匂いがします!」
『これは異国でよく作られてるからまだこの辺では食べられないはずだよ
もう少し冷めたら味見できるからね』
嗅いだことのない良い匂いにごくりと喉が鳴るが、まだダメだと言われてしまい冷めるまで煎餅を焼く作業を繰り返した。
「この醤油もいい物ですね
香りが違う」
『せっかくだしね
しんべヱくんのお父様が良い物を仕入れてくださったの』
煎餅の味付けにするには勿体無いと言いかけたが、今回恋歌は金を出し惜しみするつもりはなく、一番いい物を作りたいということなのだろうと出かかった言葉を飲み込んだ。