初授業とサングラスの段
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しばらく無言で睨み合いを続けていたが、こんなことをしている時間が勿体無いと仙蔵がため息をついた。
「恋歌さんはどれが良いですか?」
『うーん…
そうだな…』
3人が持っているメガネを見ていっそのことせっかく選んでくれたのだから全部買ってしまおうかと思ったが、それはなんとなく口にするのをやめ長次の持っていた物をかけてみた。
『みんなが一番似合う、って思ってくれたのにするよ
これは?』
「ふむ、お似合いです」
「さすが長次が選んだだけあるな!」
「もそ」
得意げな顔をしている長次の選んだものに続いて小平太、仙蔵が選んだものを順にかけてみた。
「長次か仙蔵の選んだものが良いな…」
「小平太の選んだものは少し可愛らしすぎた」
「いいと思うんだがなぁ…」
最終的に長次か仙蔵が選んだものの2択となった。
小平太が選んだものは少し子どもっぽく見えてしまい、大人である恋歌の普段使いには向かないのでは?という結論に至った。
「しかしわたしが選んだものはよくよく考えればデザインは良いが壊れやすそうだな」
「たしかに」
仙蔵が選んだものは洗練されたデザインであるということはわかるが、つるが細くすぐに折れてしまうかもしれない。
なんせこれから過ごすのは忍術学園。
落とし穴に落ちる可能性もある。
「では長次の選んだもので決定だな」
「もそ」
『ありがとう、じゃあお会計してくるね』
長次が選んでくれたもので最終決定し、ドクタケのサングラスをかけ直してから会計を済ませ商品を持って店を出た。
「どうですか?
眩しくありませんか?」
『うん、ちょうどいい感じ』
人気の少ないところでサングラスを替え、辺りを見渡せば恋歌にとってはいい塩梅で陽が遮られているらしい。
「では町を見てから帰りましょう!」
「あ、おい!」
くい、と軽く小平太に手を引かれ町に戻り、順番に店を回っていく。
反物や簪、櫛、紅など女性の必需品から甘味処、筆、桶などの生活品、穀物、野菜、調味料などの食品関係とある程度のものは何でも揃う。
「恋歌さん、どこか気になる店はありますか?」
『そうだなぁ…』
「化粧道具などどうでしょう?」
『お化粧?』
「はい
恋歌さんはお綺麗ですから紅をさすだけでもかわりますよ!」
仙蔵にしては珍しく少し興奮したように紅を見に行こうと誘ってくれた。
『じゃあ見に行ってみようかな』
「ではいきましょう!」
してみたかったことをしようと小平太に繋がれた手をそのまま引かれ、露店に並べられた紅を4人で見下ろす。
「恋歌さんは肌が白いので…こういった色がお似合いかと」
「こっちのもいい色だ」
「もそ、小平太それは赤すぎる気がする」
「そうかぁ?」
恋歌に似合いそうな紅の色を3人が見繕ってくれ、紅は仙蔵が選んでくれた物を購入した。
「むぅー!!なんだかわたしの選んだものが選ばれないのは納得がいかんぞ!」
「お前は恋歌さんに、ではなく万人が可愛いと思う物を選んでいるからだ
先ほどの紅も似合う女性はいる」
サングラスは長次の選んだ物を、紅は仙蔵が選んだ物を購入され、なぜか小平太がぶすくれている。
「そうだな…あと買った方がいいもの…
櫛はどうだ?」
『櫛…確かに手入れちゃんとした方がいいもんね』
「次こそは選んでもらう…」
櫛は持っていないことはないがせっかく選んでくれるというのであればお任せしようと、はりきって目を凝らしている3人が櫛を選んでくれるのを待つ。
「こちらはどうですか?」
『うん、可愛いね
今の櫛はこんな風に絵が描いてあるんだ…』
持っているものは絵も何も描かれていない普通の木の櫛。
だが目の前に並んでいるものは金箔が貼られているものから、細かい絵が描かれているもの、漆塗りされていて光沢が美しいものなど様々。
仙蔵に渡された櫛は桜の花弁が描かれたもの。
「わたしはこれがいいです」
『これは綺麗だね』
長次が選んだ櫛は漆塗りの高級感のある櫛。
金箔が散りばめられているが派手さはなく、品のいい櫛だった。
「なかなかいいものを見つけてくるじゃないか」
「もそ、仙蔵の選んだ櫛も可愛らしい」
「さて、肝心の小平太は…」
お互いが選んだ櫛を褒め合い、ちらりと小平太と見るとまだ悩んでいるらしくうんうんと唸っている。
「あ…」
しばらく唸っていたかと思うと、目に止まった櫛を手に取りぱぁっと笑顔を浮かべた。
「わたしはこれがいいです!」
「どれどれ…」
選んできた櫛を覗き込むとそれは満月の描かれた櫛。
満月は絵だが金箔で星が表現されており、漆塗りされたその櫛は昨日みんなで見上げた夜空を切り取ったかのような櫛だった。
「いい櫛だ」
「わたしもそう思う」
「恋歌さん、どうでしょう!」
『うん…とっても綺麗…
これにするよ
これください』
「あいよー」
櫛の入った箱を受け取った恋歌に小平太が満足そうな笑みを浮かべる。
「そうだ!!
恋歌さんの作る甘味ももちろん美味しいですが、確か近くにしんべヱおすすめの団子屋があるんです
そこにも行きましょう!」
『うん』
「おい!恋歌さんの行きたいところに行くべきだろう!」
「細かいことは気にするな!」
「ったく…」
小平太の強引さに仙蔵が苦言を呈すが本当に恋歌が嫌がっていたり、行きたい場所がある場合はこんな行動に出る奴ではない、と理解しているため仕方がないとその後ろをついていく。
「恋歌さんはどれが良いですか?」
『うーん…
そうだな…』
3人が持っているメガネを見ていっそのことせっかく選んでくれたのだから全部買ってしまおうかと思ったが、それはなんとなく口にするのをやめ長次の持っていた物をかけてみた。
『みんなが一番似合う、って思ってくれたのにするよ
これは?』
「ふむ、お似合いです」
「さすが長次が選んだだけあるな!」
「もそ」
得意げな顔をしている長次の選んだものに続いて小平太、仙蔵が選んだものを順にかけてみた。
「長次か仙蔵の選んだものが良いな…」
「小平太の選んだものは少し可愛らしすぎた」
「いいと思うんだがなぁ…」
最終的に長次か仙蔵が選んだものの2択となった。
小平太が選んだものは少し子どもっぽく見えてしまい、大人である恋歌の普段使いには向かないのでは?という結論に至った。
「しかしわたしが選んだものはよくよく考えればデザインは良いが壊れやすそうだな」
「たしかに」
仙蔵が選んだものは洗練されたデザインであるということはわかるが、つるが細くすぐに折れてしまうかもしれない。
なんせこれから過ごすのは忍術学園。
落とし穴に落ちる可能性もある。
「では長次の選んだもので決定だな」
「もそ」
『ありがとう、じゃあお会計してくるね』
長次が選んでくれたもので最終決定し、ドクタケのサングラスをかけ直してから会計を済ませ商品を持って店を出た。
「どうですか?
眩しくありませんか?」
『うん、ちょうどいい感じ』
人気の少ないところでサングラスを替え、辺りを見渡せば恋歌にとってはいい塩梅で陽が遮られているらしい。
「では町を見てから帰りましょう!」
「あ、おい!」
くい、と軽く小平太に手を引かれ町に戻り、順番に店を回っていく。
反物や簪、櫛、紅など女性の必需品から甘味処、筆、桶などの生活品、穀物、野菜、調味料などの食品関係とある程度のものは何でも揃う。
「恋歌さん、どこか気になる店はありますか?」
『そうだなぁ…』
「化粧道具などどうでしょう?」
『お化粧?』
「はい
恋歌さんはお綺麗ですから紅をさすだけでもかわりますよ!」
仙蔵にしては珍しく少し興奮したように紅を見に行こうと誘ってくれた。
『じゃあ見に行ってみようかな』
「ではいきましょう!」
してみたかったことをしようと小平太に繋がれた手をそのまま引かれ、露店に並べられた紅を4人で見下ろす。
「恋歌さんは肌が白いので…こういった色がお似合いかと」
「こっちのもいい色だ」
「もそ、小平太それは赤すぎる気がする」
「そうかぁ?」
恋歌に似合いそうな紅の色を3人が見繕ってくれ、紅は仙蔵が選んでくれた物を購入した。
「むぅー!!なんだかわたしの選んだものが選ばれないのは納得がいかんぞ!」
「お前は恋歌さんに、ではなく万人が可愛いと思う物を選んでいるからだ
先ほどの紅も似合う女性はいる」
サングラスは長次の選んだ物を、紅は仙蔵が選んだ物を購入され、なぜか小平太がぶすくれている。
「そうだな…あと買った方がいいもの…
櫛はどうだ?」
『櫛…確かに手入れちゃんとした方がいいもんね』
「次こそは選んでもらう…」
櫛は持っていないことはないがせっかく選んでくれるというのであればお任せしようと、はりきって目を凝らしている3人が櫛を選んでくれるのを待つ。
「こちらはどうですか?」
『うん、可愛いね
今の櫛はこんな風に絵が描いてあるんだ…』
持っているものは絵も何も描かれていない普通の木の櫛。
だが目の前に並んでいるものは金箔が貼られているものから、細かい絵が描かれているもの、漆塗りされていて光沢が美しいものなど様々。
仙蔵に渡された櫛は桜の花弁が描かれたもの。
「わたしはこれがいいです」
『これは綺麗だね』
長次が選んだ櫛は漆塗りの高級感のある櫛。
金箔が散りばめられているが派手さはなく、品のいい櫛だった。
「なかなかいいものを見つけてくるじゃないか」
「もそ、仙蔵の選んだ櫛も可愛らしい」
「さて、肝心の小平太は…」
お互いが選んだ櫛を褒め合い、ちらりと小平太と見るとまだ悩んでいるらしくうんうんと唸っている。
「あ…」
しばらく唸っていたかと思うと、目に止まった櫛を手に取りぱぁっと笑顔を浮かべた。
「わたしはこれがいいです!」
「どれどれ…」
選んできた櫛を覗き込むとそれは満月の描かれた櫛。
満月は絵だが金箔で星が表現されており、漆塗りされたその櫛は昨日みんなで見上げた夜空を切り取ったかのような櫛だった。
「いい櫛だ」
「わたしもそう思う」
「恋歌さん、どうでしょう!」
『うん…とっても綺麗…
これにするよ
これください』
「あいよー」
櫛の入った箱を受け取った恋歌に小平太が満足そうな笑みを浮かべる。
「そうだ!!
恋歌さんの作る甘味ももちろん美味しいですが、確か近くにしんべヱおすすめの団子屋があるんです
そこにも行きましょう!」
『うん』
「おい!恋歌さんの行きたいところに行くべきだろう!」
「細かいことは気にするな!」
「ったく…」
小平太の強引さに仙蔵が苦言を呈すが本当に恋歌が嫌がっていたり、行きたい場所がある場合はこんな行動に出る奴ではない、と理解しているため仕方がないとその後ろをついていく。