偉そうに腕を組ながら見下ろすように見てくるフォクシーをナミが鼻で笑った。

ナ「どうせ最強と謳われてる桜姫に自分に頭下げさせたいだけよ」

図星だったのか、フォクシーは驚きで一歩下がった。

ナ「でもどうするの？

確かにこのままじゃ恋歌が不利よ？」

『いいよ、このままで

大したことじゃないから』

にっこり笑って言いきった恋歌にフォクシーは悔しそうな顔をして帰っていった。











一ラウンド目はウソップとポルチェ。

みんなローラースケートをはいて立っていたのだが一人だけ立てていない者がいた。

『あらま…』

ニ「…」

サ「俺が見てんのは幻か？」

ル「あいてっ！」

そうルフィである。

上手くローラースケートに乗ることができずに何度も転んでいる。

フォクシー海賊団からはルフィが転ぶたびに笑い声が響く。

『大丈夫？』

恋歌が転ぶルフィを支えて立たせる。

ル「まさかこんなに難しいとは…」

『練習すればすぐにできるよ』

恋歌は意外と普通に乗れるらしくルフィよりは乗れている。

ウ「もしかしてこのままルフィの五ラウンド目に回ったらヤバイんじゃ…」

ナ「絶対私たち四人で三勝しないと…」

ロ「そうね」

『とりあえずフォローはするわ』

ウ「…頼りにしてる」

ルフィが乗れないとわかった以上、この四人で勝たなければならなくなった。











「さぁて二人とも位置について…

よーい、"ピー！"」

審判のホイッスルにより同時にスタートするウソップとポルチェ。

スピードはポルチェの方が上らしくポルチェはウソップをどんどん引き離していく。

半周ほど引き離されたところで二回目のホイッスルが鳴った。

ナ「行くわよ！」

『うん』

ウソップを追いかけてナミとロビンとともにコースを走る。











ポ「頼んだわよ！」

ポルチェが一周し終わり、フォクシーのディフェンス陣の間を通って二周目に突入した。

ジ「ここは通さねぇ」

魚人のジュウベイやチキチータなどが通せんぼをする。

一番最初にそのディフェンス陣に向かって行ってしまうウソップはディフェンス陣を前に止まってしまう。

だが、止まってしまったことにより向こうのディフェンス陣の的になってしまった。

ギラーリンという魚人の刀に殴られウソップはコースアウトしてしまった。

『あ…』

ナ「嘘…」

一ラウンド目はウソップのコースアウトによりフォクシー海賊団の勝ちとなってしまった。












ウ「すまねぇ…」

『しょうがないよ』

項垂れるウソップに大丈夫だと肩を叩く。

ウ「でもよ…」

ウソップの視線の先にはゾロとニーナにスケートの乗り方を教えてもらっているルフィの姿が。

『ルフィなら大丈夫

これぐらいすぐに乗れるようになるよ』











ニラウンド目はナミとマシカクというナミの何倍もある大男との対決。

ナ「恋歌は次ポイントゲッターだから今回のディフェンスは休んで

ウソップが負けた以上は私たちが勝たないと

あいつなら勝てるかもしれないから」

ナミの提案に全員が納得し休ませてもらうことになった。