頂上戦争から数日。

あの日の記事が新聞に載った。

ようやく政府も新聞を出せるぐらいには立て直してきているらしい。

恋歌は今だ帰ってきてはいない。

帰りを信じている白ひげ海賊団の元にも頂上戦争の新聞が届けられる。

ちなみに白ひげ傘下の海賊たちはすでに新世界の海に戻った。

マ「……」

白ひげ海賊団で一番に新聞を読むのはマルコ。

今回も例外なくマルコの元に一番に新聞が届いた。

そしてそれを読み終わったマルコは無言のまま白ひげの元に向かう。







白ひげの部屋に集まったのは十六人の隊長たちとサボの十七人。

ルフィとニーナはハンコックが迎えに来たため女ヶ島にて療養中だ。

白「どうしたマルコ」

マ「今朝あの日の記事が載った新聞が届いたよい…」

「「「!!」」」

今一番知りたいのは自分たちが脱出したあとに恋歌がどうなったかだ。

エ「なんて書いてあったんだ!?」

マ「全員に回すのは時間がかかるから俺が読むよい

"マリンフォード頂上戦争勃発

海軍本部vs白ひげ海賊団

勝負の結果は海軍の惨敗

百万の海兵が三万まで減り、マリンフォードは壊滅状態、海軍本部も粉々に破壊され、処刑されるはずだったエースとサボも脱出、海賊も誰一人として捕まえることはできなかった

対する白ひげ海賊団は恐らく犠牲者はほとんどおらず無事に脱出

海賊側の犠牲者は桜姫一人と考えられている

赤髪海賊団の乱入により戦争は終結したが、終結直前に桜姫が光の粒子のようなものになり消滅

以後消息はつかめていない

ただ、その場にいた海賊、海兵らが全員光の粒子になったところを目撃しており桜姫は死亡したとの結論が海軍で出された

たまたま見た桜姫の胸には大きな穴が空いていたとの報告があり死亡説は有力であると推察する"


これが今回の頂上戦争の記事だよい…」

マルコが記事を読み終えると静まり返る室内。

そんななかエースが拳を震わせながらマルコに詰め寄る。

エ「嘘だ…！」

マ「俺だって信じたくねぇよい！

ただ光の粒子になったってのは赤髪のやつも見てる

さっきそう連絡が入った」

エースの泣きそうな目から視線を反らすようにする。

白「止めねぇか…

ここで言い争ってもなんにもならねぇ」

エ「でも親父！

恋歌は帰ってくるって！そう約束したんだ!!」