エ「恋歌は相変わらず強いがルフィ、強くなったな」

ルフィは恥ずかしそうに鼻をかいている。

サボ「ていうかニーナ

お前あんなに強かったのか？」

ニ「修行つけてもらってるのよ

恋歌と一緒に暮らしてるんだから」

サボ「……うちの女は怖いな」

恋歌に修行してもらってると聞いて震え上がるマネをするサボ。

ニ「ばか！」

エ「………ああ、ばかだな

でもまだ俺たちの方がお前らより強いと思うからな」

サボ「ああ、まだ守らせてもらうぞ」

恋歌に気づかれずにどうやってここまで来たのかそこには青雉が立っていた。

青「桜姫も復活しちゃうし、どうなってんのあの子」

エ「お前ごときじゃ理解できねぇよ

ルフィ、ニーナ下がってろ」

ルフィとニーナはエースとサボの後ろにさがる。

サボ「悪いがここは通してもらう」

氷の鳥と炎の壁、そして竜巻がそこでぶつかり合った。








『何あの船…』

少し先に進んでいた恋歌は陸を走る船を見つめる。

今は脱出をしているのに船の向かう方向は海とは逆だ。

乗っているのは白ひげ傘下の海賊、大渦蜘蛛海賊団らしく白ひげを怪我させたことへの報いらしい。

『……そんなことをしても白ひげさんは喜ばないのに』

傷だらけになりながらも腕一本で船を止めた白ひげは乗っている海賊たちにいきろ生きろという。

子が親より先に死ぬことが親不孝だと。

そして…。

白「今から伝えるのは…

最後の船長命令だ!!」

その声がやけに頭に…心に響いた。

もちろん白ひげ海賊団も白ひげ傘下の海賊たちも縁起でもないその言葉を否定し始める。

白「俺とお前たちはここで別れる！

全員必ず生きて新世界へ帰還しろ!!」

告げられた船長命令はあまりにも残酷なものだった。

『………』

エ「親父！」

サボ「嘘だろ！」

ル「おっさん！」

ニ「白ひげさん…」

エースやサボを始め、信じたくない海賊たちは足を止めて白ひげを見る。

そんな白ひげの元に行ったのは…

『それは却下します、白ひげさん

あなたも新世界に帰ってもらいます』

桜姫として復活した恋歌だった。