両手を広げながら落ちてきたのを焦ることなく抱き止める。

エ「恋歌…！」

痛いぐらいに力を入れた腕の中には会いたくて、愛しくてたまらなかった存在がいた。

子供の頃から知ってる優しい匂いも、髪の色も、華奢な体も全て待ち望んでいたものだった。

『へへ…

帰ってきたよ』

エ「ああ…」

『約束守れたかな？』

エ「ああ…!!」

『一番に会いたかった』

エ「俺も…ずっとずっと…会いたかった」

『長い間待たせちゃったね』

エ「無事ならそれでいい


おかえり」

『ただいま』

約束から二年半。

帰ってきた恋歌はエースに抱き締められて帰ってきたことを実感する。




そしてそれを白ひげ、隊長たち、サボ、ニーナが隠れてみていた。

白「グラララララ

やっと帰ってきたか」

マ「ああ…

やっとだよい」

サボ「俺たちは会うのあとだな」

ニ「今回は譲ってあげるわ

仕方ないもの」

サッチ「しっかし凄い桜の数だな」

イ「いいじゃないか、風流で

しかも桜姫の帰還にはもってこいだ」

ビ「そうだな

まさか秋島で桜が見れるとは思ってなかった」

ジ「ああ…

夜桜で一杯やるか」










恋歌と桜姫が同一人物だと知っているのは隊長たち、白ひげのみ。

それを知らない隊員たちはマルコから心配いらないとの報告を受け、桜を眺めている。



この日恋歌は帰るべき居場所に帰り、エースとの約束を果たすために白ひげ海賊団で暮らし始める。