アルバイトと忍術学園の段
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そして次の日。
目が覚めたら学園長の元へ来るようにと小平太と長次が迎えにきてくれ、庵へ向かい中に入れば土井、山田と学園長が笑顔で待ち構えていた。
3人の前に恋歌、その後ろに小平太と長次が座り、学園長がごほん、とひとつ咳払いをした。
「身体の調子はどうじゃ」
『問題ありません
お気遣いをありがとうございます
また…この度はご迷惑をおかけしました』
「はて?迷惑とは…なんじゃろうの…」
「さて、なんのことやら」
気にするな、という気遣いにこれ以上謝罪をすることは失礼だと判断して下げた頭をあげた。
『…いえ、優秀な忍びのみなさんにはわたしの気遣いの秘密など無意味でしたね』
「ほっほっほっ、良い訓練になったわい
しかしお主が今後も狙われ続ける、という事実だけは変えられん
わしらが手に入れた神埜家の情報は学園から外に漏れることはないが、誰かが調べればいつかはわかってしまう
それにその目の色では拐かされる可能性も捨てきれん」
『はい』
「そこでじゃ
ここで忍術を学びながら事務員として働いてみてはどうじゃ?」
『忍術を、学びながらですか?』
「そうじゃ
ここは忍術学園
敵対する勢力もある
その時に忍術の知識があれば良いこともあるじゃろう
ちなみに編入先は1年は組じゃ!!」
「「え!?」」
そんな話聞いていない、と担任2人が抗議の目を学園長へと向けるがにこにこと笑っているだけ。
「仕事のことはあまり気にせずとも良い
普段は小松田くんがおるし、食堂のおばちゃんももう大丈夫じゃろう」
『それではわたしは何を…』
「わしに甘味を作ってくれい!」
『そ、それだけですか…?』
「学園長先生!!
それが目的でしょう!!」
「というか編入の話なんて聞いてませんよ!」
「うるさーい!!
今思いついたんじゃ!!」
いつもの突然の思いつきも含まれていたのか、もうこうなると覆すことはできないと悟り土井と山田は揃って息をはいた。
「子どもたちへの説明はどうされるんですか?」
「真実を知るのは5年生および6年生のみでよい
今まで視界を閉ざしていたのは目の色が原因であると説明すれば良い子たちはそれ以上追求はしまい
但し先生方には共有させてもらおうかの
それで良いかな?」
『はい、問題ありません
ですがひとつお願いがありまして』
「ほぅ」
『ここに来るまでは距離もそこまでではなかったので問題ないのですが、やはり外は陽の光が少し強いので何か対策をしてもよろしいでしょうか?』
「ふむ、それはなんとかせねばいかんな」
「サングラスではダメですか?」
『わたしは陽の光が遮れるものならなんでも大丈夫です』
「おお、それで良いなら許可する」
「買いに行きましょう!」
『うん』
ずっと傘をを被っているわけにはいかないのでサングラスを提案すればあっさりと許可され、今日の放課後にでも買いに行くといいと外出の許可も出た。
「それからこれを」
『“忍たまの友”…』
「体調に問題がなければ今日から授業に参加すると良い
土井先生、山田先生、頼みましたぞ」
「「はい」」
「くのいちになれ、と言っているわけではない
あくまでも己を守る手段として知識をつけ、その目の力も使い健やかに生きてくれ
それが彼女もわしも望む未来じゃ」
『…はい
わたしの力も学園で必要になった場合はなんなりと』
学園長の言葉に泣きそうになったが唇を噛んで耐え、それを隠すように頭を下げた。
「うむ」
「と、いうわけで恋歌さんは1年は組に特別編入となった」
『よろしくね』
「「「え、ええええええー!!!??」」」
庵からそのまま1年は組の教室に移動し、移動の間に小平太と長次とはまた放課後に会おうと別れた。
土井からの紹介で1年は組の良い子たちは全員顔を大きくして驚いている。
「てか…恋歌さん、その目…」
「いいかお前たち
恋歌さんはみんなと瞳の色が違う
珍しい金眼だ
だからこそ狙われる可能性があってそれを隠しておられたんだ
でも学園長先生がこの学園内では隠さなくても良い、と仰られた
この意味がわかるな?」
「忍術学園の関係者以外には他言無用、というわけですね」
「その通りだ
あと、陽の光が苦手らしいので外に連れ出す時は気をつけるように」
「「「はーい」」」
良い返事を返してくれた良い子たちは立ち上がって恋歌の瞳をじっと覗き込み始めた。
「きれー」
「美味しそう…じゅる…」
「こらー!しんべヱ!!」
「よかったです…
ほんとに…」
少し泣きそうな顔をして笑顔をむけてくれるきり丸に、恋歌は笑って膝をついて正面から抱きしめた。
『ありがとう
茶店もまだやるからアルバイトよろしくね』
「もちろんっす!!」
きり丸とは別の理由で生きにくい恋歌のことを一番心配してくれていた。
その気持ちを理解していた恋歌は、やっときり丸の心配をひとつ取り除くことができた。
「さぁさぁ、授業を始めるぞ
恋歌さんは兵太夫の横に座ってください」
『土井先生』
「なんでしょう?」
ぱんぱん、と手を叩かれ慌てて全員自分の席についたが、にっこりと笑った恋歌になぜだが土井は嫌な予感がした。
『わたしは土井先生の生徒です
敬語は不要です』
「い、いやしかし…」
『先生、贔屓はいけませんよ』
「ぐっ…
せ、席につきなさい…」
『はい!』
目が覚めたら学園長の元へ来るようにと小平太と長次が迎えにきてくれ、庵へ向かい中に入れば土井、山田と学園長が笑顔で待ち構えていた。
3人の前に恋歌、その後ろに小平太と長次が座り、学園長がごほん、とひとつ咳払いをした。
「身体の調子はどうじゃ」
『問題ありません
お気遣いをありがとうございます
また…この度はご迷惑をおかけしました』
「はて?迷惑とは…なんじゃろうの…」
「さて、なんのことやら」
気にするな、という気遣いにこれ以上謝罪をすることは失礼だと判断して下げた頭をあげた。
『…いえ、優秀な忍びのみなさんにはわたしの気遣いの秘密など無意味でしたね』
「ほっほっほっ、良い訓練になったわい
しかしお主が今後も狙われ続ける、という事実だけは変えられん
わしらが手に入れた神埜家の情報は学園から外に漏れることはないが、誰かが調べればいつかはわかってしまう
それにその目の色では拐かされる可能性も捨てきれん」
『はい』
「そこでじゃ
ここで忍術を学びながら事務員として働いてみてはどうじゃ?」
『忍術を、学びながらですか?』
「そうじゃ
ここは忍術学園
敵対する勢力もある
その時に忍術の知識があれば良いこともあるじゃろう
ちなみに編入先は1年は組じゃ!!」
「「え!?」」
そんな話聞いていない、と担任2人が抗議の目を学園長へと向けるがにこにこと笑っているだけ。
「仕事のことはあまり気にせずとも良い
普段は小松田くんがおるし、食堂のおばちゃんももう大丈夫じゃろう」
『それではわたしは何を…』
「わしに甘味を作ってくれい!」
『そ、それだけですか…?』
「学園長先生!!
それが目的でしょう!!」
「というか編入の話なんて聞いてませんよ!」
「うるさーい!!
今思いついたんじゃ!!」
いつもの突然の思いつきも含まれていたのか、もうこうなると覆すことはできないと悟り土井と山田は揃って息をはいた。
「子どもたちへの説明はどうされるんですか?」
「真実を知るのは5年生および6年生のみでよい
今まで視界を閉ざしていたのは目の色が原因であると説明すれば良い子たちはそれ以上追求はしまい
但し先生方には共有させてもらおうかの
それで良いかな?」
『はい、問題ありません
ですがひとつお願いがありまして』
「ほぅ」
『ここに来るまでは距離もそこまでではなかったので問題ないのですが、やはり外は陽の光が少し強いので何か対策をしてもよろしいでしょうか?』
「ふむ、それはなんとかせねばいかんな」
「サングラスではダメですか?」
『わたしは陽の光が遮れるものならなんでも大丈夫です』
「おお、それで良いなら許可する」
「買いに行きましょう!」
『うん』
ずっと傘をを被っているわけにはいかないのでサングラスを提案すればあっさりと許可され、今日の放課後にでも買いに行くといいと外出の許可も出た。
「それからこれを」
『“忍たまの友”…』
「体調に問題がなければ今日から授業に参加すると良い
土井先生、山田先生、頼みましたぞ」
「「はい」」
「くのいちになれ、と言っているわけではない
あくまでも己を守る手段として知識をつけ、その目の力も使い健やかに生きてくれ
それが彼女もわしも望む未来じゃ」
『…はい
わたしの力も学園で必要になった場合はなんなりと』
学園長の言葉に泣きそうになったが唇を噛んで耐え、それを隠すように頭を下げた。
「うむ」
「と、いうわけで恋歌さんは1年は組に特別編入となった」
『よろしくね』
「「「え、ええええええー!!!??」」」
庵からそのまま1年は組の教室に移動し、移動の間に小平太と長次とはまた放課後に会おうと別れた。
土井からの紹介で1年は組の良い子たちは全員顔を大きくして驚いている。
「てか…恋歌さん、その目…」
「いいかお前たち
恋歌さんはみんなと瞳の色が違う
珍しい金眼だ
だからこそ狙われる可能性があってそれを隠しておられたんだ
でも学園長先生がこの学園内では隠さなくても良い、と仰られた
この意味がわかるな?」
「忍術学園の関係者以外には他言無用、というわけですね」
「その通りだ
あと、陽の光が苦手らしいので外に連れ出す時は気をつけるように」
「「「はーい」」」
良い返事を返してくれた良い子たちは立ち上がって恋歌の瞳をじっと覗き込み始めた。
「きれー」
「美味しそう…じゅる…」
「こらー!しんべヱ!!」
「よかったです…
ほんとに…」
少し泣きそうな顔をして笑顔をむけてくれるきり丸に、恋歌は笑って膝をついて正面から抱きしめた。
『ありがとう
茶店もまだやるからアルバイトよろしくね』
「もちろんっす!!」
きり丸とは別の理由で生きにくい恋歌のことを一番心配してくれていた。
その気持ちを理解していた恋歌は、やっときり丸の心配をひとつ取り除くことができた。
「さぁさぁ、授業を始めるぞ
恋歌さんは兵太夫の横に座ってください」
『土井先生』
「なんでしょう?」
ぱんぱん、と手を叩かれ慌てて全員自分の席についたが、にっこりと笑った恋歌になぜだが土井は嫌な予感がした。
『わたしは土井先生の生徒です
敬語は不要です』
「い、いやしかし…」
『先生、贔屓はいけませんよ』
「ぐっ…
せ、席につきなさい…」
『はい!』