並んだ刀を背に恋歌が宙に浮いている。

その光景を海賊、海軍関係なく見ていて一時戦争が止まる。

セ「来るか…！

世界最強が！」

ガ「恋歌…何をするつもりじゃ」

『明王、もういいよ

ありがとう』

明王はその言葉を聞いて光に包まれたかと思うとひとつの刀になり、列に並んだ。

「まさかあれ全部あのでかいのになるんじゃ…！」

明王が刀に戻ったのを見てひとりの海兵がそう叫んだ。

「そんなことになったら止められんぞ…」

『まぁ惜しいですね

人になるっていうのは間違ってないです

一旦明王を戻したのは全部同時の方がやり易いからです』

全員が生唾を飲んで見守るなか、恋歌は左手を前に出した。

『この日のために貯めた私の力

全部好きなだけ使うといいわ

卍解できるものは全員卍解

その他戦える者は戦闘

回復が使える者は怪我人の救助

手加減無用、全力で海軍を叩き潰す

最優先事項はエース、サボの救出

その後の脱出よ

好きなように暴れなさい！』

「「「「御意」」」」

光が一層強くなり、一瞬目を閉じてしまう。

再び目を開けて見上げるとそこには刀ではなく人影があった。

「なんだあれは…」

「人か？」

恋歌がこの日のために作った刀は全て斬魄刀だった。

そしてひとつひとつの刀が実態と意思を持ち、恋歌が操らなくても動けるようにしたのだ。

だが意思を持っていると言っても恋歌に逆らうことはできないし、命令にも従う。

エ「あの刀あんなことできたのか…」

サボ「俺らもはじめて見たな…」



ル「なんかよくわかんねぇけどすげぇ！」

ニ「あれが恋歌の準備していたもの…」




マ「またとんでもないもの出したんだろうよい…」

サッチ「ははっ、敵じゃなくてほんとよかったよ」

白「グラララララ!!

見せてもらおうか！恋歌の本気を！」





『戦闘開始よ』