暫く恋歌がいろんな意味で唖然としているとベン・ヤソップ・ルゥの三人が入ってきて扉を閉めた。

ヤ「なんだぁお頭のやつ

思春期か？」

ヤソップは楽しそうに笑う。

ベ「まぁそうからかってやるな

あれでも俺たちの頭なんだから」

ベンも真面目そうなことを言っているが顔は若干にやけている。

『シャンクスさんだってなんですか？』

ベ「ん？まぁほっときゃそのうち帰ってくるさ」

『そうですか』

ヤ「それにしても恋歌！

お前すげぇな!!

あんなに強いとは思わなかったぜ！

あれだけの数の船を沈めるのに三分もかからなかった」

『ありがとうございます

でも三分ですか…』

三分という数字に不満そうな恋歌に三人はいやいやいやと手を振る。

ヤ「何で不満そうなわけ!?

十分すごいから！」

ベ「お前が満足するのは一体何分なんだよ…」

『何分で満足とかではないのですが三分は少しかかりすぎかと…

それに最後は船にも砲弾が飛んでしまいましたし』

ベ「でも恋歌が砲弾も止めてくれただろ？

しかし何故一隻だけ船を残したんだ？」

『全隻壊してしまえば帰る船がなくなると思いまして…』

その言葉に三人は面白いものを見たように大爆笑する。

ベンは肩を震わせているだけだが。

『え、何かおかしなこと言いましたか？』

ヤ「は、こんな可愛いお嬢ちゃんに情けをかけられるたぁ海軍も面子丸つぶれだろうよ」

ヤソップが笑いすぎで涙目になりながらもそう言った。

ベ「確かに

帰る船がないからといって壊されなかった船は今までないだろうよ」

『だって帰れなかったら可哀想じゃないですか』

恋歌が頬を膨らまして言えばヤソップが頭を撫でてきた。

ヤ「悪い悪い

そんな怒んないでくれよ

可愛い顔が台無しだぜ？」

『そんなこと言ったって何にも出ませんからね』

恋歌はふいとそっぽを向いて拗ねる振りをする。