初授業とサングラスの段
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文次郎の元へ行くと言う恋歌に仙蔵と伊作は着いてきたが、タカ丸はなぜかによによとした笑みを浮かべて自分の部屋へと戻って行った。
外に出れば文次郎と留三郎が喧嘩をしている場所は音ですぐにわかったが、なぜか恋歌が仙蔵の背中に隠れながら歩いている。
「どうされたのですか?」
『いや…2人とも戦ってるところを見られるのは嫌かなー…って…』
「ああ…なるほど」
視界を閉ざしていた今までとは違い恋歌が見てしまったものは全て模倣されてしまうことになる。
喧嘩とはいえ戦っている姿を見てしまえばこの6年間培ってきた武術を簡単に模倣できてしまうということが気分のいいものではないだろう、ということを気にしていると気づいた仙蔵だったが、にっこりと笑って自分の背中から恋歌を引っ張り出した。
『え、あ…』
「恋歌さんがご自身で仰っていたじゃないですが
動きの模倣はできるが思考などは模倣できないと」
『そうだけど…』
「たとえあやつらの動きが模倣できたとしても、体格も違えば筋肉量も違います
それにわたしちは貴女の能力のことを知った上で忍術学園にいてほしいと願ったのです
今更見るな、などとは言いません」
『…ありがとう』
仙蔵の言葉を黙って笑顔で聞いている伊作も同意見ということなのだろう。
全く気にしている様子はなく、文次郎と留三郎の喧嘩の仲裁に向かっていた。
「2人とも喧嘩はやめな…へっ…?」
「伊作!?」
「ばかっ…!!どけ…!!」
まだ喧嘩を続けている2人の仲裁に入ろうとした伊作だったが、2人の近くにあった石に躓き武器を構えて喧嘩をしている2人の間へと倒れていく。
「ぎゃー!」
いきなり間に割り込まれた文次郎と留三郎は振りかぶった武器を止めようとしたが急に止まれるはずもなく、伊作に攻撃をしてしまいそこで喧嘩は終了となった。
「まぁ…当初の目的は果たしてはいるか」
『そうだけど…痛そう…』
喧嘩の仲裁はできたが伊作が怪我をしてしまったため伊作と留三郎は医務室へ向かい、文次郎はどこかバツが悪そうに頭を掻く。
「文次郎、恋歌さんがお前に聞きたいことがあるそうだ」
「聞きたいこと…?」
『まだ委員会のお仕事終わらないって聞いたから、夕飯をみんなに持ってきてもいいかを聞きたくて
帳簿を開いているから汁物はだめかも、って団蔵くんが言ってたから』
「あ、ああ
それなら忍者たるものいつでも飯が…「文次郎、これは恋歌さんの好意だ」
う…」
1日ぐらい夕飯など不要、と返そうとしたのを仙蔵が遮り、ちらりと恋歌を見て文次郎が小さくため息をついた。
「夕飯の時には帳簿を片付ければ良いので何でも問題ありません」
『わかった
じゃあ後で持って行くね』
「お気遣いありがとうございます
ところで…その…なぜサングラスを…?」
もう陽も落ちており会計室に来た時はサングラスをつけていなかった。
なぜもう一度つけているのだろうと純粋な疑問をぶつけると恋歌は困ったように笑うだけで何も言わない。
「…あまり責めてやるなよ
お前のとこの左吉がな、少し恋歌さんの目が怖いらしい」
「はぁ?」
「左吉も心の整理がつかんのだろう
安藤先生からは言われたことは理解はしているが、心が追いついていないようだった」
「そうか…
申し訳ございません
左吉にはちゃんと伝えておきます」
自分たちがここにいて欲しいと、目を隠さなくとも良いと言ったのに、結局誰かに怖いと思われてしまえば恋歌は目を隠して生活をしてしまうだろう。
『いいんだよ
怖いという感情は人間なら誰しも持っているものだしね
それにね、潮江くん』
「はい…」
『忍術学園の人全員に無条件で受け入れてもらおうなんて思ってないよ
これはわたしが自分で解決するべきこと
みんなと仲良くなりたいのはわたしなんだからわたしが何とかするよ』
「わ、かりました」
ね?、と下から顔を覗き込むように笑顔を向けられた文次郎は、少し恥ずかしそうに顔を背けながら返事をした。
『ありがとう』
「…ぷっ」
「仙蔵!!笑ってんじゃねぇ!!」
大人しく頭を撫でられている文次郎の耳に仙蔵の噴き出した笑いが聞こえ仙蔵に怒鳴っているが、恋歌の手を振り払ったりすることはない。
『あ、そうだ
もうひとつ聞きたいことがあって』
「なんでしょ…「見つけた!!」」
他に聞きたいことがあると恋歌が話し始めたところでどどど、とこちらに近寄ってくる小平太と長次が見えた。
「タカ丸から恋歌さんが綺麗な格好をされていると聞いて飛んできました!」
『タカ丸くんと立花くんにしてもらったんだ』
「その紅も、髪も良くお似合いです!」
「もそ、お綺麗です」
『ありがとう
みんな褒め上手だね』
お礼の言葉と共に小平太と長次の頭を撫でると、2人とも嬉しそうな顔をして撫でやすいように少し頭を傾けている。
「ほら、お前も素直になれ」
「…それで聞きたいことというのはなんでしょうか」
「無視するな」
つん、と仙蔵に脇腹を突かれた文次郎だったが、わざとらしい咳をして話を元に戻した。
『わかる範囲でいいんだけど…』
そう前置きを置いてから恋歌が聞きたいことにわかる範囲で4人が回答し、ある程度のことが確認できたところで1年は組の良い子たちとの夕飯作りに向かった。
外に出れば文次郎と留三郎が喧嘩をしている場所は音ですぐにわかったが、なぜか恋歌が仙蔵の背中に隠れながら歩いている。
「どうされたのですか?」
『いや…2人とも戦ってるところを見られるのは嫌かなー…って…』
「ああ…なるほど」
視界を閉ざしていた今までとは違い恋歌が見てしまったものは全て模倣されてしまうことになる。
喧嘩とはいえ戦っている姿を見てしまえばこの6年間培ってきた武術を簡単に模倣できてしまうということが気分のいいものではないだろう、ということを気にしていると気づいた仙蔵だったが、にっこりと笑って自分の背中から恋歌を引っ張り出した。
『え、あ…』
「恋歌さんがご自身で仰っていたじゃないですが
動きの模倣はできるが思考などは模倣できないと」
『そうだけど…』
「たとえあやつらの動きが模倣できたとしても、体格も違えば筋肉量も違います
それにわたしちは貴女の能力のことを知った上で忍術学園にいてほしいと願ったのです
今更見るな、などとは言いません」
『…ありがとう』
仙蔵の言葉を黙って笑顔で聞いている伊作も同意見ということなのだろう。
全く気にしている様子はなく、文次郎と留三郎の喧嘩の仲裁に向かっていた。
「2人とも喧嘩はやめな…へっ…?」
「伊作!?」
「ばかっ…!!どけ…!!」
まだ喧嘩を続けている2人の仲裁に入ろうとした伊作だったが、2人の近くにあった石に躓き武器を構えて喧嘩をしている2人の間へと倒れていく。
「ぎゃー!」
いきなり間に割り込まれた文次郎と留三郎は振りかぶった武器を止めようとしたが急に止まれるはずもなく、伊作に攻撃をしてしまいそこで喧嘩は終了となった。
「まぁ…当初の目的は果たしてはいるか」
『そうだけど…痛そう…』
喧嘩の仲裁はできたが伊作が怪我をしてしまったため伊作と留三郎は医務室へ向かい、文次郎はどこかバツが悪そうに頭を掻く。
「文次郎、恋歌さんがお前に聞きたいことがあるそうだ」
「聞きたいこと…?」
『まだ委員会のお仕事終わらないって聞いたから、夕飯をみんなに持ってきてもいいかを聞きたくて
帳簿を開いているから汁物はだめかも、って団蔵くんが言ってたから』
「あ、ああ
それなら忍者たるものいつでも飯が…「文次郎、これは恋歌さんの好意だ」
う…」
1日ぐらい夕飯など不要、と返そうとしたのを仙蔵が遮り、ちらりと恋歌を見て文次郎が小さくため息をついた。
「夕飯の時には帳簿を片付ければ良いので何でも問題ありません」
『わかった
じゃあ後で持って行くね』
「お気遣いありがとうございます
ところで…その…なぜサングラスを…?」
もう陽も落ちており会計室に来た時はサングラスをつけていなかった。
なぜもう一度つけているのだろうと純粋な疑問をぶつけると恋歌は困ったように笑うだけで何も言わない。
「…あまり責めてやるなよ
お前のとこの左吉がな、少し恋歌さんの目が怖いらしい」
「はぁ?」
「左吉も心の整理がつかんのだろう
安藤先生からは言われたことは理解はしているが、心が追いついていないようだった」
「そうか…
申し訳ございません
左吉にはちゃんと伝えておきます」
自分たちがここにいて欲しいと、目を隠さなくとも良いと言ったのに、結局誰かに怖いと思われてしまえば恋歌は目を隠して生活をしてしまうだろう。
『いいんだよ
怖いという感情は人間なら誰しも持っているものだしね
それにね、潮江くん』
「はい…」
『忍術学園の人全員に無条件で受け入れてもらおうなんて思ってないよ
これはわたしが自分で解決するべきこと
みんなと仲良くなりたいのはわたしなんだからわたしが何とかするよ』
「わ、かりました」
ね?、と下から顔を覗き込むように笑顔を向けられた文次郎は、少し恥ずかしそうに顔を背けながら返事をした。
『ありがとう』
「…ぷっ」
「仙蔵!!笑ってんじゃねぇ!!」
大人しく頭を撫でられている文次郎の耳に仙蔵の噴き出した笑いが聞こえ仙蔵に怒鳴っているが、恋歌の手を振り払ったりすることはない。
『あ、そうだ
もうひとつ聞きたいことがあって』
「なんでしょ…「見つけた!!」」
他に聞きたいことがあると恋歌が話し始めたところでどどど、とこちらに近寄ってくる小平太と長次が見えた。
「タカ丸から恋歌さんが綺麗な格好をされていると聞いて飛んできました!」
『タカ丸くんと立花くんにしてもらったんだ』
「その紅も、髪も良くお似合いです!」
「もそ、お綺麗です」
『ありがとう
みんな褒め上手だね』
お礼の言葉と共に小平太と長次の頭を撫でると、2人とも嬉しそうな顔をして撫でやすいように少し頭を傾けている。
「ほら、お前も素直になれ」
「…それで聞きたいことというのはなんでしょうか」
「無視するな」
つん、と仙蔵に脇腹を突かれた文次郎だったが、わざとらしい咳をして話を元に戻した。
『わかる範囲でいいんだけど…』
そう前置きを置いてから恋歌が聞きたいことにわかる範囲で4人が回答し、ある程度のことが確認できたところで1年は組の良い子たちとの夕飯作りに向かった。