二人暮らし
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でもこいつは違った。
こんな俺を気遣ってくれて、抱き締めてくれて、風呂にも一緒に入ってくれて、俺に遠慮をするなと言った。
今までは我が儘を言ったところで誰も聞いてくれるような人はいなかったし、じじいは仕事もある上に海軍だ。
俺との関係を考えると甘えたことは何も言えなかった。
だから俺が年なんか関係なく大人になるしかなかった。
そんな俺を普通の子どもとして見てくれている。
買い物の時に変なやつに絡まれた時も、自分は俺の母親だと即答してくれた。
あいつがあの男に触れられたのが嫌でいつの間にか体が動いていた。
情けないことにその後は守られてしまったが。
あいつは俺が守ってやりたいと本当に心からそう思った。
だけどが、あいつは不思議な力が使えるらしくて、俺なんかよりも全然強かった。
怒った時は怖かったけど自分のために怒ってくれてるとわかったらなんだかむず痒い気持ちになった。
買い物から帰ってきて俺の物が増えると何だかここにいてもいいんだって言われてるような感じがして嬉しかった。
最初の日みたいにあいつの膝の上で飯を食べるのも悪くはなかったが、誰かと一緒に飯を食べれるっていうのもいいと思った。
殆どの飯は俺が食べてしまってただでさえあいつはじじいの半分ぐらいしかないのに大丈夫なのかと心配になったが、俺に食べてほしいと笑ってくれるから嬉しくてたくさん食べた。
全部食べるとあいつが喜んでくれた。
ちゃんといただきますやごちそうさま、おはよう、おやすみが言えるとよく言えたと頭を撫でて誉めてくれる。
寝るときは抱き締めて眠ってくれる。
そして昨日買い物から帰ってきたその日の夜になぜだか自分のことを呼んでくれないのかと聞かれた。
例えあいつが俺のことを息子だと言ってくれたとしても他のやつらみたいにいつ俺から離れていくかわからない。
それなら名など覚える必要はないと、そう思っていた。
だけど悲しそうに歪んだ顔をみたら、悪いことをしている気持ちになった。
"母"と呼んでもいいのかと聞いてみるとほしかった言葉をたくさんくれた。
俺を愛していると、俺と会えたことを嬉しく思うと、そう言ってくれた。
そして、俺が一番聞きたかったことも聞いてみた。
エ「俺は産まれてきてもよかったのかな?」
これが俺の一番聞きたいこと。
こいつに拒否されたらと思ったけど何故か拒否なんかされないっていう確信が確かにあった。
『もちろんよ』
予想通り返ってきた言葉は期待を裏切らないものだった。
こいつなら信じてもいいかなってそう思ったから
エ「ありがとう…
"母ちゃん"…」
とはじめて俺はこいつのことを呼んだんだ。
そこから記憶がなくて今起きたら母ちゃんの腕の中にいてるってことはあのあとどうやら寝てしまったらしい。
母ちゃんの腕の中はとても温かくて安心して眠ることができる。
柔らかい体も好きだ。
今日は不思議な力で遊んでくれると言っていた。
昨日"全てを捨ててでも"とか"変えたいと思えるあなたがいるからここにいる"とか気になることはたくさん言っていたからまた今度聞いてみようと思う。
とりあえずは母ちゃん起こして不思議な力を見せてもらおう。
今、俺は"シアワセ"なんだと感じさせてくれる人が側にいるのだから。
こんな俺を気遣ってくれて、抱き締めてくれて、風呂にも一緒に入ってくれて、俺に遠慮をするなと言った。
今までは我が儘を言ったところで誰も聞いてくれるような人はいなかったし、じじいは仕事もある上に海軍だ。
俺との関係を考えると甘えたことは何も言えなかった。
だから俺が年なんか関係なく大人になるしかなかった。
そんな俺を普通の子どもとして見てくれている。
買い物の時に変なやつに絡まれた時も、自分は俺の母親だと即答してくれた。
あいつがあの男に触れられたのが嫌でいつの間にか体が動いていた。
情けないことにその後は守られてしまったが。
あいつは俺が守ってやりたいと本当に心からそう思った。
だけどが、あいつは不思議な力が使えるらしくて、俺なんかよりも全然強かった。
怒った時は怖かったけど自分のために怒ってくれてるとわかったらなんだかむず痒い気持ちになった。
買い物から帰ってきて俺の物が増えると何だかここにいてもいいんだって言われてるような感じがして嬉しかった。
最初の日みたいにあいつの膝の上で飯を食べるのも悪くはなかったが、誰かと一緒に飯を食べれるっていうのもいいと思った。
殆どの飯は俺が食べてしまってただでさえあいつはじじいの半分ぐらいしかないのに大丈夫なのかと心配になったが、俺に食べてほしいと笑ってくれるから嬉しくてたくさん食べた。
全部食べるとあいつが喜んでくれた。
ちゃんといただきますやごちそうさま、おはよう、おやすみが言えるとよく言えたと頭を撫でて誉めてくれる。
寝るときは抱き締めて眠ってくれる。
そして昨日買い物から帰ってきたその日の夜になぜだか自分のことを呼んでくれないのかと聞かれた。
例えあいつが俺のことを息子だと言ってくれたとしても他のやつらみたいにいつ俺から離れていくかわからない。
それなら名など覚える必要はないと、そう思っていた。
だけど悲しそうに歪んだ顔をみたら、悪いことをしている気持ちになった。
"母"と呼んでもいいのかと聞いてみるとほしかった言葉をたくさんくれた。
俺を愛していると、俺と会えたことを嬉しく思うと、そう言ってくれた。
そして、俺が一番聞きたかったことも聞いてみた。
エ「俺は産まれてきてもよかったのかな?」
これが俺の一番聞きたいこと。
こいつに拒否されたらと思ったけど何故か拒否なんかされないっていう確信が確かにあった。
『もちろんよ』
予想通り返ってきた言葉は期待を裏切らないものだった。
こいつなら信じてもいいかなってそう思ったから
エ「ありがとう…
"母ちゃん"…」
とはじめて俺はこいつのことを呼んだんだ。
そこから記憶がなくて今起きたら母ちゃんの腕の中にいてるってことはあのあとどうやら寝てしまったらしい。
母ちゃんの腕の中はとても温かくて安心して眠ることができる。
柔らかい体も好きだ。
今日は不思議な力で遊んでくれると言っていた。
昨日"全てを捨ててでも"とか"変えたいと思えるあなたがいるからここにいる"とか気になることはたくさん言っていたからまた今度聞いてみようと思う。
とりあえずは母ちゃん起こして不思議な力を見せてもらおう。
今、俺は"シアワセ"なんだと感じさせてくれる人が側にいるのだから。