ル「しっかし母ちゃんは強えぇよなぁ…

サボとエースでも勝てなかったもんな」

今日の修行は終わりというこで四人でダダン一家の家まで戻っている最中だ。

前をサボとルフィが歩き、恋歌とエースはその後ろを歩いている。

サ「一番あっさり負けたやつが言うんじゃねーよ

なぁ？エース」

エ「そうだぞルフィ

お前母ちゃん守るって言いながらあの負けかたはないぞ」

ル「うるせぇよ！

二人だって母ちゃんに一発も当てられなかったくせに」

「「おめぇもうるせぇよ！」」

言い合っていた三人だが、ルフィが二人に殴られて終わりになった。

しばらくは夕飯を何にするのかなどの話をしていたが恋歌が足下に違和感を感じて下を見て青ざめていた。

急に止まり、顔を青ざめた恋歌に気づいた三人も歩みを止めて顔を見合わせる。

ル「何してんだ？」

エ「さぁ？」

サ「足んとこに何かいるんじゃねぇか？

ほら下見てるし」

サボが恋歌が何を見ているのかと近寄り足下を見てみると恋歌の足首に全長50センチぐらいの蛇が巻き付いていた。

サ「蛇？

母さんこれがどうか…」

サボが顔を上げて恋歌を見てみれば目に涙を溜めている。

サ「え!?どうした!?

おい！エース、ルフィ母さん泣いてんぞ!!」

急いで不思議そうな顔をしていた残りの兄弟を呼ぶ。

直ぐ様駆け寄ってきた二人はおろおろしながら恋歌に話しかける。

ル「な、何で泣いてんだ!?

どっかいてぇのか!?」

エ「どうしたらいいんだ!?

おいサボ!!」

サ「俺にわかるわけ…はっ！」

サボが閃いたというように急いで恋歌の足から蛇をとった。

そしてそれを遠くへ投げ捨てる。

ル「なんだただのちっけぇ蛇じゃねぇか」

エ「まさか…」

サ「母さん…蛇怖いの？」

『サ、サボー!!』

耐えきれなくなった恋歌が涙をポロポロ溢しながらサボに抱きつく。

いきなりのことに驚きながらもサボはしっかりと受け止める。

『あ、あり、がと…ぐすっ』

サボは泣きながら礼を言う恋歌の背中を擦ってやる。

サ「マジかよ…」

エ「蛇ねぇ…」

ル「あんなののどこが怖えぇんだ？

俺は母ちゃんの方が……へぶっ!!」

余計なことを言おうとしたルフィの頭をエースが殴って黙らせた。