ル「恋歌姉ちゃんと泳ぐ練習してたんだ」

シ「ははっ、何だルフィ

俺たちが言ったこと気にしてんのか？」

二人が会話しているうちに船はいつも通りの場所に止まった。

一番にシャンクスが降りてきてこちらに来る。

ルフィもバシャバシャと海を歩いてシャンクスに向かう。

恋歌はルフィのあとを追うようにゆっくりと歩いて付いていく。

シ「どうだ？あいつに教わってちょっとは泳げるようになったのか？」

ル「いや、その、なんだ」

汗をだらだら垂らして目線を游がせている。

シ「お前嘘下手だなぁー」

ル「うるせぇ！」

その間に海から上がり、タオルを持って帰ってきた恋歌はシャンクスにタオルを渡す。

シ「？」

『ルフィの頭でも拭いてあげてください』

シャンクスは笑顔で頷きルフィの頭をがしがしと拭いてやるとルフィが"いてぇよ!!"と言ってシャンクスから逃げ、恋歌の後ろに隠れた。

シ「男の子ならこれぐらいで逃げるなよ、ルフィ」

ル「シャンクスが乱暴なんだ！

恋歌姉ちゃんは痛くねぇし」

シ「なんだと!?

ルフィお前恋歌に拭いてもらってんのか!?」

ル「なんだよ

あ、シャンクス羨ましいんだろー!!」

シ「ばっ、ばっかちげーよ///」

ル「わー、皆見ろよー!!

シャンクス赤くなってるぞー!!」

恋歌の後ろから離れ、他の赤髪クルーたちに言いふらしに行く。

シ「こら！ちょっと待てルフィ!!」

ルフィの後を慌ててシャンクスが追いかけていく。

『ほんと、仲いいよねあの二人』

大人と子どもなのにそんなのを感じさせないぐらい仲が良い。

シャンクスの普段の精神年齢が幼いことや、取っ付きやすい人柄もあるのだろう。

それでも真剣な顔になると海賊のお頭に相応しい表情をするのだから困るのだ。

『ルフィー!!

私今日はもう帰るねー』

まだ走り回っているルフィに一声かけて帰ろうと大声を出す。

ル「今日もありがとうな恋歌姉ちゃん!!

また明日も頼むぞー!!」

という声が返ってきたので了承の意味を込めて手を振り返しておいた。

海水でべたべたになった体を洗いたいとすぐに家に帰ることにした。