それから数分エースと他愛のない話をしてながら歩いていた。

エ「お、着いたぞ」

『わぁ、懐かしい！』

エースに降ろしてもらった恋歌はこの世界で始めてきたときにいた場所に帰ってきた懐かしさで扉まで走った。

エ「でもこの家不思議なんだよな」

『何が？』

恋歌は扉を開けて中に入った。

エ「いつ来ても部屋綺麗なんだよ」

家の中を見渡せばこの世界に来た時と変わらない綺麗な部屋があった。

エ「ダダンのとこにいてこの家に数年帰ってなかったけど久しぶりに来てみても埃ひとつない

冷蔵庫にも新鮮なものはいつも入ってる

誰も住んでないのに住んでるみたいな感じだった」

エースも家に入り、部屋を見渡しながら説明する。

エ「一度サボとルフィが来てみたいっていうから連れてきたんだ

そんときは掃除覚悟で来たんだけど今みたいになにもしなくても綺麗なままだった」

『そっか…』

恋歌はそれだけ聞いて納得したように目を伏せた。

『(神様のお陰だろうね…

私が、皆が住みやすいように…)』

エ「まぁ母ちゃんの回りには不思議なもんがいっぱいあるからそれで全員納得しといた」

『なにそれ

でもそうしておいて』

エースたちの考えに笑ってしまったが、そのままでいいかと思う。

エ「ところでもう眠くないのか？」

『うん

さっきまで寝てたから眠くないよ

それにまだ寝るには早い時間だしね』

エ「まぁ眠くないんならそれでいいけどな」

『じゃあお風呂行こっと

エースも後で入るよね？』

エ「は？」

『まさか一緒に入りたいとか？』

エ「いやいやいや、そうじゃなくてなんで今から風呂？」

『だって皆の後つけてたら汚れちゃったし時間もちょうどいいぐらいだからね』

エ「俺も？」

『だって泊まっていくんでしょ？』

確かにエースは泊まっていくつもりだったが、一度もそんなことは言っていない。

ほんと敵わないなぁと思いつつ、拒否されるとは最初から思っていなかったが泊めてくれると向こうが言ってくれるならそれでいい。

エ「なら母ちゃん先に行ってこいよ」

『いいの？

遠慮しないよ？』

エ「俺にも小さかったときに遠慮すんなって母ちゃん言ってたろ

俺にも遠慮すんな」

『ありがと』

恋歌は着替えを持って風呂に行った。