マ「早く出航の準備しろい!!

怪我人は酷くねぇならその辺に転がしとけ！

準備が最優先だ！」

一方海賊たちはなぜか無傷なモビーの出航の準備をしていた。

家族全員で新世界に帰るために。

マ「(モビーが無事なのは恋歌のお陰なんだろうねい

この戦争の中無傷なんてことはありえねぇ)」

サッチ「どこに逃げるか進路は決めたのか!?」

マ「そんなもんは後で決める！

まずは出航してここから脱出することが先だ！」

マルコは自分たちの退路を守ってくれている二人に視線を向ける。

白ひげは重症の傷を負いながらも大将の青雉、他まだ残っていた数万の海兵と戦っている。

恋歌は大将黄猿と戦闘中で恋歌が押しているように見える。

周りにいる恋歌の刀が軍艦やパシフィスタを壊しに行き、それでも抜けてきた海兵は何人もいるがまだ戦えるものたちで蹴散らせないことはない。

マ「大将が二人？」

そこでマルコは急いで辺りを見渡した。

大将は三人、だが確認できるのは二人。

マ「どこに…!!

おい！赤犬のやつどこかに見えねぇかよい!!」

大声で足りない大将の居場所を確認しようとするが、誰からも返事は返ってこない。

サッチ「もしかしてあれじゃねぇか？」

サッチが指差した先にはドロドロとした真っ赤なものが地面をつたっていた。

マ「マグマかよい！

姿を隠して親父たちから抜けてきたのか！」

イ「おい、あのまま行けばエースたちに追い付くぞ！」

イゾウが赤犬の目指している先がこちらに向かっているエースたちだとわかり、飛び出した。

イ「大将相手じゃ逃げるのも精一杯だ

助太刀してくる」

イゾウがエースたちに走っていき、マルコは小さく舌打ちをした。

マ「出航の指示は俺が出す！

動ける隊長はエースたち引っ張ってこいよい！

準備ができ次第まだ帰ってきてなかったら俺も出る！」

「「「了解!!」」」

すぐに飛び出していったのは近くにいてマルコの声が聞こえたサッチ、ビスタ、ハルタの三人。

マ「親父と恋歌の願いだ…

一人も犠牲があっちゃいけねぇんだ！」











エ「もうすぐだ！ルフィもうちょっとだけ堪えろ！」

ル「ああ…」

テンションホルモンの二回目ともなれば体力の消耗が激しすぎてルフィは汗だくだ。

サボ「(汗の量が異常だ、顔色も悪すぎる…

無茶してくれてることは一目瞭然なんだが

ニーナもルフィほどではないけど疲労が激しすぎる

限界なんか二人ともとっくに過ぎてんだろうな)」

隣を走るニーナもルフィと同様に汗がすごい。

暑さの汗ではないことは二人の異常さからして違うと判断できる。

エ「あれ、イゾウがこっちに走ってくる…」

エースが逆走してくるイゾウを見つけたが、焦った様子で銃も出していることからただ事ではないらしい。

イ「エース！後ろだ！」

言われて振り返れば視界にはマグマの腕が広がっていて、ルフィを狙っていた。