一方女ヶ島。

電伝虫は盗聴される恐れがあるため、手紙がハンコック宛に届いた。

それはサボからで恋歌の約束のこと、伝言のこと、白ひげ海賊団は恋歌を待つと決めたことなどが書かれていた。

ハ「ルフィ？大丈夫か？」

手紙を読んだまま固まってしまったルフィを心配しとハンコックはおろおろしている。

ル「なんだ…前に緑の光のこと聞いたのは…この事だったのか…」

ニ「恋歌らしいと言えばらしいわね」

ル「ああ…」

ルフィは手紙を仕舞うと立ち上がって背伸びをする。

ル「母ちゃんがした約束は破らねぇ

なら俺は仲間も母ちゃんも守れるように強くなるだけだ！」

ニ「私もそうするわ

帰ってきたときにまた守ってもらってたんじゃ一緒だからね」

ハ「お主ら…」

もちろんハンコックも桜姫死亡説の話は新聞を見て知っている。

目の前で消えたということももちろんルフィたちに伝えた。

ルフィたちはもっと悲しむと思っていた。

なのに、あっさり帰ってくると信じて強くなろうと誓った。

ハ「いらぬ心配をしておったのも、恋歌様を信じようとしなかったのもわらわだけか…」

ル「ん？何か言ったか？」

ハ「いや、何も

そうじゃ！恋歌様が帰ってきたらまたここにも来てくだされと伝えておいてくれぬか？」











だが、約束を知らないルフィの仲間たち。

そして恋歌の正体を知っているものたちは悲しみに涙を流した。

ルフィの十六点鍾により、二年後にシャボンディ諸島に集合を決めた麦わらの一味。

しかし、その出航の二年後にも恋歌はまだ帰ってきていなかった。