物語開幕
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シャンクスたちと別れたあと、恋歌は人魚の姿のまま人気のない入江に来ていた。
トランス能力は集中力が必要でいつもなら問題なくトランスできるのだが、今は心が不安定なため元の姿に戻ることができないでいた。
『大切な人が傷つくのを知っていて見知らぬふりは止めようと、見たくないから変えようと、そう決めたのに…
ダメだなぁ…私…
結局、何も変わらなかった…変えられなかった…
いくらあの腕を治すことができても、感じてしまった痛みまではとってあげられないのに…』
砂浜に上がり人魚の姿のまま寝転がる。
そしてまた涙が溢れてきて横に流れていく。
そのままじっと空を見上げていると、後ろから見知った気配が近付いてくるのがわかった。
誰だかわかったので動かないでいたが、正直今は来てほしくない。
だが、そんな願いは叶わず気配の主は恋歌の横に座る。
『怪我人がこんなところで何をしてるんですか?』
シ「なぁに、俺はこれぐらいじゃ死なないさ」
気配の主はシャンクスで、今一番会いたくない人物だった。
『死ななくてもじっとしてないとダメです』
シ「俺がじっとできると思ってるのか?」
恋歌は溜め息をついて起き上がる。
シャンクスはいつも通りの黒いマントを着ていたため、腕の怪我は確認することはできなかった。
『腕…』
シ「ん?」
『腕…痛くないんですか?』
シ「まぁ痛くねぇって言ったら嘘になるな」
『ごめんなさい…』
シ「なんで恋歌が謝るんだよ」
『私がすぐにルフィを抱えて逃げればよかったんです!
あんなところでぐずぐずしてたからシャンクスさんの腕が…』
また溢れてきた涙をシャンクスが右手の親指で拭ってくれる。
左腕の方が近いのに…。
シ「言ったろ?
恋歌とルフィが守れたんなら安いもんだって
それにこれは俺が弱かったからこうなったんだ
恋歌が気にすることない」
『私なら!ほっておいてくれても構わなかった!
ルフィは絶対に傷つけないし私も死なない!
あんな海王類ぐらい倒せました!
なのになんで…』
自分がめちゃくちゃなことを言っている自覚はある。
だけど言わずにはいられない。
シ「恋歌が強いってことぐらい知ってる
俺よりも強い
だけど俺としては惚れた女に守られてばっかじゃかっこつかないわけだ」
シャンクスは未だに泣いている恋歌を自分の方に引き寄せて顔を胸に押し付けた。
『シャンクスさん?』
シ「お前がルフィを守ろうとしてくれたように俺も恋歌を守りたい
それに酒屋で言ってくれたよな
俺も恋歌の大事な人だって
だから俺は俺を大事に思ってくれるやつは命に変えても守る
恋歌だってそうだろ?」
『はい…』
シ「俺たちは似た者通しだ
もう自分を責めるなよ?」
『はい…』
シ「泣きたかったら俺も見てねぇし他には誰もいねぇ
思いっきり泣け」
そう言われて恋歌はシャンクスの胸を借りて大声を上げて泣いた。
トランス能力は集中力が必要でいつもなら問題なくトランスできるのだが、今は心が不安定なため元の姿に戻ることができないでいた。
『大切な人が傷つくのを知っていて見知らぬふりは止めようと、見たくないから変えようと、そう決めたのに…
ダメだなぁ…私…
結局、何も変わらなかった…変えられなかった…
いくらあの腕を治すことができても、感じてしまった痛みまではとってあげられないのに…』
砂浜に上がり人魚の姿のまま寝転がる。
そしてまた涙が溢れてきて横に流れていく。
そのままじっと空を見上げていると、後ろから見知った気配が近付いてくるのがわかった。
誰だかわかったので動かないでいたが、正直今は来てほしくない。
だが、そんな願いは叶わず気配の主は恋歌の横に座る。
『怪我人がこんなところで何をしてるんですか?』
シ「なぁに、俺はこれぐらいじゃ死なないさ」
気配の主はシャンクスで、今一番会いたくない人物だった。
『死ななくてもじっとしてないとダメです』
シ「俺がじっとできると思ってるのか?」
恋歌は溜め息をついて起き上がる。
シャンクスはいつも通りの黒いマントを着ていたため、腕の怪我は確認することはできなかった。
『腕…』
シ「ん?」
『腕…痛くないんですか?』
シ「まぁ痛くねぇって言ったら嘘になるな」
『ごめんなさい…』
シ「なんで恋歌が謝るんだよ」
『私がすぐにルフィを抱えて逃げればよかったんです!
あんなところでぐずぐずしてたからシャンクスさんの腕が…』
また溢れてきた涙をシャンクスが右手の親指で拭ってくれる。
左腕の方が近いのに…。
シ「言ったろ?
恋歌とルフィが守れたんなら安いもんだって
それにこれは俺が弱かったからこうなったんだ
恋歌が気にすることない」
『私なら!ほっておいてくれても構わなかった!
ルフィは絶対に傷つけないし私も死なない!
あんな海王類ぐらい倒せました!
なのになんで…』
自分がめちゃくちゃなことを言っている自覚はある。
だけど言わずにはいられない。
シ「恋歌が強いってことぐらい知ってる
俺よりも強い
だけど俺としては惚れた女に守られてばっかじゃかっこつかないわけだ」
シャンクスは未だに泣いている恋歌を自分の方に引き寄せて顔を胸に押し付けた。
『シャンクスさん?』
シ「お前がルフィを守ろうとしてくれたように俺も恋歌を守りたい
それに酒屋で言ってくれたよな
俺も恋歌の大事な人だって
だから俺は俺を大事に思ってくれるやつは命に変えても守る
恋歌だってそうだろ?」
『はい…』
シ「俺たちは似た者通しだ
もう自分を責めるなよ?」
『はい…』
シ「泣きたかったら俺も見てねぇし他には誰もいねぇ
思いっきり泣け」
そう言われて恋歌はシャンクスの胸を借りて大声を上げて泣いた。